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完全実録!
もし初心者ゴルファーがフィッティングを体験したら?

hama ayuさん

2022年3月29日更新

hama ayuさん

ゴルフ女子

フィッティング

前回の記事では、フィッティングの基礎知識についてご紹介しました。だからといって「よし!行ってみよう!」とはならないのが実際のところではないでしょうか。
それだけフィッティングというのは敷居が高いイメージがありますし、「初心者レベルで行っていいの?」「知識がないけど大丈夫?」など、実際にはまだ分からないことだらけで、フィッティングへの足取りは重いと思います。
そこで今回は、知識だけでなく、フィッティングのリアルが伝わるように、私、ゴルフ歴5年の女子ライターが「ASGL阿波座スポーツゴルフ倶楽部」さんでフィッティングを体験してきました!

    阿波座スポーツゴルフ倶楽部でフィッティング体験!

  • 今回、フィッティングで訪れた場所は、ASGL阿波座スポーツゴルフ倶楽部2Fにある「ASGLクラブフィッティング」です。
    こちらのゴルフ工房では、クラブの振動数理論や最新シミュレーション設備でのスイング分析などによって、1人ひとりに合うクラブを提案してくれます。

    なんと、ASGL阿波座スポーツゴルフ倶楽部には、他にもゴルフレッスン場やパター練習場、水素ルームまで完備している至れり尽くせりの場所。カフェスペースもあるので、1日過ごせそう……。ゴルフ好きが作ったゴルフ好きのための施設というイメージです。
    それでは早速、フィッティングへ向かいましょう!

    ASGLクラブフィッティングさんでのフィッティングは、
    ・現在使用しているゴルフクラブ一式
    ・グローブ
    ・ゴルフシューズ
    の3点の持ち物が必要で、服装は動きやすければ何でもOKです。
    シューズが変わるとスイングが変わってしまうので、必ずゴルフシューズを持って行きましょう。
    事前予約が必要で、所要時間は2時間程度です。
    しっかりスケジュールを組んで挑みましょう!

    こちらはASGLクラブフィッティングでの場合ですので、場所によっては貸しクラブでスイングするところや、気軽に立ち寄れて1時間程度で終わるところもあります。
  • 1. ヒアリングシートの記入

  • 受付を済ませたら、ヒアリングシートを記入します。
    身長や体重のほかに、ゴルフ経験や得意なクラブ、ゴルフの悩みや直したいクセなど、質問に答えていきます。
    そして最後にお願いされたのが、握力の計測。握力計を用いて左右を計測しました。

    握力とゴルフ、一体どんな関係があるのでしょうか?
    その謎はフィッティングで明らかに……!

    ここで、今回フィッティングを受ける私の情報についてまとめておきます。
    ■フィッティング体験者:ライター濱
    ■ゴルフ歴:約5年
    (最後に行ったラウンドは2021年6月。練習もできていないのが現状です……)
    ■身長:159cm
    ■握力:右26.3kg 左23.9kg
    ■ベストスコア:117
    ■使用クラブ:ツルヤ AXEL(アクセル)
    (そろそろ買い換えたいと思いつつ、初心者の頃から同じクラブを使用中)
    ■ゴルフの悩み:
    調子の良い時は、ドライバーのキャリーが160ヤードくらいですが、もう少し飛距離を伸ばしたいです。他のクラブに関しても球筋が安定せず、なかなか真っ直ぐ飛びません。
  • 2. 現状のクラブの分析

  • そして、現在使っているクラブの分析をしてもらいました。
    過去のスポーツ経験やゴルフの状況など、質問をしながら作業を進めていくフィッターさん。
    この会話の中にも、フィッティングをする上で大切なヒントが隠されているのだとか。

    ASGLクラブフィッティングでは、今使っているクラブの重さと振動数を専用の機械を使って、1本1本すべて計測します。

    ここで、こんな質問をされました!
    Q:ドライバーとウェッジではどちらが振動する回数が多いでしょうか?
    (うっ……全然分からない……)
    A:ウェッジです。振動数というのは、1分間にクラブが何回振動するかを測定したもの。 硬いシャフトの方が速く振動するので、回数は多くなります。ドライバーよりウェッジの方が硬いから、振動回数が多くなるという訳ですね。

    ゴルフクラブの中で、ドライバーのシャフトが一番柔らかく、ウッド、アイアン、ウェッジの順に硬くなっていきます。そのため、ゴルフクラブの中でドライバーの振動回数が一番少なく、ウェッジが一番多くなります。
    全てのクラブの振動数を、ドライバーからウェッジまでを折線グラフにすると、右肩上がりになるのが基本です。この折線グラフがきれいな右肩上がりではなく、ガタガタになっていると隣同士の番手との相性が悪くなってしまうというわけです。

    「相性が悪くなるとは、例えば5番アイアンまでは真っ直ぐ飛ぶのに、なぜかフェアウェイウッドは右に飛んでしまう。そこでフェアウェイウッドを真っ直ぐ打てるように練習したら、今度はアイアンを左に引っ掛けてしまうようになった、のような症状です。これは、正しいスイングだったのに、フェアウェイウッドを真っ直ぐ打てるようにスイングを間違った方向に矯正してしまったことが原因です。クラブのラインナップの一部が必要以上に硬すぎたり、柔らかすぎたり、クラブセッティングのバランスがおかしい状態になっているのです。」
    「この状態で間違った練習を繰り返していても、正しいスイングは身につかないし、ゴルフは上達しないですよ。」とのこと。このような症状が出るときは、80%の確率でクラブの振動数が合っていないことが原因なのだそうです。

    確かにいろんなクラブに自分を合わせ続けていたら、変な癖ばかりついて上手くならない……!
    解説を受けて、納得できました。
    ゴルフを始めたら、早い段階でフィッティングを受けた方がいいという理由はここにあります。“自分にはどういうクラブが合っているか”を知っているだけでも、練習内容がガラッと変わりそうですね。
    さて、私の持っているクラブは右肩上がりにはなったのですが、ここで問題が発覚しました。全体的に柔らかすぎるという点です。そして私の握力から考えても、現状のクラブはスペックが低すぎるという結果が出ました。

    スイング時、シャフトの重量にどれだけ耐えられるかは握力の数値で大体わかるそうです。私の握力は【右26.3kg 左23.9kg】だったので、40g台のシャフトが合うとのことでした。
    ドライバーシャフトの重量は30〜80g台まであり、一般的な男性の握力40kgくらいだと60g台のシャフト、握力がある人ほど重たいシャフトが良いとされています。
  • 3. 現状のスイングの分析

  • 次はスイング分析なのですが、その前に「4スタンス理論」を用いて、まずは体のタイプを分析していただきました。人によって体の使い方は4タイプに分かれていて、それぞれに合ったスイングをすることが大切だそうです。詳しい解説は割愛させていただきますが、私はB1タイプでした!
    例えば、レッスンなどで「教えられた動きをマネしたいのに出来ない」という経験はありませんか?
    本当はBタイプなのにAタイプのスイングを教えられると、なかなか習得しづらいようです。ゴルフを始めたての頃に知っておきたい情報ですね!

    そして、スイング分析へ。
    最新のシミュレーションゴルフで、自前のドライバーを用いてボールを何球か打ちます!
    ここでは日頃のスイングやクセを分析するので、上手く打とうとか、真っ直ぐに打とうという意識は全く必要ありません。とはいえ、見られていると少し緊張するものですね。

    その後、分析結果のデータを見せてもらいながら、詳しく解説していただきました。

    「飛距離を出すには、ボールスピードが大事。そのボールスピードは、「ヘッドスピード×ミート率」で計測されます。ですので、ミート率やヘッドスピードが上がれば上がるほど、飛距離が伸びるという理論です。その他に、打ち出し角(打った時のボールの高さ)とバックスピンも重要。ミート率のMaxは1.5、理想の打ち出し角は13度、バックスピンの理想は2,000rpm前後くらいです。」
    「濱さんのデータを見ると、現状のミート率が1.3くらい。それから打ち出し角がバラバラでしょ? それはなぜかというとミート率が悪いから。クラブのボールへの当たりが一定ではないので、このようなバラツキに繋がってしまうというわけですね。」
    「ヘッドスピードを上げる練習よりも、ミート率をあげる方が早いので、その方向性でいきましょう。」

    クラブの分析とスイングの分析結果によって、2つの問題点を指摘してもらいました!
    ①シャフトが柔らかく、軽すぎる
    ②ミート率が悪く、ボールへ当たっていない
    問題点が洗い出されたところで、次のステップへ。
  • 4. クラブフィッティング

  • ミート率が悪く、正しくボールへ当たっていないという結果に、やっぱりフィッティングは少し早かったのかな……もう少し上手くなってから受ける方が良いのかなと落ち込みましたが、朗報です!
    現在使っているクラブのスペックが低すぎることも、ミート率を下げている原因に繋がっているというのです。
    クラブが軽すぎると手元で操作しやすいので、振り上げた時に同じ位置に戻らず、いわばムチをブンブン振っているのと同じ状態とのこと。もう少し重みのあるクラブにすることによって、スイングが安定する可能性があることがわかりました。
    自分に合ったクラブの重さを見極めるのが、先ほど解説した握力というわけですね。

    提案していただいたクラブは、マミヤの最新のシャフト「KING」にヘッドはテーラーメイド「ステルス」。シャフトの重量に加え、振動数も私の理想に近いものを提案していただきました!

    素振りをした感覚は、そこまで重さを感じることなく、スイングしやすい印象を受けました。
    以前のクラブが軽すぎたということに納得でした……全然違います!
    長らく同じクラブを使い続けてきたので、クラブが変わるだけでこんなに変わるのかと驚きました。

    しかし、クラブを交換したからといって、ミート率がすぐに改善するわけではありません。私のスイングに大半の原因があったからです。
    というわけで……
    私は提案していただいたクラブを用いて、スイングの改善指導をしていただきました。

    クラブが軽いと腕だけで簡単に振れてしまうので、私は下半身が全く使えていませんでした。そのため体が左に流れてしまい、頭もグラグラ動いてしまっていました。
    その他にも、手首の向きや腕の使い方、肩の位置など、本当に手取り足取り指導していただき、ここまでしてくれるのか!!!とこれもまた驚きでした。
  • 5. クラブの調整

  • ある程度、スイングの練習をしたところで、「ステルス」のヘッドから3g軽い、テーラーメイド「SIM MAX」に変更してもらいました。
    すると、めちゃめちゃ振りやすい!!!!
    3gでこんなに変わるのか!と衝撃を受けました。

    このように、その人のスイングを見ながら、少しずつクラブの調整をしていくそうです。
    数時間の練習でミート率が改善することはありませんが、明らかにスイングが安定し、ショットの音が変わりました。

    「自分に合ったクラブで練習をすることは、とても意味のあること。自分に合っているクラブで右に飛ぼうが左に飛ぼうが最初はOKです。それが練習する度に真っ直ぐに飛ぶようになりますから。それがクラブと身体がしっかりマッチしてきた証拠です。これが意味のある練習です。正しいスイングが身につくので上達が早いですよ。」と話してくださいました。