家族でおでかけ 〜休日は子どもと想い出づくり〜

更新日:2009年02月03日

伝統芸能・能を楽しく体験する

山本能楽堂

伝統文化・能に楽しく接する

伝統文化・能に楽しく接する

大阪城の近くにある[山本能楽堂]は、大阪唯一の桟敷席と能舞台がある能楽堂です。国登録有形文化財にも指定されているこちらでは、子ども向けの能のワークショップが人気。単なる親子鑑賞会ではなく、子どもでも感情移入できる工夫が随所にあるユニークなワークショップです。堅苦しいと思われがちな能ですが、視点を変えることで誰でも楽しく接することができます。(協力:NPO大阪アーツアポリア)「スポット情報」詳細へ「公式サイト」へ

想像力を刺激するワークショップ

能の醍醐味

能の醍醐味

歌舞伎や現代の演劇と違い、能は舞台装置がほとんどありません。例外が、「作り物」と言われる大道具です。竹などで骨格を作り、布をかけ、宮殿や舟、山などを表していますが、かなり簡略化したものになっています。能の醍醐味は、無駄なものを一切削ぎ落したシンプルな舞台を見て、観客自らが想像力を働かせることにあると言われています。

アートによる能案内

アートによる能案内

想像するのが醍醐味の能ですが、基礎知識がないと大人でも理解するのが難しい場合があります。そのため単なる鑑賞会では、子ども達が飽きてしまうこともあります。こちらの工夫は、子ども達が舞台の様子をイメージいしやすいように演目に関するものをワークショップで作成することです。そうすることで、子ども達が能に感情移入できるようになるのです。2008年に行われた「アートによる能案内」の様子とともにワークショップの概要を説明します。

1

アートによる能案内

鑑賞するのは、「土蜘蛛」という演目。源頼光を苦しめる土蜘蛛の精を退治する話で、頼光の部下・独武者(ひとりむしゃ)が土蜘蛛の巣で戦う場面がクライマックスです。まず鑑賞する前に簡単なあらすじの説明をして、子ども達に概要を理解してもらいます。

2

アートによる能案内

アートによる能案内

クライマックスの場面では、土蜘蛛の巣を表す「作り物」が登場しますが、大変シンプルな造りで、それを見るだけでは子どもたちの想像力を刺激することは困難です。そこでワークショップでは、子どもたちに蜘蛛の巣を作ってもらいます。子どもたちの手によって、桟敷席いっぱいに蜘蛛の巣を張り巡らせるのです。こうしてみんなで実際に作り、その巣の中から舞台を鑑賞することで、クライマックスの場面である土蜘蛛の巣を、子ども達が想像することができるのです。土蜘蛛の精が糸を投げる場面では一斉に歓声が起こるほどです。

3

アートによる能案内

鑑賞後に、希望者は太鼓を打ったり、足袋をはいて舞台に上がったりすることも可能。ほとんどの子ども達が「もっといたい!」と言うのだとか。お行儀よくしていなければいけない通常の鑑賞会では、こういう反応はめったにないそうです。

2009年のアートによる能案内

取り上げる演目は「羽衣」。羽衣をなくした天女が、春の海辺で漁師から羽衣を返してもらったお礼に天女の舞いを見せる能です。天女が住む空の世界を子ども達に想像してもらい、そのイメージを半立体で作り、それを二階席から吊るし能楽堂に「空」を作って、その下で能を見ます。

data2009年のアートによる能案内
日時 2009年3月15日(日) 13時30分〜16時(開場 13時)
参加費 500円
対象 小学生

申込は[山本能楽堂]のHPにある「こども教室のご案内」のページを参照「公式サイト」へ

まだまだある、楽しいワークショップ

能と遊ぼう

能と遊ぼう

数少ない能の舞台装置「作り物」の作成をしたり、小鼓や大鼓などの楽器を演奏できたり、小道具の1つである刀を子ども達が作り実際に舞台で演じられている「斬り組み(チャンバラの型)」を1人ずつ体験したりできます。

data能と遊ぼう
日時 2009年2月7日(土):「作り物を作ってみよう!」
2009年2月14日(土):「能のチャンバラ〜能の中の小道具」
2009年2月21日(土):「能の中の楽器(2)小鼓と大鼓」
※時間は全て10時30分〜12時
参加費 無料
対象 小学生

申込は[山本能楽堂]のHPにある「こども教室のご案内」のページを参照「公式サイト」へ

文化財指定されている建物も必見

文化財指定されている建物も必見

国登録有形文化財にも登録されている80年の歴史を持つ[山本能楽堂]。大阪唯一の桟敷席と舞台は迫力満点。音響効果を高めるために地下に埋められた瓶など、長い歴史で培った能のノウハウや歴史を感じ取ることができます。

ついでに立ち寄りスポット

大阪歴史博物館

大阪歴史博物館
地下3階、地上13階の大博物館。常設展示には、古代遺構、近現代、中近世、古代などテーマごとに展示。地下の古代遺構展示では、飛鳥時代の宮殿[難波長柄豊碕宮]を掘り出したままの状態で見ることができると人気だ。「施設情報」詳細へ

【取材】木下昌輝  【写真】秦 晴夫、おおつかひろふみ

レジャー特集ページに戻る

ページの先頭へ

アクセスランキング