eoイベントレポート

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eoプレミアムクラブ×時代劇専門チャンネルPresents 『「必殺仕事人Ⅴ」特別上映会&京本政樹スペシャルトークショー』
2017年1月22日(日)14:00~ 朝日生命ホール
京本政樹さんがセレクトした「必殺仕事人Ⅴ」の上映会とスペシャルトークショーを開催。ウラ話のほか、グッズプレゼント抽選会も!

ケイ・オプティコム × 時代劇専門チャンネルならではのスペシャルプログラム!

  1. 今回の上映作品は、eo光テレビで絶賛放送中の時代劇専門チャンネルでも特に人気の高い「必殺仕事人V」の中から、ゲストの京本政樹さんが選んだお気に入りエピソード第12話「組紐屋の竜 忍者と闘う」。 こちらの上映会と、「必殺仕事人V」で“組紐屋の竜”を演じた京本さんのスペシャルトークショー、京本さんのサイン色紙などが当たる豪華抽選会など盛りだくさんのイベントを開催しました。

開場・上映前

  1. 上映会場は、大阪・淀屋橋駅すぐの朝日生命ホール。小雨が降る悪天候の中でしたが、13時00分の会場前からたくさんの当選者の皆さまが行列を作りました。
  2. 開場と同時に続々とご入場。
  3. 入場口では、時代劇専門チャンネルのキャラクター若が出迎えます。
  4. 当選者さま全員に、若がプリントされたエコバッグなどをプレゼント。
  5. イベント開始を待つ客席に若が登場して、皆さまと記念写真をパシャリ。

イベント開始

  1. そのまま上映開始と思いきや司会者が登場。なんとバラエティで活躍する山口良一さんです。上映前に今回の作品の説明などをして会場を盛り上げます。
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  4. 待ちに待った「必殺仕事人V」より第12話「組紐屋の竜 忍者と闘う」の上映開始です。

スペシャルトークショー開始

  1. 上映が終わると再び司会の山口さんが登場。視聴者から届いたメッセージを読み上げます。
    (40代男性)
    「中学生の頃から、毎週欠かさず必殺仕事人を観ていました。京本政樹さんの役柄、演技を拝見して同性として憧れています。」
    (60代女性)
    「梅安からの『必殺仕事人』を見てました。京本政樹さんが初登場された時、『なんと綺麗!』とため息をついた記憶を覚えてます。女性的な色気で、組紐を操る仕事人の大ファンになりました。近年のバラエティー番組でご活躍を楽しんで拝見しています。柳沢慎吾さんとの掛け合いがとっても面白いですね。いつまでも、お元気で我々のアイドルでいてください。」 などファンの方々から熱いメッセージが届いていました。
  2. そして、“必殺のテーマ”が流れる中、京本さんが現れます。なぜか黒いコートを着ているのですが、その種明かしは後ほど…。
  3. 京本さんの第一声は「山口さん、久しぶりですね!」。実は、京本さんと山口さんはドラマで共演したこともあり、和やかにトークショーが始まりました。「(あいかわらず)かっこいいねぇ!」と山口さん。
  4. 2人のトークでは「これがタイトルに自分の役名“組紐屋の竜”と初めて入った作品なんです」など、最初は、京本さんから今回の上映作を選んだ理由が語られました。
  5. また、ドラマの収録中に骨折したことから、ストーリー上も竜が骨折したことにするために第21話「組紐屋の竜、右足を傷める」を制作したというウラ話も披露。「こっち(今回上映したエピソード)が元気な方のボクです」と笑いを誘った。またこのエピソードで、“組紐屋の竜”の生い立ちなどが描かれているところを観て欲しかったとも。
  6. また、動きを付けて殺しのシーンのこだわりなども解説。実は、衣装の裏側をみせたかったという京本さんのこだわりがあったりもしたそうです。意外なところでは、収録中は仕事人全員がそろうことがほとんどなかったそうで、上映したエピソードでは、主水役の藤田まことさんや“何でも屋の加代”の鮎川いずみさん、“花屋の政”の村上弘明さんなど、珍しく仕事人がそろっているシーンがあることもこのエピソードの魅力のひとつであることを熱く語りました。
  7. そして、ついにコートを脱ぐのですが、その理由は?
  8. まずは赤い手袋…
  9. そして組紐!実際に、撮影に使用した赤い手袋と組紐をコートの中に隠し持っていたのでした。
  10. もちろん、かっこよく組紐を投げるシーンも実演!
  11. さらにはこんなシーンも!
  12. 「意外に重いですねぇ」とファンを代表して鈴を持たせてもらう山口さん。
  13. その後は、実は「必殺 仕事人V 激闘編」では音楽を担当していたという話になり、山口さんも感心しきり。また、ファンの皆さんからの質問に答えるコーナーも用意。事前に寄せられた質問に京本さんが答えました。共演していた村上弘明さんとの交流についての質問には、「いまでも、よくタイ古式マッサージに一緒に行くんですよ」と京本さん。「この間も、夜11時にマッサージが終わった後に話し込んじゃって、気がついたら5時でしたよ」と二人でこれからの時代劇について熱く語っていたそうです。山口さんも興味津々。また、村上さんとの話の中で、『必殺仕事人Ⅴ』の最終話に若き日の遠藤憲一さんが出ていたというエピソードも出たそうです。
  14. そして、「昨日、お誕生日だったんですよね」山口さんから、話が振られ、ステージにケーキが登場。サプライズに京本さんもうれしそうなリアクション。「ハッピーバースディ トゥーユー♪」の合唱の中、京本さんがローソクを吹き消しました。
  15. なんと、ケーキの上には組紐のディスプレイ。オーダーメイドのスペシャルケーキに京本さんも大喜び。
  16. その後は、若が登場して抽選会が始まります。入場時に配布した抽選券と同じ番号を京本さんが引くと当たり。
  17. 若のぬいぐるみ、DVDセット、タオル、そして直筆サイン入り色紙などがプレゼントされました。

スペシャルトークショー終了

  1. サービス精神旺盛な京本さん。トークに、サプライズバースデーに抽選会とたっぷり1時間楽しませてくれました。
  2. 「撮影所での話など、ふだん知ることがない時代劇のウラ話がたっぷり聞けて、楽しかったです」
  3. 「必殺シリーズが大好きで、全部好きなんです。特に中村主水が大好きで、京本さんから主水(藤田まことさん)のエピソードが聞けてうれしかった」
  4. 「世代ではないんですが、親が好きだった影響で、この回も実は観たことがあったんです。京本さんが持っていた組紐を間近で観てみたかったですね」
  5. 最後は、司会の山口さんからもひと言。
    「京本さんとは、30年ぐらい前にドラマを一緒にやらせていただきましたし、時代劇専門チャンネル の『我ら、もの申す!』という番組にもゲストで来ていただいたりして。柳沢慎吾という共通の友人もいまして(笑)。いやぁ、かっこいいですよね。変わんないです。体型もそうだし、妖艶さも。どこにいても“京本政樹”という空気を作っているのがスゴいですね。会場でも、プレゼントを直接手渡された皆さんの目がとろんとしてましたもん。今日ビックリしたのは、京本さんが「必殺」シリーズに2作品しか出てなかったことですね。ものすごいやってるイメージがあるので、私自身も“そんなちょっとしかやってなかったの?”って感じでした。きっと、意外な発見がいっぱいあるともうので、この機会にまた「必殺」シリーズを観直していただきたいですね」

京本政樹さんWeb限定インタビュー

  1. ——「必殺仕事人Ⅴ」に参加するきっかけはどんな感じでしょうか?
    23歳の時(1983年)に出演した映画「里見八犬伝」に出演したのが大きなきっかけかも知れません。当時は、正統派時代劇の時代。ちょうど「必殺仕事人」が注目を集め始めた頃で、ボクの師匠でもある大川橋蔵さんから、「ああいう明暗がクッキリした、作品を観といた方がいいよ」といわれて、観たのですが、素直にかっこいいなぁと思いましたね。無名ながら“必殺やりたいなぁ”と思ったんです。
    その頃は、仕事で京都の撮影所にいましたから、いろんな人に“やりたい”と言っていました。それで、「里見八犬伝」があたったときに朝日放送の必殺のプロデューサーの山内 久司さんが作品を観てくれていて、声がかかったんです。ただし、違う作品のオファー。『京都マル秘指令 ザ新選組』という現代版の仕事人のような作品です。その時は、“どうしても必殺を!”という気持ちが強かったので、ボクの気持ちをマネージャーに伝えてもらったところ、「『京都マル秘指令 ザ新選組』をやっていただければ、藤田(まこと)さんの『必殺仕事人』は確約できないけど、『必殺』シリーズの出演は用意しますよ」と言っていただいたんです。

    ——道が開けましたね
    しかも、現場に入って分かったのですが、『京都マル秘指令 ザ新選組』はほとんどが、「必殺」シリーズのスタッフ。「必殺」シリーズの第1作からかかわるカメラマンの石原興さんや照明の中島利男さんがそこにいたんですよね。バイクを乗り回す現代劇だったんですけど、スタッフとは先に仕事をしていたんです。

    ——それが「必殺仕事人Ⅴ」につながるんですね。
    はい。ある日、撮影所内で“藤田さんの「必殺仕事人」出てもらうから”と急に言われたんですよ。“えっ!”って感じです。中条(きよし)さんや三田村(邦彦)さんがちょうどブームの時だから。“えっ!オレ入れんの?”みたいな。“その後釜になるから”と。それで、京マチ子さんのシリーズが終わった後から始まる「必殺仕事人Ⅴ」に入ることになりました。
    ただ「その前に(京都南座の舞台)『必殺まつり』に出てもらうから」とも言われたのですが、このイベントが夏なんです。「必殺仕事人Ⅴ」の放送が始まるのが翌年の1月。まだ、放送もされていないのに「組紐屋の竜」として登場したんですよ(笑)。

    ——半年以上前に役柄も決まっていたんですね。
    そう。でね、最初にもらった台本で、花屋の政吉っていうのを見付けてね。「政」ってボクの名前の政じゃないですか。これがボクの役だと思ったんです。というのもボクが次に「必殺」をやるってわかってるときに、桜井洋三プロデューサーがね。たまたま撮影所にいて「ボク、どんな役をやるんですか?」って聞いたときに、制作ルームからオープンセットが見えてて、そこを三田村(邦彦)さんが走ってたんですよ。それを見ながらね、「あんたにはな。ああいう役をやってもらう」って言われたんです。だからボクは、殺しもピュッと刺すんだと思ってズーッとそれで気持ちをすすめてたんです(笑)。30年たった今となっては誰にも聞けないんですけどね(笑)。

    ——撮影に入って、藤田さんから教わったことはありましたか。
    撮影日に入る前に、「必殺まつり」などの舞台でご一緒させてもらったこともあり、現場にはスッと入っていけました。 1ヶ月以上舞台で一緒に生活したわけですから、村上(弘明)さんとも仲良くなるわけです。舞台って声を張るじゃないですか。時代劇では張ったらダメなんですよ。ところがつい張ってしまう。それで“ダメだなぁ”って、自分で違和感を感じたり…だってそれまでテレビで二枚目の役ってそんなにやってないから。それで、自信をなくして自分の台本のセリフを村上(弘明)さんに渡したりしていたんですよね。とにかく寡黙に寡黙に、表情も変えずにやってました。
    そんなある日、(藤田)まことさんがわざわざボクのところにきて…。「おまえなぁ。中村主水も普段と殺しの時の裏と表がある。表の顔は嫁さんにいびられている。殺しになるとキリッとする。中条だって、三田村だってそうなんだ。あんたと村上は裏と表がないねん」って怒られたんですよ。僕らは全部裏。もしくは表。自分の欠点を補うための役作りと相反していたんですよね。
    それで、裏と表をなるべく意識して何話かやったんですよ。そうすると、5~6話目ぐらいですかね。外でロケをやってたんです。そしたら、違う現場にいた(藤田)まことさんがタタタッと近づいてきて「竜! 昨日、オンエア観たけどええよ」って、やっとほめてもらえた。今日、上映したのは12話でしょ。組紐を売ってるシーンなんか観てもらえると和んでやっていますよ。裏と表がやっとできた頃です。
    そういう部分を含めてもう一度見ていただけると、さらに「必殺仕事人Ⅴ」が楽しめると思います。