みたらい渓谷

みたらい渓谷?近畿最高峰・大峰山麓渓谷の風景に魅了される?

天川川合バス停からみたらい渓谷入口

  • 山間を流れる川。この高さからでもその美しさが伺えます。
  • 案内所横にある案内板。大峰山など周りの山々の位置関係も知ることができます。
  • この吊り橋は、人員制限5人となっています。
  • 川を何度も超えるため、国道309号線にも沢山の橋が。
  • 遊歩道には、低い木々が生い茂る場所がいくつも。

吊り橋を渡って、みたらい渓谷入口へ

下市口駅からバスで約1時間、住宅や商店が建ち並ぶ駅前を出て、山間の風景が広がるバス停へ到着。停留所の側には、観光案内所・トイレもあり、地図など万が一忘れた場合には、そこで手に入れることができます。その案内所を背にしてバスの進行方向に進めば、三叉路に。そのすぐ脇には、[みたらい渓谷]へ行く方向を指し示す標識があります。この標識がこの先もたくさん出てきますので、それを目印に向かってください。まずは[みたらい渓谷]の名物と言っても良い吊り橋を渡ります。この吊り橋には人員制限がありますので、注意して渡りましょう。高所が苦手な方には不向きかもしれませんが、橋の中程から眺める川と山の風景は格別です。その吊り橋を越えて道なりに進んでいくと、夏には木々に加えて野草といったさまざまな緑が美しく、また秋には紅葉のなか散策も楽しめる、満足度の高い道が続きます。

みたらい渓谷入口から観音峰の登山口

  • 約85mの吊り橋・哀伝橋。実際に渡るとスリル満点。
  • 透明度の高い川の水。川魚の姿も見受けられます。
  • ベニバナヤマシャクヤクソウの花。観音峰でよく見ることができます。
  • 勢い良く流れる滝の水。その音は勢いとは裏腹に穏やかさを感じることも。
  • 無数の緑が織りなす山の風景。夏ならではの風景です。

澄んだ水と滝の音を聴きながら歩く

バス停から川迫川遊歩道(こうせがわゆうほどう)を歩き、再び309号線へと出ると、[みたらい渓谷]入口に到着します。入口には階段があり、そこを上がるとまた吊り橋が。こちらの吊り橋は、哀伝橋(あいでんばし)と名付けられており、その橋のたもとには、“御手洗渓谷”と書かれたプレートが埋め込まれています。現在では、ひらがなで[みたらい渓谷]と書かれることが多いですが、南北朝時代に後醍醐天皇の子息・御良親王が戦の勝利祈願のためにここで手を清められ命名されたという話から漢字でも表記されています。また、この哀伝橋はアスファルトで舗装されていますが、橋台から床版を直接吊り下げる吊床版橋という構造の吊り橋です。こちらも高所が苦手な方には難所となるかもしれませんが、その橋を渡りきると、透明度の高い川の水やその水が流れ落ちる滝と、山々の緑のコントラストが美しい風景が広がります。途中には川の側まで行ける場所もありますので、そこから眺められる風景を楽しんでいくのも良いでしょう。

観音峰の登山口から洞川温泉

  • ブナの木々の間から差し込む太陽の光。緑が美しく光ります。
  • 遊歩道には道標が数多く設置されています。
  • 奈良の吉野といえば、の吉野杉の林を抜けると洞川温泉までもうすぐ。
  • 立ち枯れ木の根っこの部分のみが残ったような景色。
  • 洞川温泉で川魚を食べさせてくれるお店が数多く見受けられます。

観音峰を右手に洞川温泉へ

[みたらい渓谷]の遊歩道に沿って流れる、山上川(さんじょうがわ)を中腹まで進めば、観音峰の登山口に出ます。時間に余裕があれば、1時間30分程度で到着しますので、登ってみてください。この付近では梅雨の時期に、ベニバナヤマシャクヤクソウ(写真参照)と呼ばれる花が見ることができ、山頂からは近畿でも標高の高い稲村ヶ岳が望めます。そんな観音峰を右手に [洞川温泉]へ向かうと、奈良の吉野杉が周りに広がる道があり、さらに進めば標高はずいぶんと低いものの、大台ヶ原のような立ち枯れ木が並ぶポイントもあります。階段を除けば、最初から最後までほぼ平坦な道を進みます。平坦な道沿いから目線を川に持って行くと、川で泳ぐ魚の姿なども見受けられます。そして温泉地に近づくと、シーズンであれば鮎の塩焼きなどの看板が目につき、日帰り入浴ができる洞川温泉センターの裏手に到着します。

登山後の楽しみ

[洞川温泉]まで来たのだから、もちろん温泉には入るとして、ぜひ寄っていただきたいのが、鍾乳洞。[洞川温泉]の近くには [五代松鍾乳洞]と[面不動鍾乳洞]の2つの鍾乳洞があります。その内の[五代松鍾乳洞]は、80m程度の洞窟で「大黄金柱」と呼ばれる高さ8mの石柱や鍾乳石が発達しできた巨大な石筍などが見られます。夏場はひんやりした鍾乳洞で涼んでいくのも良いでしょう。

登山後記

今回は、[みたらい渓谷]に行ってきましたが、とにかく緑が美しい! 秋に訪れる方が多いようですが、夏の景色もぜひ見て欲しいところです。また、そののどかな風景と裏腹に、スリリングな吊り橋がいくつも架かっています。とくに哀伝橋は距離が長く、恐怖を感じずにはいられませんでした。帰りには、[洞川温泉]で川魚を食べたり、ゆっくり温泉にも浸かったりと、とても満喫できた山歩きとなりました。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2011年6月21日

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