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冬は飛距離が落ちる?! その理由と対策方法

はるいくさん

2021年10月8日更新

はるいくさん

飛距離アップ

トレーニング

夏の暑さが和らいで、ゴルフが楽しみやすいシーズンになってきました。
紅葉を楽しみながら冬を迎えると、毎年気になることがあります。それは「冬になると飛距離が伸びなくなる」ことです。ゴルファーなら誰もがボールを遠くへ飛ばしたいという願望を持っていることでしょう。

では冬になるとどうして飛距離が伸びなくなるのでしょうか?
これにはさまざまな理由がありますが、共通しているのは気温が低下するからということです。
今回は、そんな飛距離が伸びなくなる理由と、冬のゴルフをより楽しむ方法をご紹介します。

    冬になると飛距離が伸びない?
    夏よりもボールが飛ばないのはなぜ?

  • ・夏と冬では空気の密度が異なる
    気温が低下すると空気が凝縮して密度が高くなり、空気抵抗が大きくなります。
    これによってボールに対する抵抗が増え、飛距離が落ちてしまうのです。
    また、気温が高いと空気は膨張して密度が低下、抵抗も少なくなるので飛びやすい状況となります。
    この夏との差によって、冬はさらに飛距離が伸びないと感じてしまうのでしょう。

    ・気温低下でボールが硬くなる
    気温が低下するとボール自体が硬くなってしまいます。
    そのため合成ゴム素材のコアも硬くなりショットに対する反発が低下して、飛距離が伸びなくなるのです。
    また、コンプレッション値(※)の上昇でスピン量が増加してしまうので、打ち上げ角度が大きくなって遠くへ飛びにくくなります。
    このようにボールが持っている本来のポテンシャルを発揮できずに、飛ばなくなってしまうのです。

    (※)コンプレッション値:ゴルフボールの硬さを表す数値。単位は「kgf」で、ボールを0.1インチ圧しつぶすのにどれだけの力が必要かで計測します。



    ・寒いと身体が動かない
    気温が下がると、寒くて身体が萎縮して動きが鈍くなります。
    これは体温低下によるさまざまな機能低下を防ぐために、身体が委縮する防御反応が備わっているからです。
    熱を体外へ逃がさないように、筋肉を収縮させるのです。そのため寒くなると身体が硬くなってしまい、筋肉がほぐれにくく関節も硬くなって、スイングが小さくなるのです。
    このようにいつも通りのスイングがしにくい状況になると、飛距離は伸びなくなります。
  • 飛距離が落ちる冬におすすめしたいラウンド対策はこれ!

  • 冬のラウンドでは、飛距離は諦めないといけないのでしょうか。
    それでも飛距離にこだわりたいゴルファー、少しでもいいから遠くへ飛ばしたいゴルファーにおすすめのラウンド対策をご紹介します。
  • 使用するボールで飛距離対策をする

  • ・ディスタンス系のボールを選ぶ
    ・ボールを温める

    飛距離対策の基本ですが、飛びにくくなるなら遠くへ飛びやすいディスタンス系のボールを選んで使いましょう。
    コアの反発、コンプレッション値も飛距離アップしやすく考えられた構造です。スピン系ボールは、寒さによってよりスピン量が増えてしまい、飛距離アップには不向きなボールとなります。

    また、気温低下によってボールが硬くならないようにボールを温めて使いましょう。
    使用するまでポケットに入れて体温で温めたり、防寒対策に使うカイロで温めることもおすすめです。
  • 筋トレで飛距離アップ

  • ・体幹トレーニング
    ・下半身トレーニング
    ・背筋トレーニング

    気温低下によって夏場より冬場は飛距離が落ちるなら、夏場より筋力アップして飛距離の出る身体作りをしませんか?
    筋トレで、飛距離アップ効果のある体幹・下半身・背筋を鍛えましょう。
    おすすめの筋トレをご紹介します。

    ■体幹トレーニング:プランク
    体幹トレーニング:プランク
    ①うつ伏せになり両方の肘から先を地面につけて上半身を起こす
    ②つま先で立つように下半身を浮かして肩からかかとまで一直線にする
    ③これを30秒キープ

    意識するポイントは、肘の角度を90度にしてお尻が下がったり、上がったりせずに一直線の状態をキープすること。体勢を維持した状態でキープすると効果的です。
    少し地味な筋トレですが、体幹が鍛えられてスイングの回転軸が強化されます。

    ■下半身トレーニング:スクワット
    下半身トレーニング:スクワット
    ①肩幅より少し広く両足を開く
    ②かかとが地面から離れないようにゆっくりとお尻を膝の高さまで落とす
    ③ゆっくりと初めの状態に戻す

    意識するポイントは、つま先より前に膝が出ないようにすること。
    お尻を後方に落とすようなイメージがコツです。膝が前に出てしまうと太ももへの負荷が軽くなったり、膝を痛めてしまう可能性があります。
    スクワットは飛距離アップに最も効果的な筋トレ、しっかりと太ももの後ろ側に負荷がかかっていることを意識しながら行いましょう。

    ■背筋トレーニング:シーテッドロウ
    背筋トレーニング:シーテッドロウ トレーニング器具を使わずに、今回は紐やタオルを使うシーテッドロウをご紹介します。

    ①足を伸ばして座った姿勢になる
    ②紐やタオルの両端を持って両足の裏に引っかけて足を伸ばす
    ③肩甲骨から引くようなイメージで紐やタオルを引き、背筋を真っ直ぐに伸ばしてキープ
    ④ゆっくりと元に戻す

    これを繰り返し10回程度の複数セット行いましょう。
    背筋を鍛えて捻転力が大きくなれば、スイングスピードがアップして飛距離アップが期待できます。
  • 身体を暖かくする

  • 気温低下によって「寒くて体が動かない」という理由は、工夫や努力によって解消可能です。
    身体が冷えて動きが悪くなるのであれば、冷やさないようにすればいいのです。
    私たちの身体には、産熱という仕組みが備わっていて、熱を作り出せます。それは基礎代謝・運動代謝・筋肉の収縮・食事誘発性産熱などによって熱をつくって体温を維持している機能です。

    ゴルフのラウンドでは、筋肉の収縮と食事誘発性産熱を利用すると良いでしょう。

    ・筋肉の収縮:筋肉の収縮する動きで熱を生み出す
    ・食事誘発性産熱:食事をして熱を生み出す

    すなわち、朝食をしっかりと食べて、準備運動やウォームアップをしっかりと行うことです。基本的なことですが、時間がない・寒いからと言って怠っていませんか?
    食事と準備運動で飛距離ダウンを防ぎましょう。

    ラウンド中は、カイロやアウターなどで身体が冷えない工夫をすることをおすすめします。