虫いらずの食虫植物、サラセニアの育て方。「グリーン好き夫婦オススメの珍植物」第3回

2018/06/25

WRITERイラスト:とりはち/テキスト:310

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虫いらずの食虫植物、サラセニアの育て方。「グリーン好き夫婦オススメの珍植物」第3回

毎月ひとつの植物をピックアップし、育て方や栽培記録、豆知識を紹介するこの連載。
紹介してくれるのは、両親の影響を受け幼少期から植物図鑑にかじりついていた生粋のグリーンマニアである310さんと、彼の口から次々と繰り出される植物のウンチクによって自然と詳しくなった奥さまのとりはちさん。そんな育成経験豊富なご夫妻による育てていると一目置かれちゃう、かもしれないちょっと珍しい植物を取り上げてきます。


サラセニアの基礎知識

今回私たちが紹介するのは、食虫植物サラセニア。
虫を食べる植物というイメージは多いと思いますが、ヘンテコな実態はあまり知られていないかもしれない食虫植物。

食虫植物と聞いてまず疑問に思うのは、「虫を与えないとダメなのか?」ということではないでしょうか。

答えは「ノー」です。
実は、虫を消化して体力を使ってしまって葉が枯れたり、虫が植物の内部で腐敗し病気の原因になってしまったりすることもあるんです。
そのため、基本的には虫を与えずに自然に任せるのが一番!

そんな食虫植物のなかでも、トップクラスに育てやすいのが今回の主役サラセニア。
サラセニアと聞いてもあまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
トラバサミのような葉で虫を捕るハエトリソウや、ねばねばの粘液を出すモウセンゴケとは異なり、空洞になった葉に虫が落ちるのをただ待つだけの超超奥手さん。

ハエトリソウとモウセンゴケ

サラセニア

虫が落ちる葉の空洞部分の底には消化液などはなく、分解のスピードもとってもゆっくり。

中はどうなってるの?

サラセニアの魅力

そんな奥手なサラセニアですが、花がとってもキレイなんです!

サラセニアのお花

春になると赤や黄色、緑色の立派な花を咲かせます。
咲かせている間は体力を使ってしまうので、つぼみが開いたら花を切り取りましょう。切ったお花は花瓶に入れて楽しめます♪

サラセニアの紅葉

紅葉する種類のサラセニアは、秋から冬の寒くなる時期に太陽光を浴びると、美しく赤みを増していきます。

サラセニアの魅力って??

1年を通していろんな表情を見せてくれるところも、魅力のひとつですね。

サラセニアの育て方

サラセニアの生態がわかったところで、具体的な育て方を紹介します。
食虫植物は、栄養分の少ない水辺などに生息し、栄養分を補うために虫を捕るようになったとも言われています。

自生地は栄養分の少ない水辺

長い間、過酷な環境で育ってきたので肥料分の多い土が実は苦手なんです。
育てるときは「鹿沼土(かぬまつち)」などの栄養を含まない土を使用することをオススメします。水をキレイにしてくれる園芸用の活性炭を少し入れるのもGOOD。

水はたっぷりと!!

サラセニアは水辺に住んでいるので、根が渇くと枯れてしまいます……。
そのため、鉢の受け皿にたっぷりと水を溜めておくことですくすくと元気に育ってくれます。ボウフラ対策のために、水やりの度に受け皿の水は取り替えましょう!

「苔玉」でオシャレにアレンジ!

苔で根を巻いて「苔玉」に仕立てるのもとってもオシャレ!

ちょっとアレンジ♪

サラセニアは、数ある食虫植物の中でも特に日本での栽培が向いている植物。
直射日光の当たらない環境なら、1年を通して育てることが出来ます♪
なんと寒い冬もへっちゃらなんです。

上の葉は枯れても鉢の中で根が生きています

葉が枯れても根はちゃんと生きていて、春になると新しい葉がググッと出てきます。

食虫植物というと少しおどろおどろしいイメージを抱いてしまいますし、「虫が苦手だから……」と思う人もいるかもしれませんが、その生態はさまざま。
サラセニアのように、虫を与えなくてもちゃんと育つ食虫植物だってあるんです♪
「食虫植物を育てている」なんて会話のタネになる……かも!
皆さんも是非チャレンジしてみて下さいね。それでは、皆さんもたのしい珍植物ライフを!

我が家のサラセニアちゃん



  • 310さん
    とりはちさん
  • Profile

    310
    とりはち

    土作りのために数十匹のミミズを購入し庭に放つ植物狂の夫(310/文章担当)と、それに振り回され徐々にリビングを侵食していく植木鉢に怯える妻(とりはち/イラスト担当)。 現在育てている植物は花、野菜、食虫植物など100種類以上。 育てている植物のInstagram(https://www.instagram.com/torihachi888/


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