難しいビジネス用の日本語はマネして覚える。英語も役立つ「日本で働く外国人のホンネ」第6回

2018/08/10

WRITERインタビュー:Zing!編集部ピーター/テキスト:トライアウト・山口佳奈/撮影:トライアウト・井上雅央

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難しいビジネス用の日本語はマネして覚える。英語も役立つ「日本で働く外国人のホンネ」第6回

観光客のみならず、ここ日本で仕事に就く外国人労働者の数も近年は増加の一途を辿っています。その数は約120万人以上(平成29年厚生労働省調べ)。
「外国人と一緒に働いているけど、どうしたらもっと仲良くやっていけるか分からない」
「外国人採用を検討しているけど、どんなことに不安を感じるのかが知りたい」
という方も少なくないのでは。
「外国人労働者は何が不安? 何が楽しい?」を知るためのこの企画に、協力いただくのは、大阪に本社を構え、さまざまな国籍の方が在籍する株式会社アクティブゲーミングメディア(以降、AGM)。ゲームの多言語ローカライズ、開発などを手がける会社です。

前回の第5回は「日本語学習」がテーマ。

第5回はこちら

今回はビジネスマナーがテーマ。敬語などをどのように学んだかなどを今回も国籍・世代も異なる3名のスタッフに話していただきました!

左からアレックスさん、クロエさん、朱(しゅ)さん
左からアレックスさん、クロエさん、朱(しゅ)さん

現在のお仕事はゲームのグラフィックデザインやカスタマーサポート

――おさらいなんですが、今みなさんはどのような仕事に就かれていらっしゃいますか?

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アレックス:私は3Dデザイナーとして、キャラクターや背景のデザインをしています。

――それはオリジナルの作品ですか?

アレックス:今はオリジナルの作品を作っていますが、原作ありきの作品も作っています。

――どんなオリジナル作品なんですか?

アレックス:(上司を見て)言っちゃいけないみたいです(笑)。

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朱:私は2Dアーティストとして宣伝用のイラストやアニメの元になるコンセプトアートの作成を手がけています。

アレックス:こないだは朱さんが描いてくれたイラストを元に、3Dのグラフィックに落とし込みました。

――チームワークが必要になってるんですね。クロエさんはどういった仕事をされていますか?

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クロエ:ゲームについてのユーザーからのお問い合わせに対応するカスタマーサポートの仕事をしています。私はフランス出身なので、主にフランス人ユーザーを担当しています。私たちで判断できない場合は、ゲームの制作会社に問い合わせて指示をもらったりもします。ユーザーの声を拾って、ゲーム会社にこういう風に変更した方がいいんじゃないか?と提案することもあります。

――積極的にサポートされてらっしゃるんですね。カスタマーサポートとコミュニティマネージメントが合わさっているというか。みなさんのお仕事についてお伺いさせていただきましたが、アレックスさんはコロンビアにいるときも3Dのモデリングをされてらっしゃったんですか?

アレックス:そうです。家具や機械のボルトなど、工業用プロダクトのデザインをしていました。

――同じデザインでも今の仕事とは違いますよね。

アレックス:全然違うんです(笑)。でも私はゲームの方が楽しいです。

――朱さんは元々イラストを描いていたんですか?

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朱:趣味でイラストを描いていたんですが、本格的に学んでみたいと思い、日本の専門学校で勉強しました。今でもイラストを描くのは日課です。

――勉強熱心ですね! クロエさんはカスタマーサポートの仕事に就くきっかけは何だったんですか?

クロエ:元々翻訳の仕事がしたいと思って来日したんです。知人に以前この会社で働いていた友人がいて、紹介してもらいました。

――そうだったんですね。カスタマーサポートというと、クレーム対応もあるんですか?

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クロエ:そうですね。でもだんだん慣れてきました。逆に面白いなと思うこともあります(笑)。

――日本語でメールを打つこともあるんですか?

クロエ:時々ですね。日本人のプログラマーに取りつがないといけない場合、日本語を使ってメールをしています。

ビジネスマナーの覚え方

――メールを打つこともあるんですね。日本語が達者なみなさんですが、ビジネスシーンで困ることはありますか? 日本人が英語を使う場合でも、日常会話はできてもビジネスの場で使うとなると難しいこともあります。

クロエ:日本語で難しいのは敬語ですね。電話もそうですが、メールも難しいですね。

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朱:アルバイト時代に電話の受け応えをしていましたが難しかったです。

――「ですます」調ですか?

朱:「ですます」ぐらいだったら分かるんですが、例えば「分かりました」という言葉。「分かりました」「了解しました」「承知しました」、同じような意味でも色んな言葉があるので、どのようなケースで使うのが正しいのかあまり分からなかった。

アレックス:日本語ならではで、すごく難しいですよね。

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クロエ:「お世話になっております~」みたいな感じで、真似して覚えています。日常生活で不自由はしないんですが、ビジネスシーンだと急に難しいと感じますね。電話の取り方、名刺交換、メールの打ち方などなど、この春から社内で研修もスタートしたのでその中でも学んでいっています。

日本で仕事するときの必須スキル

――取り組みもされてるんですね。日本で外国人の方が仕事をする上で、これだけは持っておいた方がいいというスキルはありますか? あるいは心がまえなど。

クロエ:私の場合、心がまえですね。フランス語を間違わずに使おうと努力しています。カスタマーサポートでフランス人の方とテキストでやりとりをするので、スペルを間違わないように。日本にいるからこそ出身の国の言葉をしっかり使おうと。

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アレックス:私は英語が使えると便利だと思います。日本語で通じない場合、英語が役立ちます。それに日本人はすごく親切なので、多少日本語が間違っていても熱心に応えてくれようとします。だから日本で働こうとする外国の方も安心して来られると思いますよ。

朱:うーん、私が思う大事なスキルは、お酒が飲めること(笑)。専門学校時代や会社に入社してからもそうですが、飲みに誘われることが多いので。

――意外な回答ですね(笑)。飲み会などでコミュニケーションを深めていかれることも多いんですね。本日はありがとうございました。

日本人でさえ難しいと思うビジネスマナー。外国人ワーカーのみなさんも苦戦しながらも日本人の真似をして覚えていたとは驚きでした。そして、日本に来る際の必須スキルとして飲みニケーションと挙げているのも印象的でした。

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