Vol.14:ゴルフで学ぶメンタルトレーニング

  • 皆さん、こんにちは!
    先日、東京の目黒雅叙園にて「ゴルフで学ぶ社長メンタルトレーニング」というテーマで、講演をさせて頂きました。
    おかげさまで、全国から大勢の経営者の皆さんに参加して頂きました。
    以前から、私は「ゴルフ」と「ビジネス」の成長プロセスは同じ路線にあると唱えてきましたし、アメリカでゴルフを学ぶなかで実際にそのように教えられてきました。

    このような考えになったきっかけは、私が初めてゴルフを習った先生が、スポーツ心理学者の第一人者であるDavid Wright(デビット・ライト)氏だったことが大きく影響しているのでしょう。

    Dr.ライト氏からは、ゴルフスイングについて基礎的な動きは教えてはもらったものの、あとは、力学的な原理の話(どうやったら力が入るか)や、コースマネジメント、メンタル、プランの立て方などゴルフスイング以外の話ばかりでした。

    当時は、“何でゴルフの指導でプランニングの話などするんだろう?”“ゴルフと日常の思考習慣と何の関係があるのだろう?”と思っていました。しかし、実際に彼が当時コーチしていた南カリフォルニア大学のゴルフチームが全米でNo.1になるのを目の当たりにすると、ゴルフの指導が単なるゴルフスイングで終わらないことは、私の中でも確信に変わっていきました。そして今となっては、私のコーチングのコアな部分になっています。
    実際に、アメリカでは企業研修をゴルフコースで行う会社はたくさんあります。
    それだけ、ゴルフとビジネスはリンクしている証拠なのです。

  • ここで、私がゴルフ指導で得た、いくつかのゴルフ&ビジネスの共通用語をご紹介しましょう。

    (1) “Make a 100% decision”
    これは、Dr.ライト氏から頻繁に言われ続けた言葉でした。
    “常に100%の決断をしなさい”という意味です。
    そしてこれには、
    “1番ベストは正しい決断をすること、2番目は間違った決断をすること、最悪なのは決断をしないこと”、
    “必ず決断をしなさい、そうでないと決断しなかったことを決断したことになる”という意味が含まれています。
    当たり前でシンプルに聞こえますが、実行することが簡単ではない重い言葉です。
    この教えは、まさにゴルフのコースマネジメントで最も大事なことなのです。もちろん、ビジネスや日常の中でも大切なことだと思います。

    想像してみてください。
    もし皆さんが18ホールのラウンドで、全てのショット、パッティングなどで100%の決断をすることができたらどうなるでしょう? 間違いなくスコアがアップするはずです。
    これは自分のホームコースでのプレーを考えるとイメージしやすいと思います。
    なぜ、ホームコースだと良いスコアが出せるのか?
    その理由は、“100%の決断”ができているから。
    ホームコースでプレーする時だけ、ゴルフスイングのスキルがアップすることなどありえません。

    ここから何ヤード打って、このパットはどっちに曲がる、この打ち下ろしは何番で打てば絶対にグリーンに届く等々、このように考えられている状態は100%決断した状態と同じと言えます。
    この100%の決断ができているからこそ、ホームコースでは比較的良い結果が出せるのです。

    ところが、初めてのコースだと、100ヤードの打ち下ろしでさえ難しくなります。
    ”このクラブでは少し大きいかな……? オーバーするかな、短いかな……?“など、ショットの前ならともかく、アドレスに入ってからも迷いっぱなしで、結局、番手ミスとは全く無関係なところで失敗をしてしまうということは良くあることです。
    100%の決断をすることは簡単ではないのです。