Vol.05:Japan Golf Fair 2018 に見えるGolf界のChange

今回のルール改正の具体的な事例をご紹介

  • さて、ここで今回のルール改正の具体的な事例をいくつかご紹介しましょう。

    (1)止まっている球が偶然に動く
    今までは、ボールがアドレス後に動く、あるいは球探しをしているときにうっかり動かしてしまったら、ペナルティーとなっていました。それがなくなります。 今度のルール改正により、とにかく故意でなければボールが動かしてしまったとしてもノーペナルティーになります。

    (2)パッティンググリーン
    グリーン上でパターを打つ時には、今までは必ず旗竿を抜かなければならず、抜かずにグリーン上から球をプレーし、旗竿に当たってしまったら、ペナルティーとなっていました。 今度のルール改定により、これからは、旗竿を立てたままでもOK。もし、立てたままの旗竿にボールが当たったとしてもノーペナルティーになります。 また、グリーン上のスパイクマークの修理もOK。 これまでは、自分の目の前にスパイクマークがあっても直せなかったのが、これからは直してOKになります。 確かに、他人の作ったディボット跡は直せるのに、スパイクマークは直せないというこれまでの理屈は理解できませんでしたが、これですっきりしました。

    他に、バンカー内のボールを2打罰でバンカーの外へドロップすることができる、などなど。 これ以外にもたくさんの改正点があったのですが、とにかく今度のルール改正により、ルールがシンプルになり、確実にプレー時間が短くなるはずです。

  • (3)距離測定器
    また、あと興味深い変更点としてはレーザーやGPSなどの距離測定器の使用がOKになるのです。これまでは、試合中に測定器を使うことはNGでしたが、それもR&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews の略で全英ゴルフ協会のこと。)がOKにしたのです。 実際にはOKというよりも推奨しているとのことでした……。
    これがOKになると、単にボールからピンまでの距離を測る時間を短縮できるだけでなく、 球探しの時間も短縮されます。ティーショットで林の中に飛び込んでいったとしても、GPSがあれば楽です。
    例えばGPSがあれば、自分の飛距離が250ヤードと分かっていれば、やみくもに探すのでなく250ヤード地点近辺だけ探せばよいのですから、ロストボールになる確率もぐっと下がるはずです。 徹底的に自然との戦いと言われてきたゴルフでも、距離測定器がOKになるのです。これにより、ゴルフのスタイルが大きく変わることが期待されます。

    これらルール改正はR&Aより提示され、2019年1月1日より施行される見込みですが、プロのトーナメントで全て適用されるとは限りません。
    試合中のレーザー測定器やGPSが使用可能だといっても、プロの試合でその様な光景を目にするには、もう少し先のことになるかもしれません。 試合中での測定器の使用をOKにしてしまうと、今度の改正でも認められていない高低差の測定表示などを含め、未だそれらに対する防御法がはっきりとしていないからです。 結果、ゴルフのルールとしてR&Aは正式にOKでも、各トーナメントによってローカルルールとしてNGを出せば、その試合では距離測定器の使用は不可になる、というわけです。