松本進のNews Letter from USA

Vol.6「タイのジュニアゴルファーのハングリーさ」タイのジュニアゴルファーのハングリーさ

皆さん、こんにちは。
先日、私はIJGT(インターナショナル ジュニア ゴルフ ツアー http://www.ijgt-japan.com)が主催するアジア大会のオブサーバーとして、タイ・バンコクに行ってきました。

日本では、若者のゴルフ離れにより、ゴルフ人口の減少が心配されていますが、タイでは今、特にジュニアゴルファーが爆発的に増加しており、本大会も大盛況のうちに終了しました。


何故今、タイでゴルフがブームになっているか?
その理由は、世界のツアーで活躍する、タイ出身プロゴルファーの存在によるところが大きいと思います。
ヨーロッパツアーを中心に活躍しているトンチャン・ジャイディー。日本では、あまり馴染みのない選手ですが、タイの英雄です。また、日本ツアーで活躍している “鉄人”プライヤド・マークセン。他にも、ヨーロッパツアーで活躍している若手男子選手が何人もいます。
そして、女子選手に関しては、共にワールドランキングトップ10入りしているアリア・ジュタヌガーン、モリヤ・ジュタヌガーン姉妹の存在が大きいでしょう。

タイでも、アメリカのゴルフチャンネルが放映されていますが、海外ツアーで優勝争いを繰り広げている母国選手の活躍が頻繁に紹介されていると、ゴルフを始めたいと思うジュニアたちが増えていくのは必然です。
ジュタヌガーン姉妹を野球に例えるなら、メジャーリーグで活躍中の大谷選手が、同じチームに2人いて、毎回どちらかが活躍していると想像してみてください。間違いなく毎試合、日本中が熱狂的になって応援することでしょう。今まさに、タイのゴルフはそんな状況と言えるのです。

そんな熱狂の中にいるタイですが、数年前までは、ジュニアゴルファーはさほど多くはなかったようです。
タイには、たくさんのゴルフコースがあることをご存知の方も多いかと思いますが、実は最近まで、プレーヤーのほとんどは外国人(主に日本人)でした。
しかし、近年の経済の発展と共に、自国民でもゴルファーが増加し、その子供たちもゴルフを始めるようになったのです。それに伴い、ゴルフの指導システムも、最近になってようやく、しっかりとしたスタイルが確立されてきたようです。

デビッド・レッドベターやハンク・ヘイニー、そしてジョーダン・スピースのコーチをしているキャメロン・マコーミックなど、世界のトップコーチたちがタイに来て、現地の指導者たちに最新のゴルフ理論を伝えた結果、ゴルフの歴史が浅い分、良い意味で自己流でゴルフを覚えた人が少なく、初期段階からしっかりと確立された、正しいスイング理論を身につけているゴルファーが多いことも特徴の1つと言えるでしょう。


数多くの素晴らしいゴルフコースと、確立された最新のゴルフ理論の導入により、環境面でとても恵まれているタイのジュニアゴルファーたちのレベルは、日々どんどん上がってきています。
そして日本、ヨーロッパ、アメリカのツアーで活躍している先輩たちを見て、いつか自分もプロゴルファーになることを夢見て、タイのジュニアたちは日々練習に励んでいます。

ここで話を続ける前に1つ、彼らのメンタリティーについて説明を加えたいと思います。

それは、彼ら・彼女らがプロゴルファーを目指そうと思った時点で、海外に出ていく覚悟を全員が、当たり前として持っているということです。

次ページに続く…

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