松本進のNews Letter from USA

Vol.6「ビショップス ゲート ゴルフアカデミー(BGGA)」ビショップス ゲート ゴルフアカデミー(BGGA)

皆さん、こんにちは。
今回は、私が毎年かかわっているジュニアトーナメントの海外研修について、お話しましょう。

私がディレクターを務める、IJGT Japan(インターナショナルジュニアゴルフツアー)大会
http://www.ijgt-japan.com は、今年で8年目を迎えました。毎年、大会の決勝進出者の中から選手を海外へ派遣するという企画で、これまではアジアを中心に派遣をしてきましたが、昨年からアメリカに派遣先を変更し、これにより、トーナメントに参加できるだけでなく、現地のゴルフアカデミーに体験入学が可能になったのです。

今回は、日本から5名の選手が、4/23〜4/30までの約1週間、アメリカ・フロリダ州、オーランドにあるビショップス ゲートゴルフアカデミー(BGGA)https://www.bgga.com/ の体験プログラム&IJGT(インターナショナル ジュニアツアー)に参加しました。

このIJGTとは、アメリカでは年間に70試合近く開催されているツアーで、この日本バージョンに私が関わっているのです。
ポーラ・クリーマー、リッキー・ファウラー、フォン・シャンシャン、ジョーダン・スピースなどなど、錚々たるメンバー達がこのツアーからプロの世界に転向しています。

ビショップス ゲートゴルフアカデミー(BGGA)があるオーランドという地名。具体的な場所は分からなくても、一度は耳にしたことがある地名だと思います。
オーランドはフロリダ州にあり、日本から見るとほぼ地球の裏側ぐらいの位置にある、とても遠い場所です。
日本からの直行便はなく、どこかで乗り継ぎが必要なのですが、うまく乗り継いでも、日本からだと、約15時間ぐらいはかかります。

このフロリダは、アメリカのゴルフという意味では、間違いなく中心となっている場所と言えるでしょう。毎年多くのPGA、LPGAツアーが開催され、ゴルフにおいて顕著な活躍をした選手やゴルフの発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称えるために創設された"Hall of Fame"世界ゴルフ殿堂が拠点を置く場所なのです。

ゴルフ世界殿堂 http://www.worldgolfhalloffame.org/

ここはアメリカゴルフの中心地なのです。

話は少しそれますが……
フロリダ・オーランドはPGAツアーのプロゴルファーに大人気で、多くの選手が拠点を置いているのですが、何故だと思いますか?
私が住んでいるロサンゼルスも、フロリダに負けないぐらい、もしくはそれ以上に気候もゴルフ環境としても恵まれた場所です。
にもかかわらず、タイガーウッズ、ローリー・マキロイ、日本の松山英樹、石川遼選手をはじめ、多くの名だたるツアープロたちがフロリダ・オーランドに住まいを持っています。

カリフォルニアに比べると、税金が安いこと(フロリダには州税がありません)、物価が安いことなども理由としてはあると思いますが、一番の理由は、各トーナメント会場への移動を考えると、ここを拠点にした方が体力的に楽なのです。

ゴルフの試合がツアーと言われる所以でもあるのですが、アメリカは国内だけでも3時間の時差があります。
3時間というと、たいしたことないなと思うかもしれませんが、これが西から東への移動となると、結構きついのです。
例えば、西海岸から東海岸に移動する場合、朝7時にゴルフ場に到着しようとすれば、西海岸に住んでいたら体内時計では朝4時に到着することになります。
朝4時に到着するためには、その1時間〜1時間半前には起きるわけですから、西海岸時間で真夜中の午前2時半起床となるわけです。
これは、毎週トーナメント会場への移動を繰り返しているプロには、結構きついですよね。コースに行っても、しばらく頭がボーっとしているなんて話はよく聞きます。

反対に、東海岸から西海岸に移動する場合は、時差が逆になるので、今度は身体的にはゆったり過ごせるわけです。もし朝7時に着きたければ、朝10時着のスケジュールを組めばよいのです。
先ほどの午前2時半に起きるスケジュールと比べると、やっぱり東海岸からの移動のほうが楽ですよね。
また、ヨーロピアンツアーに出場する場合などは、東海岸から出発すれば7〜8時間ぐらいで着くのですが、西海岸からとなると更に+4時間以上はかかってしまうのです。

これらの理由などを考慮すると、やはりフロリダを拠点に活動するのが便利となるわけです。

このような時差の世界で生きることは、アメリカのアスリートにとっては当たり前のこと。ですから、アスリートは各々がこの時差や移動に対して少しでもストレスを軽減させるために、色々な工夫をするのです。
高いお金を払ってでも、自家用の飛行機を購入したり、キャンピングカーを住宅のように大改造して、移動している間も休めるようにするなど、方法はさまざまです。

以前、日米両国のツアーを両立させようとした日本の選手が何人もいたのですが、アメリカの広さを知っていれば、これがいかに無謀であるか分かったはずです。もちろん、両立させようとした選手達は皆、うまくいきませんでした。

次ページに続く…

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