Vol.06:ビショップス ゲート ゴルフアカデミー(BGGA)

日本では考えられないような充実した設備

  • さて、話をゴルフアカデミーの話に戻しますが、ここフロリダには数多くのゴルフアカデミーが存在します。
    今回初めてお邪魔したビショップス ゲート、日本でも錦織選手の育った場所として有名になったIMGゴルフアカデミー、これまでたくさんの生徒をツアー選手に育て上げた実績を持つゴルフコーチ、ゲイリー・ギルクレストが主宰するゲイリー・ギルクレスト・ゴルフアカデミー、アメリカナショナルチームのコーチをしているダン・ロー主催のダン・ロー・ゴルフアカデミーなどなど。これらのゴルフアカデミーは、全て日本では考えられないような設備が整っています。

    芝から打てる練習場はもちろんのこと、いくらでも練習できる大きなパッティンググリーン、日本ではなかなかお目にかかれない、本物のグリーンに向かって打てるアプローチエリア。
    トラックマンなどの弾道測定器はもちろんのこと、スイング解析により、トッププロと比べて体のどの部分の動きがどう違うか?などをピンポイントで瞬時に解析できる測定器など最新の設備も充実しています。 さらにゴルフスイングだけなく、体力アップのためのフィットネスシステムも充実しており、生徒一人一人にあったメニューを専門のトレーナーが組んでくれます。セメスター(6カ月)ごとに成長を確認すると、新たなメニューをトレーナーが組んでくれるのです。

    また、体だけでなく、心のケアもしっかりしています。 アカデミーには、必ずメンタルトレーナーが在籍し、生徒の心のケアをしたり、考え方を指導してくれます。
    例えば、試合中に、あるホールで大叩きをしてしまうと、次のホールまで引きずってしまう生徒には、どのように考えると失敗を引きずらずに、次のホールに向かえるようになれるか?などの指導や、日常的にも感情をコントロールする指導などもカリキュラムに沿ってやってくれます。
    さらに、ビショップス ゲート ゴルフアカデミーには、なんと生徒達専用のゴルフコースを持っているのです。 生徒達専用のゴルフコースですよ!!!! これってすごいことだと思いませんか?

    今現在、ビショップス ゲートには約60名ほどの生徒がいますが、このコースは生徒達専用のコースなのです。 つまり、生徒達が自分のやりたい練習を好きなだけ、コースでできるのです。
    例えば、150ヤードのフェアウェイバンカーが苦手な子は、そこに何十発もボールを入れ、本物のグリーンに向かってずっとその練習ができるのです。
    このぐらいのアゴだったら、何番までなら超すことができるのか? このライだったら何番ぐらいまで打てるものなのか? 本来だったら、コースやトーナメントのなかで何年もかかって学んでいくことを、全て自分のやりたいタイミングでやれるのです。

    これって、日本のツアープロでも絶対にできないことですよね。
    そういう意味で、アメリカにあるゴルフアカデミーには、文句なしの設備が整っているといえるでしょう。

  • さて、そんな環境に日本から体験入学をしてきた5名のジュニアゴルファー達。
    皆、やはり環境の素晴らしさには驚かされたようです。
    あまりにも凄すぎて、わずかな時間ではすべてを使いこなすことはできなかったと思いますが、それでもアカデミーのコーチと片言の英語で説明を聞き、レッスンを受けて信頼を築けたことは、子供達にとってかけがえのない貴重な経験となったことでしょう。

    今、コンピューターの技術は、物凄いスピードで進化しています。
    英語教育が大事と言われたここ20~30年でしたが、おそらく翻訳機もこれから劇的に進歩するでしょうから、英語を話せること自体にはそんなに大きな意味がなくなるかもしれません。
    しかし、英語を片言しか話せないのに話しかける勇気や、海外のコーチと知り合いになることは、将来自分にとってかけがえのない財産になることは確実です。
    毎年、色々な国でのジュニアゴルフトーナメントに参加していると、その部分で日本の子供達が他国と比べて遅れをとっていることは、正直否めません。
    国際大会など、多くの国の子供達が食事を一緒にする時でも、日本の子供達は誰かが合図を出さない限り、勝手に一人で食べることなどは絶対にしません。
    その間に、他の国の子供たちは各自勝手に食べ始めています。 これまでも、お腹を空かせた日本の子供たちがじっと誰かの合図を待っている姿を、何度と見てきました。 よく言えば、本当にマナーの良いできた子供達に見えます。ただその間に、どんどん食べ物がなくなっていく現実もあります。

    大人になっていくにつれて、いろいろな価値観や考え方を持った人たちと話をする機会が増えていくと思いますが、より若いときに海外に出て異文化に触れあうことは、子供達にとって貴重な経験です。

    今回、かなりの不安と不便を体験した5人の日本の子供達もきっと将来、今回の経験が役立つ日が来るはずです。
    時には、普段の自分を捨てて世界に出ていきましょう!

    (文:松本 進)