高見山

高見山?雪山体験初級編 樹氷を求めて奈良の奥地へ?

高見登山口から小峠

  • 小峠付近から望む奈良の山々。
  • 登山口から上り始めるとすぐに杉の木に囲まれた森へと入っていきます。
  • 撞木松と呼ばれる大きな松が1本。
  • ススキや草花が生える地帯。左手は視界が開け、周りの山を見渡すことができます。
  • 全国8番目の長距離歩道の近畿自然歩道。自然や歴史に触れながら、散策を楽しめます。

歴史街道からのスタート

近鉄榛原駅よりバスで揺られること45分、高見登山口に到着。バス停の横には杉谷川が流れ、その周りを見渡すと、山に囲まれた村落地帯ののどかな雰囲気が広がります。登山口へは、バスでやってきた道を15mほど戻り、その先にある登山口の標識に従って歩きます。標識の先にある民家の横に登山道入口があります。
森に入ると、石畳とむき出しの地面との混ざりながらの道が続きます。周りはまだ雪山の雰囲気はありませんが、撞木松(しゅもくまつ)、ススキの道、雲母曲(きららひじ)地帯付近には天狗岩など見どころがたくさん。そんな見どころがあるこの道は伊勢南街道と呼ばれ、江戸時代、参勤交代のため紀州藩が使っていたとも言われる街道です。歴史情緒を感じながらさらに上へと進めば、小峠と呼ばれる地点に到着です。

小峠から揺岩

  • 前日に降った雪が凍り、足下は硬く登山者のアイゼンの跡が無数に。
  • 小峠横にある地蔵。地蔵の前は高い壁があり、登山道から見えにくい位置にあります。
  • 小峠から右手へ向かう道。この道を進めば高見峠へ向かいます。
  • 足下には雪が少しずつ積もり始め、滑りやすくなるのでご注意を。
  • 揺岩の標識。五郎宗岩(ごろそういわ)とも呼ばれています。

アイゼンを装着、いよいよ雪の中へ

小峠に到着すると道が3方向に分かれています。正面に続くルートと右手に延びる高見峠を抜けて山頂へと進むルート、そして左手は林道へと続くため山頂には辿り着きません。今回は右のルートが台風12号の影響で土砂崩れを起こしているため(2012年1月23日現在)、正面にある鳥居をくぐり山頂へと進む山道をご紹介します。
この道はいきなり階段があり、急坂へと変化していきます。しばらくきつく感じますが、頑張って上りましょう。この辺りから日によっては積雪が見られますので、アイゼンを付けて上りましょう。6本爪のものがあれば充分に上っていけます。右手にある地蔵を見ながら上って行くと、リョウブやアセビなどの自然林が生え、さらに進むと、ブナやツツジとさまざまな山の表情が楽しめます。
急坂を抜けるとなだらかな斜面に変わり、その途中には神武天皇が大和を眺めたとされる国見岩や、藤原鎌足についてある言葉を三度唱えたところ揺れ出した、と言われる揺岩などがあります。さまざまな逸話と共に[高見山]が存在していることを山を登りながら知ることができます。

揺岩から高見山山頂

  • 枝という枝すべてに樹氷が出来上がり、幻想的な世界が広がります。
  • 足下を雪が完全に覆い尽くし気温も低下。標高は約1,100m。
  • 木々にレイヤー状にまとわりつきながら積もる雪。
  • 山頂付近からの眺め。遠くまで雪が積もる様子が一望できます。
  • 山頂の高角神社。この手前には、寒さをしのげる避難小屋あり。

樹氷を抜けて山頂へ

揺岩までくれば雪もずいぶん積もっています。鮮やかに広がる樹氷地帯を堪能しながら、山頂を目指してください。天気が良ければ、樹氷の間から日の光が差し込み、見上げるとキラキラと光る氷がとても幻想的で、登山口と比べると山頂付近が、まるで別の世界のような錯覚さえ覚えます。そして、さらに進めば山頂の避難小屋に到着。避難小屋のすぐ後には高角神社があります。その上には展望台があり、奈良や三重の山々が一望できます。上から眺める樹氷群も格別ですので、寒いですがぜひ楽しんでください。避難小屋で食事をしても良いですが、少し暖を取れば下山を開始です。本来は、上ってきたルートではなく神社奥へ行き、高見峠を越えて下山したいところですが、台風12号の影響で通行止めとなっているため、同じルートで下山をします。下りは上り以上に足下が雪のため滑りますので慎重に下山ください。

登山後の楽しみ

高見山に来たら寄っておきたいのが、高見平野から向かう[たかすみ温泉]。2000年に開湯してから高見山登山の下山コースの人気ナンバーワン。ヒノキ風呂、マキ風呂のほか岩風呂(露天風呂)があり東吉野の大自然に囲まれながらの入浴が楽しめます。冬季(12月1日~3月15日)は、20時までの営業。ゆっくりとバスを待つ間、温泉に浸かって高見山の余韻に浸るのも一興。

[たかすみ温泉]
住所:吉野郡東吉野村平野835 電話:0746-44-0777
営業時間:11時~21時 ※冬季(12月1日~3月15日) 20時まで
休館:木曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
入浴料:大人 500円 小人(12才未満)200円 6才未満無料

登山後記

週末ともなれば、100人単位での登山客が訪れる高見山。人気のスポットだけにとても美しく、雪のシーズンと言うこともあり表情の変化も楽しい山でした。寒さも忘れるほどの景色を楽しむことができますし、初心者の方でも充分に登れるので、非常におすすめ。また、帰りのルートで人気なのが、高見平野へ抜けて[たかすみ温泉]へ行くコース。日帰り入浴もできますので、時間があれば楽しんでみては。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2012年2月14日

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