貴船山

貴船山?京都の観光名所を抜けて 清々しい空気を味わう?

二ノ瀬駅から山頂

  • 線路沿いから眺める春の貴船山。
  • 集落沿いには川が流れ、桜の木もちらほら(4月上旬)。
  • 集落沿いにある富士神社。873年、二ノ瀬東腹にあった守谷神社を合祀。
  • 登山道に入ると、少し急な坂道が続きます。
  • 山頂には積み上げられた石の目印が。

ユリ道を抜けて、杉林の中の山頂を目指す

まずは無人の[二ノ瀬駅]を出て、集落方面へ。集落の脇を流れる川沿いの道を上り、山道に入ります。さらに進み、夜泣峠へと向かう途中には、クヌギの木が目立ち、道のりは少し急な坂道。そこを登りきれば、大岩方面と山頂への分岐、夜泣峠へ到着。ここは、平安時代に幼少の惟喬親王が夜泣きをし、近くにある地蔵に願をかけたところ、泣き止んだという話から、こう呼ばれるようになったそうです。そんな峠を山頂に向かって行くと、ユリ道(※)へと入ります。林道のように整備されていて歩きやすく、木々に囲まれた森の風景を楽しみながら歩くことができます。この二ノ瀬ユリ道はしばらく続きます。その先には、見晴らしの良いコースへの道もあり、展望を楽しむ為に時間に余裕があれば行ってみるのもいいでしょう。その分岐地点から先に行くと、山頂に到着です。山頂には標識はありませんので、石が積み上げられているところを目指しましょう(写真を参照)。

※ユリ道…山仕事や生活の為に設けられた道のこと

山頂から奥貴船橋

  • 杉林の中にある滝谷峠。道は広く見通しも良い。
  • 山道には椿の花もちらほら見受けられました(4月上旬)。
  • 森の中は静かで清々しい空気が漂っています。
  • 貴船の上流にある滝。この水の流れに沿って下ると川床で有名なエリアに到着します。
  • 標識がかなりたくさんあるので、迷う心配はありません。

杉林の中をアップダウン、急坂で有名な芹生峠へ

山頂から、再びユリ道へと戻ります。緩やかな下り坂を、のんびり森を眺めながら下りましょう。先に進めば、滝谷峠に到着。そこは滝谷と芹生峠と樋ノ水峠への分岐。樋ノ水峠は、貴船山へ向かう戻り道、そして、滝谷へと進めば、奥貴船橋へと繋がっていますが、その道は土砂崩れによって倒れた杉の木で非常に通りにくくなっているため (2011年4月現在)、芹生峠へ向かいましょう。ここからまた上り道が始まり、貴船山の山頂よりも60mほど高い位置まで上りが続きます。そこを越えると芹生峠に。この峠は、非常に急なことで有名な場所。ちなみに、この道は好奇心旺盛なライダーにとって格好のサイクリングロードであり、多くの人が挑戦しているようです。そんな峠からは、道路を歩いて奥貴船橋まで一気に下ります。

奥貴船橋から鞍馬駅

  • 下流では、京都の奥座敷を感じさせてくれる川のせせらぎが聞こえてきます。
  • 貴船神社奥宮。元々はここが貴船神社の本宮だったそう。
  • 鞍馬寺へと向かう西側に架かる橋。
  • 鞍馬寺の西側からは、木段の上りが続きます。
  • 木の根道が続く鞍馬寺への道の中腹。

観光名所で涼を感じつつ駅まで

奥貴船橋まで来ると、近くには[貴船神社]の奥宮などもあり観光客とすれ違うことも多くなります。さらに下ると、京都の夏の風物詩としても有名な川床が並ぶ風景を味わうことができます(シーズン中のみ)。さらに進めば、[鞍馬寺]の西門へ。寺を抜けて鞍馬駅方面へと向かうには、寺へと続く木段を上がって行かなくてはいけません。これ以上は体力的に厳しいようなら、そのまま貴船口駅へと下ってください。寺へと向かう場合は、その木段を上り、650万年前、金星から舞い降りたとされる魔王尊を祀っている[奥の院 魔王殿]へ。道の途中には、木の根が地面からせり出した木の根道があります。この場所は、牛若丸が修行をした場所ともいわれています。さらに、まだまだ続く木段を進み、[義経堂]、[紗那王堂]を抜け、[鞍馬寺]金堂に辿り着きます。その後は、下って鞍馬駅へと向かうだけ。先には、[由岐神社]へ歩いて下る道と、多宝塔からケーブルを使って降りる道があります。どちらの道を使っても、鞍馬駅まですぐに到着です。

登山後の楽しみ

鞍馬方面に行った際には、ぜひ立ち寄りたいのが[くらま温泉]。露天風呂は山々に囲まれ静かに景色を堪能しながらお湯に浸かることができ、ちょっとした秘湯気分も味わえます。春から夏は緑いっぱいの山、秋には紅葉も楽しめて、心地よさも満点。鞍馬駅から送迎車も出ているのでアクセスも便利です。ちなみに宿泊施設のある建物内では大浴場のほか、食事処もあり、地ビールなども頂けるので登山後の疲れをゆっくりと癒して帰路につくと貴船山がもっと楽しくなるはずです。

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    くらま温泉
    エリア
    京都府京都市左京区鞍馬本町520

登山後記

4月の平日に貴船山に登ってきました。約700mと低めの山ということもあり、軽く考えていたのですが、夜泣峠を抜けるくらいまでの上りが思っていたよりハード。取材時は滝谷峠から滝谷を抜けるコースに向かいましたが、土砂崩れがあちこちで起こったようで、たくさんの杉の木が谷に向かって倒れ、道はほぼ皆無。木をまたいで越えていくというアスレチックのような場面もありました。このルートは、復旧にしばらくかかると思われますので、別のルートを行きましょう。そんなこともあり、下山したときには、かなりの疲労度。[くらま温泉]の湯はそんな疲れを癒してくれる満足感があるので、ぜひ登山とセットで楽しんで欲しいものです。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2011年5月17日

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