eoイベントレポート

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「必殺仕事人」上映会&三田村邦彦スペシャルトークショー
2017年10月14日(土)14:00~ 朝日生命ホール
「必殺仕事人」でも人気のキャラクター“飾り職人の秀”。今回は、秀に焦点をあてた作品の上映会。さらに三田村さんのスペシャルトークショーを開催。とっておきのウラ話のほか、グッズのプレゼント抽選会も行われました!

  1. 今回の上映作品は、eo光が配信するホームドラマチャンネルHDでも人気高い「必殺仕事人」。全84話ある作品の中から選ばれたのは、第2話の『主水おびえる! 闇に光る眼は誰か?』です。この作品は、今回のトークショーに登場する三田村邦彦さんが演じた“飾り職人の秀”が仕事人チームに加入するエピソード。三田村さんも「撮影にたっぷり時間をかけた」という中身の濃い物語です。

開場・上映前

  1. 上映会場は、大阪・淀屋橋駅すぐの朝日生命ホール。
  2. 当日は雨が心配されましたが、13時00分の開場前にはたくさんのファンが行列を作りました。
  3. 開場と同時にたくさんの参加が続々と入場。
  4. 入場者全員に、フキンやペンがプレゼントされました。
  5. 上映直前には、ほぼ満席となりました。

イベント開始

       
  1. 今回司会を担当するのは、eo光テレビ『関西歴史口伝』でリポーターを務めるあだち理絵子さんです。

上映開始

  1. いよいよ上映の開始です。

スペシャルトークショー開始

  1. 上映が終わるとステージ上にセットが用意されトークショーがスタート。
  2. トークショーの冒頭で、ステージ上に展示された、松竹京都撮影所から持って来たという当時の衣装を「これ、いつ持ってきたんですか?」と見つめる三田村さん。実は今、三田村さんの息子さんが撮影のため京都にいて、「1週間前、これを着た写真がメールで送られて来ました」というお話からトークショーはスタート。
    話はそこから進み、展示の物は2代目で、初代の衣装のズボンは、和田アキ子さんが撮影に使ったデニムの予備だったというウラ話も披露。また、デニム地で色落ちすることからなかなか洗ってもらえず。汗臭くてつらかったという当時のエピソードを語ってくれました。また、こっそり自分で手洗いして、衣装部さんにしかられたという話も…。
  3. 司会のあだちさんからの最初の質問は、「どうして仕事人に参加することになったんですか?」というもの。
    なんと、三田村さんの答えは「わかりません」。
    「劇団のマネージャーから、“京都で撮影”って言われて、“はい”って言ってね…」と歯切れのよくない三田村さん。実は時代劇と聞いて「カツラかぁ、めんどくさそうに思えて」と。ところが最初にプロデューサーから言われたのが「カツラどないする?」だったそうで、「地毛でもかまへんで」ということから、話を深く聞いて“必殺”だとわかったそうで、そこから、仕事を受けるまでの悩みなどを語ってくれました。
  4. イベント参加者の皆さんも、視聴率が絶好調の時代も「実は、辞めたかった」という三田村さんのエピソードに感心することしきり。
  5. 藤田まことさんや尊敬するカメラマンの石原さんとのやりとりから、撮影所のトイレのことまで、ざっくばらんに、さまざまなエピソードを披露。
    その後に登場したのが、秀の武器であるのかんざしの実物。
  6. 「このかんざしは、3代目ですね」と三田村さん。さらに「実は、重くないと回せないんですよ」と説明。竹の棒を使って「新幹線のなかでくるくる回す練習をしたなー」と感慨深げ。
  7. そこであだちさんをモデルに殺しのシーンについて説明することに
  8. なんと、当時は殺される俳優さんに10円玉を貼り付けて、刺す場所を指定していたそう。
  9. ところが、三田村さんの当時の視力は0.01。「3人ほど本当に刺しちゃいました」という話に、あだちさんもビックリ。

質問コーナー

  1. トークショーの終盤には、挙手で参加者からの質問コーナーを行いました。最初に登場したのは、熱烈な三田村さんファンの男性。
  2. 三田村さんは、男性が持って来た当時のアルバムに、「ボクも持ってないんですよ」と舞台前方まで乗り出して確認。当時の挿入歌についてのエピソードを語ってくれました。

    合計3名が三田村さんに質問しました。

フォトセッション

  1. 次に行われたのが、フォトセッション。なんと参加者がスマホで三田村さんを撮影できるのです。
  2. 皆さんカバンからスマホを出してカシャカシャ撮影します。
  3. 最後は、三田村さんと参加者の皆さんと一緒に撮影となりました。

プレゼント抽選会

  1. 最後に行われたのが、「プレゼント抽選会」。ご覧のように、3名の方が三田村さんとの2ショットチェキ写真を撮影。後でサインをしてもらいました。
  2. また5名様が、サイン色紙とカレンダーをゲット。サイン色紙は目の前で当選者の名前まで書いていただけました。

トークショー終了

  1. 予定を約20分オーバーしてトークショーは終了。皆さん大満足でホールをあとにしました。
  2. 「“必殺”はよく観ていて、今は三田村さんの旅番組のファンなんです。それで、応募しました。抽選会も当たりましたし、ホントに来てよかったです」
  3. 「eo光とmineoに加入しているので、ホームページをよくチェックしています。三田村さんの写真を撮れたのにビックリしたし、ウラ話もオモシロかったですね」
  4. 「20年近く前から三田村さんのファンで、もちろん必殺シリーズも大好きでずっと観ています。身近に三田村さんとふれあえて質問もできてうれしかったですね」

三田村邦彦さんWEB限定インタビュー

  1. ——グルメな三田村さんですから、今回上映された『必殺仕事人』撮影時もいろいろ食べ歩いていたんじゃないですか?
    「まったくなかったですね! というのも、当時の必殺チームは、とにかく撮影に時間をかける。ワンシーンの照明のセッティングに3時間かけるなんてのは、当たり前。だから、飲みに行ったり食べに行ったりという時間がない。お昼も出前がほとんどだし。あの頃は、そんな余裕がなかったですね。ウラ話ですけど、ボクが参加した『必殺仕事人』の最初のシリーズは87話で終わっているんです。テレビの世界では13話で1クール。なのですごく中途半端に終わっているんですよ。その理由が、撮影に時間をかけ過ぎるため、放送に間に合わなくなったんですよ。それでね、いったん終わって、別の“必殺シリーズ”を入れて、その間に撮りだめをすることになったんで、放送がない間もずーっと撮影していました。その後、東映でも時代劇をやったんですが、セッティングは10分ほど(笑)。その時は、共演者といろいろ食べ歩きましたね」

    ——まったくないというわけではないですよね?
    三田村「時々、藤田まことさんに誘っていただくんですが、それが京都だったらいいんですが、北新地だったりする。“明日早いから京都にしましょうよ~”とか言うんですが、けっきょく行くことになってね。行きは、藤田まことさんの車にのせてもらえるんでいいんですが、ほとんどが、終電が終わってからおひらき…。そこから、京都にタクシーで帰るんですが、若手なんで、ぜんぜんお金がなくて、ホント困りました」

    ——でもいまや、関西の各駅前になじみの店があるほどに?
    「環状線の各駅にあるかもしれませんね(笑)。鶴橋の韓味一や玉造のきくやとかはお気に入りです」

  2. ——そんなおいしい店を見つける秘訣ってあるんですか?
    「秘訣というほどではないんですが、入るお店を決めるのは、店構えなんですけど、店に入ってからはお手洗い。お手洗いがキレイなところはだいたいおいしいです。話はそれますが、必殺シリーズの名カメラマン・石原 興さんにね。ボクが(必殺に)入った当時なんですが、“三田村君な!一流の人というのはな、まず着てるものから違う。センスがいい。そういう人と仕事をせなかん”って教わってたんですよ。確かに工藤栄一監督なんかは、ゲタに、タオル巻いて白ズボンに白シャツ、それで帽子かぶっているスタイルが多いんです。それも洗いざらしみたいな感じの。それが、全部ブランドもの。タオルまでさりげなくブランドもの。ぜんぜんそんな風に見えないけどね。しかも清潔ですがすがしさを感じる。ああいうセンス。“自分をコーディネイトできない監督はたいしたことあらへん。ええもん撮らへん”って。お店も同じ、“厨房が汚れてるとか、どっかがさび付いているとかあかんやろ”とね。それで、今もお店に入って“ちょっと違うな、あんまりおいしくないなぁ”と思ってお手洗いに入るとだいたい整理できていなかったり、汚れていたり。そういう時に“石原さんが言ってたなぁ”って思い出すんです。

    ——そんなところまで、“必殺時代”に教わっていたんですね。
    「あと、ボクが行く店は、イタリアンにしても、中華にしても、もちろん居酒屋も・皆さんご夫婦でやられている店がほとんどです。京都などでは、付き合いの長い店がいろいろあるんですが、最近は閉めていく店も多くて。跡を継ぐ人がいない場合が多いんですよ。大映通りの若い頃から、仲良くしてもらっていた店も少し前に閉まってしまいました。利用者が少ないと後継者もできない。時代劇も、もっとたくさんの方に観ていただいて、後継者を育てていかないといけないですね」