男性の浴衣着こなし5例。インナー、靴・スニーカー、カバン、アレンジも

2018/06/21

WRITERテキスト・スタイリング:村上 篤史/モデル:徳山 尭浩/撮影:トライアウト・田村朋子

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男性の浴衣着こなし5例。インナー、靴・スニーカー、カバン、アレンジも

夏は花火大会やお祭りのシーズンですね。浴衣で出かけたい、でも「着方がよく分からない」「着こなすのが難しい」と思っている方も多いのでは? 今回は浴衣初心者の方から、去年とはちょっと違った着こなし方・アレンジを探している方まで必見の浴衣着こなし講座です。

<浴衣とは?>
浴衣と着物、何が違うのでしょうか。実は浴衣も着物の一種。綿や綿麻、ポリエステルの生地で仕立てられています。浴衣は、着物用の下着である襦袢(じゅばん)を身につけない前提で作られているもの。
着物の中ではかなりカジュアルな位置づけです。洋服でいうとTシャツ×短パンやポロシャツ×デニムのような組み合わせをイメージするといいでしょう。

<選び方>
仕立て上がりの浴衣のサイズは、表示されている「丈」で選びます。目安は身長からマイナス25~30cm。170cmの方であれば、140~145cmのものがベストサイズ。
帯を締めたときに、浴衣の裾(すそ)がくるぶしあたりにくるとよいでしょう。足首が見えるくらい短くなれば、ラフでカジュアルな印象に。
帯を締めると、羽織っただけの時より短くなるので、試着のときは注意しましょう。また恰幅の良い人は裾が上がって短めになります。生地によっては洗うと縮むものがあるので注意しましょう。

<着方>
・インナーには洋服の肌着か、肌襦袢(着物用の肌着)が適しています。
汗を吸いにくので素肌に着用するより、何か着た方が涼しく感じられます。

<お手入れ>
綿や綿麻、ポリエステルのものであれば、ネットに入れておしゃれ着洗いコースにすることで自宅の洗濯機で洗えます。

続いては色々な浴衣のコーディネートを例に解説していきます。

●初心者編

黒を基調に、差し色で遊びを利かせる

黒を基調に、差し色で遊びを利かせる

着丈は短め、胸元は緩めな黒色の浴衣が主役。
洋服でたとえると短パンのようなラフなコーディネートです。

帯

・帯
エスニック衣料店で購入した兵児帯(へこおび)。コットン素材で滑りにくく、両端をぐるぐる捻るだけで締めることが出来ます。

足元

・足元
男らしさをグッと上げる真っ赤な草履。帯だけでなく、足元に色を持ってくることで重たいイメージを和らげることができます。

スマートな浴衣に小物でラフさを演出

スマートな浴衣に小物でラフさを演出

ネイビーを基調にしたベーシックな組み合わせ。浴衣は足首が見えない着丈で、衿は詰め気味で胸元を開けすぎず、肌の露出が少い方がほうがきっちりとした印象になります。
1着目が短パンのイメージならこちらはポロシャツのようなスマートなイメージ。
衿を詰めているので、1着目よりきっちりとした印象ですが、スポーティなイメージのスタイルです。

・帯
角帯と呼ばれる一般的な男性着物用の帯です。結び方は貝の口。
男性用の浴衣は濃い色が多いので、夏は爽やかな白い帯を使うと映えます。

足元

・足元
あえてのスポーツサンダルでカジュアルなムードに

カバン

・カバン
レザーのクラッチバッグで武骨さをプラス。

マリンルックを思わせる清涼感漂うスタイリング

マリンルックを思わせる清涼感漂うスタイリング

インナーにボーダーシャツをコーディネート。浴衣ではありますが、洋服の上にさらっと羽織ってマリンルックをイメージしました。
海などの日差しが強いシチュエーションに最適です。

帽子

・帽子
浴衣のカラーリングに合わせたストローハットをチョイス。

ベルト

・ベルト
浴衣だからといってかならず帯を締める必要はありません。このベルトはレディースのアイテム。メンズの着物用にとらわれず、洋服のアイテムから探してみるのもよし。

靴

・靴
素足にローカットのスニーカーを合わせて、ほど良いヌケ感を演出。

バッグ

・バッグ
レザーベルトとリンクさせたショルダーバッグ。ショルダーストラップを手に持つことで、ラフなムードに。

<さらに浴衣を楽しもう>
せっかく買った浴衣。花火大会やお祭りのときだけ着るのはもったいないと思いませんか? 夏だけでなく、1年中浴衣を活用する方法を紹介。

●アレンジ編

春や秋に着る、上品なコーディネート

春や秋に着る、上品なコーディネート

春や秋口に着られる着物としてアレンジしています。
インナーには襦袢を着ることで、着物として着ることができますが、ここでは襦袢ではなく、より手軽な襦袢Tシャツを着用。こちらは綿麻の浴衣に綿の羽織を合わせています。洋服でたとえるなら、ジャケットスタイルのようなコーディネートです。
素材の組み合わせを上手に着こなしてみましょう。

手ぬぐい、羽織紐、足元

・手ぬぐい、羽織紐、足元
小物と草履は海を意識して爽やかに仕上げました。
手ぬぐいはジンベエザメ柄で、羽織紐は貝殻、履物の鼻緒はエイ革なんです。
着物や浴衣を着るときはテーマを決めて小物で遊ぶとより楽しめます。

小粋さを醸し出す下馬付きスタイリング

小粋さを醸し出す下馬付きスタイリング

着物を着る時、一般的には襦袢を着て、その上に着物を着ます。
しかしこちらは、浴衣と着物を重ね、一つに合わせて着ています。着物の下に浴衣を着ることを下馬付きと呼び、歌舞伎役者が楽屋で着たり、力士が取組後に着たりする、ラフなスタイリングです。滑りの良い襦袢と違って、浴衣のように摩擦の大きい生地は2枚重ねで着た方が歩きやすいです。

浴衣のように摩擦の大きい生地は2枚重ねで着た方が歩きやすい

歩いた時に浴衣の柄がチラッと見えるのがポイント。
浴衣単体では夏だけのアイテムですが、インナーとして着用することで合わせる着物によっては1年中使うことが出来ます。

まとめ

「浴衣は暑い」というイメージをお持ちの方もあるかもしれませんが、浴衣は直射日光を遮り、袖口や裾から風が入るため、洋服より涼しいと感じることも多いです。
着物を着ない人でも夏に浴衣を着る人は多く、着物に比べ自由な着方を楽しめます。
さまざまなアレンジで遊んでみるもよし、きっちりと着こなしてみるのもよし。
この夏は少し早めに浴衣を用意して出かけてみませんか。

  • 村上 篤史さん
  • PROFILE

    村上 篤史

    草履の製造・販売を行う「菱屋カレンブロッソ」スタッフ。SNS等で、着物を着たい男性に向けた情報を発信している。

  • 徳山 尭浩さん
  • PROFILE

    徳山 尭浩

    書家・モデル・役者として多様な媒体やステージへの出演を展開。演出も手掛けつつ、独自のクリエイションを探求している。

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