2018/05/02

公園遊具の裏側#1「三重・ガリバー滑り台/大阪・犬ぞり遊具」(木藤富士夫『公園遊具』未公開写真)

(c)木藤富士夫/kito fujio

木藤富士夫

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三重県鳥羽市 市民の森公園「ガリバー滑り台」 
住所:三重県鳥羽市大明東町1
近鉄志摩線・志摩赤崎駅から徒歩15分。
広い公園の一角にあるガリバー滑り台。かつては「ぶらじる丸」という南米と日本を結ぶ移住客船に設置されていた遊具。夜中にこの滑り台を見ると、かなりビックリする。

公園遊具の撮影を始めた理由

公園遊具の撮影を始める10年以上前、僕は全国の屋上遊園地の写真を撮り歩いていた。
北は北海道北見市から南は鹿児島市まで100件近くの屋上を巡っていたが、屋上遊園地の閉店ペースはすごい勢いで2010年ごろには半分近くまで減少。2014年までには渋谷東急東横店、大阪の阪神百貨店、上野松坂屋といったメジャーどころの屋上遊園地が閉店してしまい、僕の心も落ち込む一方だった。
そのとき、2008年頃からフィルムで近所の公園を撮影して「面白い遊具をいかにカッコ良く撮影するか」と試行錯誤をしていたことを思い出した。そして、これを機会に本格的に始めようと決心した。
屋上遊園地の消滅もそうだが、この世の中で変わらない景色などない。
そんな変わってしまう風景を一枚でも残したいと思い写真を撮り続けている側面も僕にはある。
学生の頃、町田の駅前にあった都南デパートという古びた商店街で遊んだものだ。そこにあるキノシタ食堂でよくラーメンを食べていた。残念ながら僕が写真を始めたのは社会人に入ってからで、学生時代は全くだった。あの当時の風景をたくさん撮っていれば……と残念でしょうがない。
そのような思いをもうしたくないと思い、自分の好きな場所や物の撮影をするようになった。
そのような場所が広く知れ渡ってほしい、その場所に人が来ればきっとそのものの価値を再評価してくれるのではないかという思いもある。SNSや自費出版のZINEなどに公園遊具の場所を載せているのはそれが目的だ。
屋上遊園地に続き、公園遊具を撮る理由としてはそんなところだ。
実際に遊んだ方が写真展などでその公園の写真を観るととてもいい表情をする。
ある意味、近所の公園遊具は原風景の鉄板ネタなのだろう。

Zing!ではZINE『公園遊具』には未公開の写真を紹介していこうと思う。

(c)木藤富士夫/kito fujio

大阪府堺市北区新金岡団地わんわん公園
大阪府堺市北区新金岡町1丁7 地下鉄御堂筋線・新金岡駅から徒歩1分。
駅前の団地の一角にある公園。この犬ぞり遊具を知らない住民もいるのでは?と思えるくらい公園角のフェンスギリギリにあり、存在感があまりない。コンクリートでできた奇妙なてるてる坊主?もこの公園にある。遊び方はいずれも不明。

第2回はこちら

English Version

  • 木藤富士夫さん
  • プロフィール

    木藤富士夫

    フォトグラファー。
    1976年生まれ。神奈川相模原出身。法政大学卒業後、3年の会社員を経たのちに、2005年よりフリーランスとして活動を開始。屋上遊園地をおさめた写真集『屋上遊園地』、日本各地の公園遊具を撮影した写真集『公園遊具』を発表。独自の視点と風合いを持つ作品は、国内だけでなく海外でも話題を集めている。
    http://fujio-panda.com/

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