ツール・ド・フランスとは?
サッカーW杯、夏季五輪に続く世界で3番目に大きいスポーツイベントといわれるツール・ド・フランスは、今大会で第110回目の開催となり、スペイン北部バスク州で開幕する。大会期間は2023年7月1日から7月23日の23日間となる。スペインバスク州での開幕は、1992年以来2度目となる。
第110回大会は、例年通りの22チーム。UCIワールドチーム18チームに加えて、招待枠を獲得したUCIプロチームからは4チームの計22チームで、全出走人数は176人(22チーム×8人)となる。
今大会のコースの特徴は、平坦ステージ6、丘陵ステージ6、山岳ステージ8で丘陵ステージでもゴール前スプリントになる可能性が高いステージが2つ含まれているので、実質スプリンター向けのステージは8、丘陵ステージは4と考えられる。スプリンター向けと思われるが大会主催者は厳しい山頂フィニッシュや登りの個人TTもありクライマー向けのレイアウトと述べていた。総走行距離は3404km。
2023年大会は、スペインバスク州ビルバオがスタートとゴールになる182kmの通常ステージで幕を開ける。その後の2日間をかけてバスク州3つの県を駆け巡り、第3ステージゴールではフランスへと越境する。第5・6ステージと早くも山岳ステージが続き、第9テージでは今大会の目玉で過去伝説となる争いが繰り広げられた中央山塊にあるピュイドドームで山岳ステージ。あまりに険しいピュイ・ド・ドームがツールに登場するのは35年ぶり。
今年のツールはフランスを1周するのではなく、西から東へと横断するレイアウト。第2週目に入ると山岳バトルが繰り広げられる。第2週に入ると第11ステージに平坦ステージがある。アルプスへ向かう前の集団スプリントが激しくなることが予想される。第13から15ステージは山岳ステージ。第13ステージにはフランス最高難度の峠といわれるグラン・コロンビエール峠が登場し、第14ステージはステージ獲得標高が4,200mにも及ぶ。第15ステージはマウンテンバイク世界選手権などで知られるレ・ジェが登場し、この3ステージで総合だけでなく山岳賞争いでも大きな影響が出ることは間違いない。
最終週の初日は、短いながらも厳しい個人タイムトライアル、コース途中に登りがあり、登り前にバイクを変えるシーンが見られるかもしれない。翌第17ステージは今大会のクイーンステージとなる。今大会の最高標高地点(2,304m)のロズ峠とその周辺の山々を越え、獲得標高は5,000mを超える。第18丘陵、第19平坦ステージを挟み、第20ステージは最後の総合優勝争いの場となるヴォージュ峠で雌雄が決する。果たしてマイヨジョーヌを手にして、最終日のシャンゼリゼを走る選手とチームは?今大会も最後まで目が離せない。
【放送概要】
J SPORTS 4で全21ステージ独占生中継!
また、J SPORTS オンデマンドでも全21ステージLIVE配信!
【期間】
2023年7月1日(土)~2023年7月23日(日)
※7月10日(月)・7月17日(月)は休息日
J SPORTSでは、臨場感あふれるスポーツ番組が盛りだくさん! eo光テレビで視聴しよう!
ツール・ド・フランスとジャージ
全21ステージ中、個人・チームタイムトライアルを除く通常ステージでは、先頭でフィニッシュラインを通過した選手がステージ優勝を手にする。
タイムトライアルでは、参加選手中で最も速くフィニッシュした選手が優勝。
タイムトライアルで同時タイムが計測された場合は、1/100秒単位までタイムを比較する。
ツール・ド・フランスでは、数種の賞が設定され、各賞に応じた特別なジャージが与えられ、翌日のステージでそのジャージを着用する。
- 個人総合優勝
- 各ステージの所要時間を加算し、合計所要時間が最も少なかった、個人総合成績1位の選手には、黄色の「マイヨ・ジョーヌ」着用の権利が与えられ、最終ステージ終了時点で「マイヨ・ジョーヌ」着用の権利をもっている選手がツール・ド・フランスの頂点の証である総合優勝者となる。
- ポイント賞
- 各ステージのフィニッシュラインや、ステージ途中の中間スプリント地点通過順位に応じて、スプリントポイントが加算され、スプリントポイント1位の選手に緑色の「マイヨ・ヴェール」が与えられる。
- 山岳賞
- 山岳ポイントの通過順位に応じて山岳ポイントが加算され、山岳ポイント1位の選手に白地に赤い水玉の「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」が与えられる。
- 新人賞
- 1998年1月1日以降に生まれた選手で総合成績最上位の選手に、白地の「マイヨ・ブラン」が与えられる。
ツール・ド・フランスのここがすごい!
世界約20億人が観戦する一大スポーツイベント
1903年から開催され今年110回目となるツール・ド・フランス。世界的にはオリンピック、サッカーW杯に並ぶ世界3大スポーツイベントの一つに数えられるほど人気が高い。期間中の観戦者だけでもフランスだけでなく世界各国から1500万人、190カ国に中継されるなどまさに世界最高峰と呼ぶべきスポーツイベント。
スペインバスク州をスタートして、今回はフランス国内を西から東へ巡るコースで総走行距離3,404km!
- スペインバスク州をスタートして、今回はフランス国内を西から東へ巡るコースで総走行距離3,404km!最長ステージは第2ステージの209km!大阪から広島県福山を超えるあたりまでの距離を1日で走ることになる。
レース賞金
- ツール・ド・フランスの賞金総額は、約230万ユーロ(約2億8千万円)にものぼる。個人総合優勝者が総額の5分の1以上を手にする。ツール・ド・フランスには様々な賞が設けられているがそれぞれに賞金が設定されている。(2020年時点)
ツール見どころのひとつ「山岳ステージ」
- 上り坂の勾配と長さに応じて5段階のカテゴリーが決められている。最も難度が高いカテゴリー超級とは、四輪駆動等ではない乗用車では通行が困難な箇所という意味合いを有する。
平均時速40km/h!
- 総合優勝者の平均速度は40km/hを超える。ステージによっては50km/h近くになることも。ゴール前のスプリントでは時速60kmを軽く超える。下り坂では100kmを超えるスピードとなり、雨のステージなどはかなりスリリングな走りを見ることができる。
フランス各地の美しい景色
- フランス全土を3週間かけて駆け巡る。レースのことがよくわからなくても、フランス各地の美しい風景を見ているだけでも楽しくなる。美しい街並み、のどかな田園風景、中世のお城や教会、壮大な山岳風景などヘリコプターによる空撮を交えながら、マラソンなどの中継にはない多彩な風景が楽しめる。
自転車界のF1マシン
レースに使用される自転車は「ロードバイク」と呼ばれる競技用自転車。最先端の技術が投入され、軽量かつ長距離走行にも耐えられるよう、強靭に作られている。開発費には、数億円もかけられている自転車もあるという、まさに自転車界のF1マシンと言える。ただ、お金さえ許せば、選手と同じ自転車に乗れるというのも魅力の一つ。
悪魔おじさん
熱狂的なサイクルロードレースファンで、赤いマントに角と尻尾をつけた悪魔のコスチュームを着て、手には三叉のフォークを持った姿で沿道に現れ応援する。彼が現れる数km手前には三叉フォークのペイントが道路に描かれている。今年はどこに現れるのか?
大会スケジュール
- ステージ
- 開催日
- 区間
- 第1ステージ
- ■第1ステージ
- 7月1日(土)
- [ビルバオ 〜 ビルバオ(スペイン)]182 km (丘陵)
- 第2ステージ
- ■第2ステージ
- 7月2日(日)
- [ビトリア・ガスティス 〜 サンセバスティアン(スペイン)]209 km (丘陵)
- 第3ステージ
- ■第3ステージ
- 7月3日(月)
- [アモレビエタ・エチャノ(スペイン) 〜 バイヨンヌ]185 km (平坦)
- 第4ステージ
- ■第4ステージ
- 7月4日(火)
- [ダクス 〜 ノガロ]182 km (丘陵)
- 第5ステージ
- ■第5ステージ
- 7月5日(水)
- [ポー 〜 ラランス]165 km (山岳)
- 第6ステージ
- ■第6ステージ
- 7月6日(木)
- [タルブ 〜 コトレ・カンバスク]145 km (山岳)
- 第7ステージ
- ■第7ステージ
- 7月7日(金)
- [モン・ド・マルサン 〜 ボルドー]170 km (平坦)
- 第8ステージ
- ■第8ステージ
- 7月8日(土)
- [リブルヌ 〜 リモージュ]201 km (丘陵)
- 第9ステージ
- ■第9ステージ
- 7月9日(日)
- [サンレオナール・ド・ノブラ 〜 ピュイ・ド・ドーム]184 km (山岳)
- 休息日
- 休息日
- 7月10日(月)
- ―
- 第10ステージ
- ■第10ステージ
- 7月11日(火)
- [ブルカニア 〜 イソワール]167 km (丘陵)
- 第11ステージ
- ■第11ステージ
- 7月12日(水)
- [クレルモンフェラン 〜 ムラン]180 km (平坦)
- 第12ステージ
- ■第12ステージ
- 7月13日(木)
- [ロアンヌ 〜 ベルヴィル・アン・ボジョレー]169 km (丘陵)
- 第13ステージ
- ■第13ステージ
- 7月14日(金)
- [シャティヨン・シュル・シャラロンヌ 〜 グランコロンビエール]138 km (山岳)
- 第14ステージ
- ■第14ステージ
- 7月15日(土)
- [アンヌマス 〜 モルジンヌ・レ・ポルトデュソレイユ]152 km (山岳)
- 第15ステージ
- ■第15ステージ
- 7月16日(日)
- [レジェ・レ・ポルトデュソレイユ 〜 サンジェルベ・モンブラン]180 km (山岳)
- 休息日
- 休息日
- 7月17日(月)
- ―
- 第16ステージ
- ■第16ステージ
- 7月18日(火)
- [パシ 〜 コンブルー]22 km (個人TT)
- 第17ステージ
- ■第17ステージ
- 7月19日(水)
- [サンジェルベ・モンブラン 〜 クーシュベル]166 km (山岳)
- 第18ステージ
- ■第18ステージ
- 7月20日(木)
- [ムーティエ 〜 ブールカンブレス]186 km (丘陵)
- 第19ステージ
- ■第19ステージ
- 7月21日(金)
- [モワラン・アンモンターニュ 〜 ポリニー]173 km (平坦)
- 第20ステージ
- ■第20ステージ
- 7月22日(土)
- [ベルフォール 〜 ル・マルクシュタイン・フェルラン]133 km (山岳)
- 第21ステージ
- ■第21ステージ
- 7月23日(日)
- [サンカンタン・アン・イブリーヌ 〜 パリ・シャンゼリゼ]115 km (平坦)
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今回のレースの見どころ
世界3大スポーツイベントに挙げられる大会だけあり、全てのステージが見どころ満載のツール・ド・フランス
第9ステージ山岳ステージ
35年ぶりとなるピュイ・ド・ドーム。 長さ13.3km、平均勾配7.7%の峠。山頂フィニッシュのラスト4.5kmはさらに勾配がきつくなる。
第11ステージ集団スプリント
スプリンター向きのステージが多いといわれている今大会、大迫力の集団スプリントは必見。
第16ステージ個人タイムトライアル
22kmと短いながらも厳しいステージが予想される。コース途中に登りがありバイクを交換する選手も多数いるはず。
注目チーム
UAEチームエミレーツ UAE-Team Emirates
アラブ首長国連邦
1990年からの古豪チームは、2022年史上最多となる年間48勝を上げて最多勝チームとなった。若手からベテランまで幅広い層のエース級、アシストを補強して、ポガチャルのツール奪還を目論む。
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- UAE(アラブ首長国連邦)、エミレーツ航空
- バイク
- Colnago
スーダル・クイックステップ Soudal - Quick Step
ベルギー
2012年から2021年までの年間最多勝チーム。2022年も1勝差で年間最多勝を奪われてしまったが常勝チームであることは間違いない。ジロ・デ・イタリアを失意のまま去った2022年世界チャンピオンレムコ・エヴェネプールのツール参戦はあるのか。
- スポンサー
- Soudal(シーリング・コーキング材メーカー)、Quick - Step(床材メーカー)
- バイク
- Specialized
出場チーム一覧(UCIワールドチーム)
出場チームごとに選手が着るジャージも見どころのひとつ。
かっこいいジャージから個性的なジャージまであり、お気に入りのチームを見つけて応援しよう!
- AG2Rシトロエン(フランス)
- アルペシン・ドゥクーニンク(ベルギー)
- アスタナ・カザクスタン チーム(カザフスタン)
- バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
- ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
- コフィディス(フランス)
- EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)
- グルパマ・エフデジ(フランス)
- イネオス・グレナディアーズ(イギリス)
- アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ(ベルギー)
- ユンボ・ヴィスマ(オランダ)
- モビスター チーム(スペイン)
- スーダル・クイックステップ(ベルギー)
- チーム アルケア・サムシック(フランス)
- チームDSM(オランダ)
- チーム ジェイコ・アルウラー(オーストラリア)
- トレック・セガフレード(アメリカ)
- UAE チームエミレーツ(UAE)
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