和泉葛城山

和泉葛城山?林道を抜けて大阪湾の眺望を楽しむ?

塔原バス停から山頂

  • 山頂にある神社へと続く石段。100段以上あります。
  • アスファルトから土の道へ。上りはじめは急坂です。
  • 木々が生い茂っていますが、常に先々まで視界は良好です。
  • 山頂にある天然記念物の指定を示す石標。
  • 水を司る八大竜王を祀る竜王神社。

塔原から林道を抜けて山頂へ

塔原バス停に着くと、周りには民家と畑が点在しています。大根を干す昔ながらの生活を垣間見ながら、集落を道路沿いに山道へと向かいます。しばらく道なりに進むと、アスファルトから土の道へ。途中、林道へと入る道が数本ありますが、間違わずに道標を目印に進みましょう。そこからしばらくは大小さまざまな石が転がり、足場がよくないので注意が必要です。さらに道標を目印に先に進むと、枇杷平(びわだいら)と呼ばれる平坦な土地に出ます。このルートを使えば比較的緩やかで、家族のハイキングにももってこいです。枇杷平を過ぎると林道へ入ります。林道は歩きやすく、しばらくそのまま道沿いを進みます。やがてブナの林へと辺りの景色が変わっていきます。ブナ林といえば、標高1,000メートル以上の涼しい場所に生育するものですが、和泉葛城山では低地でも見られます。特に山頂北部の斜面に広がるブナ林は、伐採されることもなく自然の姿をとどめているため、国の天然記念物にも指定され保護されています。そんなブナ林をしばらく歩けば山頂に到着です。

山頂から地蔵さん登山道

  • 山頂付近から眺める山間の風景。
  • 山頂からススキに囲まれた脇道を進むと見えてくる展望台。
  • 展望台から望む大阪湾方面。晴れの日には関西国際空港も一望。
  • 一丁ごとに立ち並ぶ地蔵さんに手を合わせて。
  • 地蔵さん登山道は道路に出るまで木段が続きます。

山頂展望台から大阪湾を眺めて

大阪と和歌山の県境にある山頂。ここには、少し離れたところに展望台と期間限定営業の茶屋があります。螺旋階段を上る展望台からは、木々に邪魔されることもなく大阪湾を一望できます。[関西国際空港]も望むことができ、清々しい情景を味わうことができるでしょう。そんな山頂には、雨乞いの神様として祀られる八代竜王の[竜王神社]もあります。さらに茶屋横には小さな展望デッキのほか、広場やバーベキュースペースもありますので、こちらで昼食をとるのがよいでしょう。休憩を終えたら、牛滝山方面へと進みましょう。ここからは、アスファルトで舗装された道路が続きます。下りの一本道ですので、道に迷う心配はありません。道路が凍結することの多い冬は、車の往来はほとんどありませんが、観光シーズンは車に注意して歩いてください。見通しの良い道を抜けると、「地蔵さん登山道」へと到着します。

地蔵さん登山道から牛滝山バス停

  • 静かに流れ落ちる滝の音は風情があります。
  • 上から眺めても川底が見えるくらい透明な、登山道側の小川。
  • 川を横切る吊り橋から、景観を眺めずにはいられません。
  • 滝の側まで整備された道で向かうことができます。
  • 国宝に指定されている大威徳寺の多宝塔。

建ち並ぶ地蔵さんと滝を横目に

地蔵さん登山道の分岐からは木段が続きます。そのまま道路を下っても目的のバス停まで出られますが、景色などを考えるとこちらの道がおすすめです。下り初めて5分ほどで初めの地蔵が現れます。地蔵は一丁ごとに一体あり、この登山道では二十一丁目からの地蔵に出会うことになります。地蔵は山頂方面にあるものも合わせて全部で三十一丁目まであるそうです。大小さまざまな地蔵に手を合わせつつ、長く続く木段を一気に下ります。下りきるとそこには川が流れています。吊り橋を渡り、さらに下っていくと「一の滝」が。この滝は、「二の滝」「三の滝」と連なりあい、それらを眺めるための渓流歩道も整備されています。その先には弘法大師・空海の修行の地としても知られる[大威徳寺]が。この寺は秋の季節には、紅葉の名勝としても有名です。境内にある多宝塔は、国の重要文化財にも指定されています。境内を抜け、先に進むと帰りのバス停である牛滝山バス停に到着です。

登山後の楽しみ

岸和田名物である時雨餅や、バス停付近にある[牛滝温泉]もおすすめ。こちらでは宿泊はもちろん、バーベキュー施設などもあります。観光シーズンならここで一泊も良いでしょうし、バスの時刻を前もって調べておけば、たとえ日帰りでも天然温泉を堪能することができます。

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    牛滝温泉 いよやかの郷
    エリア
    大阪府岸和田市大沢町1156

登山後記

関西で葛城山といえば、以前紹介した[大和葛城山]が有名ですが、和泉葛城山もブナの自然林を始め、秋には紅葉、冬には樹氷と、見どころが盛りだくさんです。今回はまだ雪が残る寒い日で、山頂では強風も。防寒対策をしていたつもりでしたが、随分寒い思いをしました。しかし、上りも下りも比較的歩きやすかったので、ゆったりと景色を楽しむことができました。ただ、気になるのは交通アクセス。行きも帰りもバスの本数が少なく、特に行きは午前中を逃してしまうと昼過ぎまでありませんので、気をつけてスケジュールを立ててください。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2011年3月15日

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