Vol.19:「PGAツアー」イコール「パワーゲーム」に非ず!?

  • 今シーズンも、米国男子PGAツアーは大きな盛り上がりをみせています。
    特に今年は、10月に日本初上陸となるPGAツアートーナメント「ZOZO CHAMPIONSHIP」が開催されることもあり、日本国内でもこれまで以上にPGAツアーへの注目度が高まっています。

    一時期、タイガー・ウッズがスキャンダルでツアーから離脱した際には、スーパースター不在のPGAツアーへの注目度低下が懸念されていましたが、気付いてみれば、リッキー・ファウラー、ジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソン、ローリー・マキロイ、アダム・スコットなどのスター選手たちがしっかりと育ち、そのあとにスター候補のルーキーたちも続いています。

    今年4月のメジャー第1戦・マスターズにて、タイガー・ウッズが劇的な復活優勝を果たしたことも、今シーズンのツアーの盛り上げりを支える大きな要因ではあるのですが、それを差し引いたとしても、PGAツアーが健全に育っていることがうかがえます。

    日本では最近、女子ツアーの人気が非常に高まっていますが、アメリカでは依然として男子ツアーの方が圧倒的に人気があります。
    その最大の理由は、やはり迫力のあるドライバーショットでしょう。
    ドライバーの平均飛距離は年々伸び続けており、最近ではツアー平均300ヤードが当たり前。350ヤードくらいを飛ばす選手も珍しくなくなりました。

    ボールやクラブなど、道具の進化もその理由の1つではありますが、PGAツアーの選手たちの体型を見れば分かる通り、ウェイトトレーニングを積極的に取り入れている結果だと思います。

    タイガー・ウッズが出現する前までのプロゴルファーといえば、少しお腹の出た、おじさん体型の選手のイメージが強く、ロングヒッターと呼ばれたトッププロでさえも、似たような体型の選手が数多くいました。

    しかしながら現在、そのような選手はほぼ見られなくなりました。
    選手たちは皆、各個人でトレーナーを雇い、ケガをしない強い肉体とコンディションを作り、飛距離アップに努めています。
    ツアーでは、500ヤードを超えるパー4のホールが当たり前のようにセッティングされるなど、選手としても勝つための対応をしていくしかないのだと思います。

    そのため、海外のメジャー大会に日本人選手がスポット参戦すると、必ず「飛距離の差」が話題に上ります。
    「この飛距離差じゃ勝負にならない……」
    「セカンドの番手が、5番手は違う……」
    「違う次元のゴルフをしている……」など。

    今まさに、PGAツアーでの飛距離は、日々劇的に進化し続けています。