Vol.09:来年度からのLPGAプロテスト制度変更について

  • 先日、7月24日~27日までの4日間に渡り、兵庫県三木市のチェリーヒルズゴルフクラブにて、日本女子プロゴルフ協会による、2018年度のLPGAプロテストファイナルが開催されました。

    今回、大会会場となったチェリーヒルズゴルフクラブは、私がサポートしている、IJGT(ジュニアトーナメント)の関西大会での会場となったり、SMART GOLFで馬場ゆかり&由美子プロのレッスン動画を撮影させていただいたりと、これまで何かとご縁があるゴルフ場なのですが、今回、ここが2018年度LPGAプロテストファイナルの戦いの舞台となりました。

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    まず、LPGAプロテストについて簡単にご紹介すると、正式にLPGAツアー会員になるまでには、全部で3つのステージを通過する必要があります。
    例年、4月に開催される第1次予選(3日間大会・全国4会場)、そして6月に開催される第2次予選(3日間大会・全国2会場)と続き、第2次予選で勝ち残った者だけが最終の舞台となるファイナル(4日間大会)に進むことができます。
    そして、このLPGAプロテストファイナルでの通算スコア上位20位タイまでが、めでたく日本女子プロゴルフのツアー会員(LPGA会員)となれるのです。

    多くの方は、すでに結果をご存じかと思いますが、2018年度はなんと、トップのスコアが-20、カットラインが-8と、過去に例がないようなハイレベルな戦いとなりました。

    私も実際に、試合会場でコースをチェックしましたが、距離はそれほど長くないですし、猛暑にもかかわらず、グリーンのコンディションも大変素晴らしく、確かに好スコアが出る条件は整っていました。
    とはいえ、この“プロテストファイナル”に関しては普段の試合とは別格で、たとえどのようなセッティングでやったとしても、選手に重いプレッシャーがのしかかり、簡単なラウンドではありません。
    コースは、OBこそ少ないものの、グリーン周りのラフもかなり深く、猛暑のなかで4日間、集中力を維持するのは簡単ではなかったはずです。
    そんな中、トップ合格を果たしたエイミー・コガ選手の-20にも驚かされますが、それ以上に、カットラインが-8というのもびっくりでした。
    過去のファイナルで、カットラインが-2という年はありましたが、-8とは……!
    つまり、イーブンパーでは全然ダメなのです。
    女子プロゴルフ界は、本当にレベルが上がっています。

  • ハイレベルな戦いとなった要因の1つに、外国人選手の参加があります。
    母国からの遠征費や、試合中の日本での滞在費を含め、かなりの費用を負担して日本のプロテストを受験する選手は、“経験を積むためにも試しに受けてみよう!”といった軽い気持ちではなく、“自分は日本ツアーで通用する!”という絶対の自信を持った選手が多数を占めます。
    実際、今年のLPGAプロテスト合格者は、21名中5名が外国人でした。
    つまり、合格者のうち、約4分の1が外国人選手です。

    以前のコラムにも書きましたが、今年のプロテストの結果は、海外からの日本ツアーを目指す選手が、これから確実に増えてくることを意味します。
    これはアメリカのLPGAの歴史を見ていれば、一目瞭然です。

    ある1人の選手が海外に行き、そこで合格してツアーに参戦すると、そのツアーの情報が母国であっという間に広がります。
    これまでは、よく分からなかった日本のプロテストのシステム、ツアーのスケジュール、日本での交通システムや必要な経費、食事などが、その1選手を通じてどんどん広がっていくのです。
    その結果、“自分も日本ツアーのテストを受けてみよう”“QT(クォリファイングトーナメント)を受験してみよう”という選手が必ずでてきます。
    大概は、1人ではなく仲間と一緒に受験するケースが多く、雪だるま式に海外から日本を目指す選手が増えてくるのです。
    いいえ、「増えるはずだった」と言った方が正確かもしれません。