松本進のNews Letter from USA

Vol.3「ゴルフから学ぶビジネス論」ゴルフから学ぶビジネス論

正しい練習法とは?

「このパット、絶対に入る気がする」と打つ前に宣言し、入ると「ほらね!」と言う。外すと覚えていない。
それでいて、人には「俺は入る予感がすると絶対に外さないんだよね」と本気で信じている人いますよね。
これは、入る予感がした時に全てのパットを入れているのでなく、外したのを覚えていないだけ。ただ、このように良い結果をどんどん記憶していくと、結果的にイメージがよくなり、当然パフォーマンスも上がるのです。

では、失敗から学ばなくてよいのか?

はい、失敗から学ぶことはありません。
これは言葉の定義の問題になるかもしれませんが、望まない結果から何かを学んだら、それは、もうそれは成功であり、失敗ではありません。

そういう意味で、望まない結果でありながら、学ぶものさえなかったのが「失敗」と定義するのなら、その失敗は考えても意味のないものです。
お分かりいただけますでしょうか?

ナイスショットを頭の中で想像する。ビジネスも自分の理想をイメージし続ける。

では、先ほどのバンカーからのホームランの後は、どのように対処すればよいのか?

それは、どのようなショットが打ちたかったのか?を 練習する前に理解し、鮮明に頭の中にイメージしておくこと なのです。多くの人が失敗するのが、ここなのです。
理想の状態がどんな状態なのか、明確にイメージする前にアクションを取ってしまう。すると、単に“なぜミスが出たか?”だけを考えてしまうのです。
なんで「あんなミスが出たんだろう?」と自問して出てくる答えの映像は、嫌でもその時の“失敗した場面”になりますよね。
順番が違うのです。理想を思考するのが先で、アクション(練習)はそのあと なのです。

この順番で思考することにより、先ほどの“イップス”になっていった経緯と全く同じ理屈で、実際には1発もナイスショットをしていなくても、脳内ではいいショットを打ったというイメージで固めることができるのです。
理想のイメージを持って練習し、イメージ通りの結果が出たら、それが脳にどんどん記憶され続けていくことで、“イップス”などにならずに、上達していけるのです。

ちなみに、今この原稿を書いている中、平昌オリンピックで羽生結弦選手が見事に金メダルを獲得しました。彼は大会90日前に右足の関節靭帯損傷を負い、オリンピック目前に練習の断念を余儀なくされました。

しかし、彼は大会前のインタビューで「ケガしてからも一生懸命練習を続けてきました。」と、コメントしていました。とても印象的なコメントですね。

そうです。ケガをしていたのですから、普段通りの練習などできるはずはありませんよね。

頭の中で理想のイメージ(フォーム)を繰り返すほうが、足の痛みを押して無理矢理練習を行なうよりも大事であるという典型的な事例だったと思います!

成功するイメージを想像し続けることが何より大切なのです。

忘れないでください、脳は何が本当かは分からないのですから!

(文:松本 進)

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