住塚山・国見山

住塚山・国見山?金色のススキの原 秋の曽爾高原を山頂から眺めて?

登山口から杉林の急坂

  • 800m地点に長く連なる屏風岩。見上げれば圧巻。
  • 屏風岩公苑には芝生が広がる。
  • 登山口付近には、ススキやその他の木々が生い茂る。
  • 登山口から少し入るとすぐに杉林へと。道もかなり急坂。
  • 山頂付近までは、杉林の急坂が続く。

雄大な屏風岩を眺めながら

関西でも指折りの秋の観光名所[曽爾高原]。この時期は金色のススキが見頃です。[曽爾高原]からも近く、登山道には屏風岩など名所もある住塚山に国見山。今回は、その2つの山を巡るもっとも最短のルートです。[曽爾高原]にも帰りに寄ることを考えて、車でのアクセスがおすすめ。また、車で来れば、屏風岩を眺める絶好のポイント屏風岩公苑まで一気に登れることもあり、今回のハイクがさらにお手軽になります(車でのアクセスが難しくても、少し歩行距離は長くなりますが、地図の点線で結んだルートを使えば、充分に楽します)。まずは、屏風岩公苑から屏風岩の雄大さを味わいつつ登山口へと進みます。登山口からいきなり急坂がはじまります。左には、鹿などからの木々への被害が多いせいかネットが張られています。その坂を上っていくと、杉林が。この辺り一帯は、杉が非常に多く、山頂付近まで杉地帯が続きます。歩行距離はそんなに長くありませんので、焦らずゆっくり自分の体力にあわせて上りましょう。雨や雪の日は、地面が滑り易くなっているので注意が必要です。

杉林の急坂から住塚山山頂

  • 中央正面に見えるのが、曽爾高原。宇陀の自然を堪能できる。
  • 植林地帯の広がる杉の木が、まっすぐと空に立ち並ぶ。奈良の山の特徴的な姿。
  • 山頂付近のクマザサ。道がわずかに分かる程度で辺りを覆っている。
  • 住塚山と国見山との中間地点。
  • 国見山への上り坂は岩の足場など気をつけたい場所がしばしば。

宇陀市と自然を山頂から見下ろす

杉林の急坂を上りきると足下に笹藪が目立つようになります。ところどころ登山道までも笹が覆い尽くしているところもありますので、長袖長ズボン、できれば手袋の着用もしておくのが良いでしょう。また、冬眠前の時期は蛇などが多数目撃されています(取材当日は6匹目撃しました)ので、初春、晩秋の時期は注意してください。笹藪を抜けるとひとつ目の山・住塚山に到着です。山頂のスペースはそれほど広くありませんが、ベンチなどもあり過ごしやすくなっています。そんな山頂からは、東に視界が開け[曽爾高原]のススキが群生するエリアを眺めることができます。そのほか、これまでに登山ガイドで紹介した[倶留尊山]はもちろん[高見山]のほか、三峰山など奈良県にある名山の姿も印象的です。自然の情景の後ろを見ると宇陀の市街地の町並みが広がります。宇陀市と言えば、万葉歌碑が多く建てられていることでも知られていますが、その土地が持つ歴史的背景とともに、森林、山の広がりもここ宇陀の魅力のひとつと言えます。その両方を山頂から俯瞰できるこの土地は、風情や情感に思いを馳せる場所としても、格好の場所と言えるかも知れません。

住塚山山頂から下山

  • 山頂は一面見晴らしの良い台地。
  • 住塚山よりもさらに曽爾高原が近くに。
  • 10月中旬秋の風になびくススキ。
  • 急で細い尾根は上りよりも下りで気をつけたい。
  • 国見山から住塚山の間も植林地帯が広がる。

曽爾高原のススキを山の上から独り占め

住塚山山頂を充分に堪能したら、次の山・国見山へと向かいます。まずは、尾根道を下っていきます。また、尾根道は、クマザサに覆われていますが、道幅が非常に狭く、左右は急な坂になっているので気をつけて下りましょう。しばらく進むと、尾根が終わり杉林にでます。辺り一帯に広がる杉林を下り終えると分岐に到着。その分岐には標識が立ち、国見山の山頂までの距離などが書かれています。標識を越えてさらに進みます。ここからは再度、上り坂です。この上りも急なので自分のペースを守っていきましょう。しばらくは杉林で静かな森を歩きます。杉の植林地帯を抜け、春になると綺麗な花をつけるツツジが多く生える山道を登り20分ほど歩けば、背の高いススキが少しずつ目立ちはじめます。そこまでくると山頂はもう間近。山頂には、住塚山山頂と同様にベンチがあり、こちらもあまり広くはありませんが眺望は最高です。先ほどよりも[曽爾高原]との距離も近く、山焼きが行われる斜面とススキ野原が一際目をひきます。ここからは、今まで来たルートを戻りますが、岩場は気をつけて下りましょう。滑りやすいので、上りよりも下りに注意してください。特に雨の日など天候の悪い時には、住塚山で引き返すのも考えましょう。

登山後の楽しみ

[倶留尊山]でも紹介しましたが、[曽爾高原]の近くに来たなら、[お亀の湯]と[曾爾高原ファームガーデン]がおすすめです。温泉はとろっとした湯質が気持ちよく、露天風呂から山々を眺めれば、先ほどまでの登山と重なり心地よさも倍増。さらに[曾爾高原ファームガーデン]で曽爾高原ビールなど地元の名産品などをお土産にすることもできます。この時期であれば、山頂から眺めていたススキの原を見て[曽爾高原]を堪能することができます。

  • 立ち寄りスポット情報

    名称
    お亀の湯
    エリア
    奈良県宇陀郡曽爾村太良路830

登山後記

今回の取材は、10月中旬に行ったのですが、[曽爾高原]には多くの人が集まっていました。そんな[曽爾高原]を山頂から眺められる住塚山は、この辺りに来た際に短時間で上れるので、記念登山として楽しめます。紹介しているコースは、国見山まで行って折り返しをしていますが、そのまま先に進み、ぐるっと1周して登山口まで帰ってこられるルートもありますので、楽しみ方もいろいろです。とにかく、この山に登るなら秋にかぎります。「温泉」「ススキ」「山頂からの眺め」、秋以上にこの3つを楽しめる季節はないでしょう。

【取材】松村貴樹/【撮影】米田真也

更新日:2012年11月20日

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