剣尾山

剣尾山?岩、岩壁、森、北大阪の自然を楽しむ!?

行者口バス停から行者山山頂

  • 山道に突如現れる巨岩、というよりももはや壁。
  • 登山道入り口からほどなく始まる木段。しばらく続くのでハードです。
  • 点在する岩には、梵字や仏様が描かれています。
  • 道に向かってせり出す巨岩。あまりの巨大さにこの岩の歴史に興味が湧きます。
  • 行者山までにある行者堂。この奥には、祠もあります。

行者山付近に点在する巨岩

行者口バス停から、道路沿いをしばらく歩くと、見えてくるのが[玉泉寺]。そのお寺を横手に眺めつつ奥へと抜けると、左手にキャンプ場が見えてきます。キャンプ場の反対側には、登山道へと続く道が。いよいよここから剣尾山山頂へと本格的に向かっていきます。はじめは、木段あり、急坂ありのハードなスタートとなります。それもしばらく行けば緩やかな道に戻り、岩が目立つようになってきます。壁と言っても良いくらいの巨岩で思わず見上げてしまうほどです。そして、いたるところには観音様の姿や梵字が刻まれた岩があり、かつて修験者がここで修行していたことが伺えます。その岩を下から眺めると、凄さと同時につきだした先端が頭上にあるため、今にも覆い被さってくるようで怖さも感じます。が、道沿いに上り、ひとたび岩の上部に回ると、その佇まいに、雄大さや楽しさを感じることができます。

行者山山頂から剣尾山山頂

  • 巨岩の点在する坂を越えると、辺りは木々に覆われています。
  • こちらは炭焼窯跡。石が積み上げられ当時の面影を残しています。
  • 北から南へと約300キロ続く、おおさか環状自然歩道の標識です。
  • この上り坂一帯が月峯寺跡。建物はなく、わずかに石垣が残る程度。
  • 月峯寺跡付近に並べられた六地蔵。お世話もされていて綺麗です。

木々が立ち並ぶ森を抜けて山頂へ

尾根の中腹のような行者山山頂を越えると、巨岩の風景から一変、木々に覆われたなだらかな道へと到着します。行者口バス停から続くこの道は、おおさか環状自然歩道と呼ばれ、北は能勢町の府民牧場から南は泉南市の[府民の森・ほりご園地]まで続くハイキングコース。道幅も広く歩きやすくなっているため、たくさんのハイカーに利用されています。山頂までには、かつて使用されていた炭焼窯の跡が標識とともにあります。炭は、栗と牛とともに“能勢の三黒”として有名で、ここでは原料となるクヌギを運びやすいように山中で炭にしていたようです。ちなみに、この炭は主に池田炭として茶湯に使われることが多いとか。その炭焼窯跡を越えると、のんびりと休憩できる広場や六地蔵、月峯寺跡があり、さらに進むと剣尾山山頂へ到着します。

剣尾山山頂から横尾山山頂

  • 山肌と岩がボコボコと土の中から顔を出している剣尾山山頂。
  • 360度パノラマで、この標識を目印に景色が堪能できます。
  • 横尾山へと続く道は、幅も狭くなり藪道といった様子。
  • 横尾山山頂付近から眺めることができる北の風景。
  • 鹿よけの柵(写真右)が下り坂に沿ってずっと続いています。

花崗岩の上から展望を楽しむ

山頂には、鳥居や石垣などによく使われる花崗岩(かこうがん)が点在しています。展望も良く、能勢町はもちろん、京都の亀岡市方面の山々も望むことが出来ます。行者山からのルートは小さな子ども連れでも楽しめるほどで、よくお弁当を広げた家族をみかけます。そんな山頂から、横尾山をめがけてさらに奥へと進みます。これまでの道から一変、笹藪道が続きます。また、分かれ道も多いので、標識を見落とさないように気をつけてください。横尾山山頂までは足下の悪い中で下り上りの繰り返しが続きます。また、こちらも行者山と同様に山頂というよりは、道半ばといった様子です。その付近から北へ視界が開けていますので、風景を楽しむことが出来ます。ここを越えると、後は下るだけ。鹿よけの柵が辺り一面にあり、それに沿って下っていきます。足下があまり良くない上に、急な坂道ですので注意が必要です。

能勢の郷の頂上広場から能勢の郷バス停

  • 足下は石や岩が目立ち、急な勾配がいくつもあります。
  • 藪を抜け視界が開けた先には、鉄塔が。
  • 21世紀の森の標識の横には、ルート案内もあります。お好きな道を選んでください。
  • 頂上広場から先は、木段で整備され歩きやすい道に。

能勢の郷、頂上広場を越えて

柵沿いの道を抜ければ、大きな鉄塔が目の前に現れます。その横をさらに下ると、[能勢の郷]の頂上広場に到着。この辺りは、またゴツゴツした岩がむき出しになった足場。雨の日などは滑りやすいので要注意。ロープも設置されていますので、無理せずにゆっくりと進んでください。その先には[能勢の郷]の駐車場などへと繋がる道が沢山用意されています。そして、標識に従って下ると、ようやく本ルートのゴール地点、能勢の郷バス停に到着です。時間に余裕があれば、今回とは別の長距離ルートを進んでみるのも良いでしょう。

登山後の楽しみ

能勢の郷のすぐ横には、鬼の像が目印の[大阪能勢町天然温泉旅館能勢温泉](公式サイト)もありますので、バスに乗る前に温泉で一休みという楽しみもあります。車での登山の際は、[汐の湯温泉]もいいでしょう。昭和初期に創業の歴史を感じさせる佇まいや、大阪屈指の自然の郷、能勢町の魅力も温泉で楽しむことが出来ます。

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    汐の湯温泉
    エリア
    大阪府豊能郡能勢町森上317

登山後記

今回は、以前紹介した[るり渓・深山]からも近い能勢の山、剣尾山でした。初心者にも安全な山で、山頂では幼稚園入園前とも思える子どもにも出会いました。登山口からしばらく続く木段を抜けると、後は比較的緩やかな道が続きますので、[ポンポン山]に続き、これから登山をと思っている方にはピッタリな山とも言えるでしょう。植物観察など自然の恵みを楽しむだけでなく、岩に書かれた梵字や寺院跡など人と山の関わり方についての歴史をも感じさせてくれます。取材日は山頂から下山時まで小雨だったので、雨さえ降らなければ、見通しも良く景色ももっと楽しめた山登りになっただろう、というのが唯一の心残りでした。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2011年2月15日

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