Vol.21:「PGAツアー 2019-20年シーズンが開幕」

  • PGAツアーの2019-20年シーズンが開幕しました。
    2020年8月の最終戦「ツアー選手権」まで、今シーズン(2018-19年シーズン)よりも3試合増の全49試合で行われます。49試合、すごい数ですね。
    1年が全53週ですから、シーズンオフはほぼありません。
    さらに上記試合に加えて、今シーズンはプレジデンツカップやオリンピックも開催されます。

    そして、賞金総額は何と$376ミリオン(1ドル108円換算で約406億円)にまで膨れ上がりました。
    優勝賞金が1億円以上というのは、今となってはもう当たり前で、なかには2億円近くある試合も出てきました。去年、日本の賞金王の額が約1億4千万円程度ですので、PGAツアーは文字通り桁が違います。

    さて、今シーズンのPGAツアーでの話題といえばやはり、株式会社ZOZOが冠スポンサーとなり、PGAツアーを日本で開催させることでしょう。PGAとの契約期間は6年間ということですが、その第1回開催が、2019年10月に千葉県の習志野カントリークラブにて開催されます。もちろんPGAツアーの日本開催は初めてのことです。

    今年の日本ゴルフ界でのビッグニュースといえば、渋野日向子選手による日本勢42年ぶりのメジャー制覇が挙げられると思いますが、話題性でいうとこの「ZOZO Championship」の日本開催も負けてはいません。

    PGAツアーの「ZOZO Championship」日本開催が記者発表された当初は、PGAツアーメンバーの松山英樹選手以外の日本人選手は大会に出られるのか? 海外からどんな選手がくるのか? 本当に日本で開催できるのか? など、たくさんの“??”が渦巻いていましたが、タイガー・ウッズやローリー・マキロイ、ジェイソン・デイを始めとしたビッグネームが続々と大会への参加を表明し、いよいよ開催間近となった今、アメリカ本土でのPGAツアーに匹敵するようなハイレベルな戦いとなることが予想されます。

    そして驚くべきことは、前売りチケットの売れ行きです。
    PGAのスター選手たちが多数参加する大会ということもあり、既に大会のチケットはSOLDOUT(完売)。なんと、火曜日の練習日を含め、全てのチケットが売り切れなのです!!
    いまだかつて、前売りチケットが練習ラウンドを含め、全て完売となったことなど聞いたことがありません。当日券の販売は行わないとのことですので、文字通りチケットは全て完売したということです。これは本当に凄いことです。

    ゴルフ人口減少などの影響もあり、日本男子レギュラーツアーの人気低迷が言われて久しいですが、このチケットの販売状況を見る限り、実際には、プロのプレーを間近で見たいと思っている方はまだまだ大勢いるのです。
    正直私も、ここまでの現象になるとは思っていませんでした。

    昨年末のアジア・ゴルフサミットに出席した際、PGA日本事務局の方と日本での開催について話をする機会があったのですが、その時点ではまだ、かなりの詳細が決まっておらず、日本の他の試合との兼ね合いを踏まえて、日本の賞金ランキングへの加算率をどのようにするか?など、随分と調整が大変だったようです。※最終的に、賞金加算率は50%で決着したようです。

    今回のトーナメントは、PGAツアーであって日本ツアーではありません。
    大会概要などには日本ツアーとの共催と書かれていますが、情報はほぼ共有されておらず、完全なPGAツアーのイベントです。当然、関係者に対しての規定も、PGAツアーの規定が主軸になると思います。
    例えば毎週、選手に帯同してトーナメント会場に来ているコーチやトレーナー、マネージャー、各クラブメーカーの担当者などといった人たちも、実際にトーナメント会場に入れるのかについては、現時点(この記事を書いている2019年9月20日時点)では分からないような状況です。(厳密には、未だ決まっていないのだと思います。)

    私が普段からお伝えしていることですが、頻繁にルールが変わるPGAツアーやヨーロピアンツアーなどでは、この様な見切り発車的な事象はよくあることです。

    日本的な考えからすると、“いい加減だ―!!”“大丈夫なの?!”となるのは、理解できるのですが、もし細部まで詰めてからでないと実行に移せないということになれば、今年の開催は無かったかもしれません。

    今回のZOZOやPGAツアーのように、変化に柔軟に対応していくような体制のなかでは、多少の混乱はOK!ということなのでしょう。多少の問題は許容しながら、来年から少しずつその問題を減らしていこうという考え方がスタンダードなのです。