おとなの楽旅 〜のんびり電車でおとなの遠足〜

更新日:2009年05月12日

古の旅人が歩んだ祈りの道へ 新緑の熊野古道ウォーキング

和歌山−那智勝浦町

今回の楽旅見どころ

大門坂茶屋 写真かけ守りやかけ帯など、当時の衣裳を細部まで再現している

楽旅ポイント
気軽に利用できる記念撮影のみのモデルコース2,000円がおすすめ。旅の思い出作りにぜひ

平安装束に着替えて古の貴族に変身

JR那智駅からバスに揺られて大門坂バス停へ。始めに向かうのは、平安装束のレンタルを行うこちらの店。平安時代の貴族の参拝衣裳を再現した衣裳に着替えて、本格的な熊野詣の気分を体験することができる。美しい衣裳に身を包んで聖地参拝への気分を高めよう。「施設情報」詳細へ

大門坂茶屋 写真鮮やかな色彩の衣裳に身を包めば、
まるで貴族になった気分に

大門坂 写真天を突くようにそびえる杉の木立のなかには、樹齢800年以上の巨木もある

森厳な空気が漂う石段の坂を歩く

続いて店の前から続く坂を上って山上へと向おう。杉の巨木が立ち並ぶなかに苔むした石段が続くこの坂道は、熊野那智大社へと続く参詣道で、熊野古道・中辺路ルート随一の見どころ。古の貴族たちもこの坂では馬や籠を降り、自らの足で聖地へと向ったという。「施設情報」詳細へ

大門坂 写真あたりは静謐な空気に包まれ、
歩いているだけで心が浄化されるよう

多富気王子 写真数々の王子は熊野の修験者の手によって作られたそう

古の旅人の道中を見守った社跡

石段を上り始めるとまもなく右手に石碑が現れる。この石碑は参詣者の守護祈願ため作られた熊野九十九王子の最後の一社と呼ばれる王子。熊野古道全体で100社以上が点在し、参詣者は王子を巡拝しながら熊野へと向ったという。現在この王子には社はないが、その跡を示す石碑のみが静かに佇む。「施設情報」詳細へ

熊野那智大社 写真那智の滝の高さにちなんだ133cmもある大きなおみくじもある

朱塗りの社殿が美しく映える熊野三山の一つ

石段を踏みしめながら大門坂を上り詰めると、鮮やかな朱塗りの鳥居が見えてくる。その鳥居をくぐれば、そこは熊野詣の旅人が目指した熊野三山の一つ、那智熊野大社。夫須美大神を主神として13柱の神々を祀る古社で、境内からは遠方に熊野灘の海景色を望むことができる。「施設情報」詳細へ

熊野那智大社 写真那智御滝を祀る社殿を、
仁徳天皇の時代にこの地へ
遷座したのが始まり

那智の滝 写真間近で大滝を望めるお滝拝所。そこから望む滝の姿は神々しさすら感じさせる

壮大なスケールで落ち下る大滝に感動

古社を拝したら、熊野古道を歩く旅のハイライトへと向おう。さらに奥へと伸びる参道を進めば、杉の巨木の合間から巨大な滝が現れる。こちらは日本三名瀑に数えられる大滝で、その落差133m。毎秒1トンもの水が流れ落ち、周囲には轟々とした水音がこだまする。古代から信仰の対象として、現在は熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体として祀られている。「施設情報」詳細へ

那智の滝 写真水音が近くに聞こえてくるにつれて、
徐々にひんやりとした空気に

茶房 珍重菴 那智山店 写真休憩にぴったりのもうで餅抹茶付き315円。みやげには9個入り850円がおすすめ

楽旅ポイント
もうでそば735円など食事メニューも揃うので、昼食をいただくことも可能

眺望自慢の茶屋で参拝後の休憩を

帰りには那智山中腹、那智山青岸渡寺のすぐ近くに立つ茶屋で休憩を。名物は丁寧に作られたこし餡をやわらかな餅で包んだもうで餅。玄米の粉がまぶされた餅は香ばしく、那智の滝の水で点てたという抹茶によく合う。那智の滝や熊野灘を望む店内で、ゆっくり休んでから山を下ろう。「施設情報」詳細へ(eoグルメ)

茶房 珍重菴 那智山店 写真歩き疲れた体をほどよい
甘みが優しく癒してくれる

ホテル浦島 写真天然の洞窟を利用して作られた「忘帰洞」は勝浦温泉を代表する湯船

旅の最後は勝浦名物の洞窟風呂で湯あみを

聖地を歩く旅の締めくくりは温泉宿に1泊。JR那智駅からしばし電車に揺られて向うJR紀伊勝浦駅は、南紀勝浦温泉が湧出する温泉地。数ある温泉宿のなかでも屈指の人気を誇るのが、太平洋に面した野趣あふれる洞窟風呂「忘帰洞」が名物のこちらの宿だ。潮騒が響く湯船に浸かりながら、旅の疲れをゆっくりと癒そう。「施設情報」詳細へ

旅のポイント 編集後記

旅のポイント 編集後記 写真

今回の撮影はコースで紹介しているルートに沿って、実際に歩きながら撮影して巡りました。木立から差し込む木漏れ日が、苔むした石段を照らす大門坂のあまりの美しさに、スタッフ一同思わず声を無くしてしまいました。コースのハイライトでもある那智の滝でもその迫力に、またもや声が…。大門坂の入口から那智の滝までは1時間もあれば到着できる手軽なコースなので、新緑の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、歩いてみてください。

今回の旅人 写真

今回の旅人
T様(写真・左)
以前から訪れたいと思っていた熊野古道を、存分に楽しむことができました。
K様(写真・右)
どの風景も美しくて、まるで絵葉書の世界に入ってしまったような気分でした。

【取材・文】眞田健吾/【撮影】丸谷達也

今回の楽旅見どころ

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