2019/02/01

2.5次元舞台の楽しみ方はアイドルライブと同じ?充実のオタ活っぷりを聞く

2.5次元舞台の楽しみ方はアイドルライブと同じ?充実のオタ活っぷりを聞く

ふくもりみほ

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こんにちは、地下アイドル兼ライターのふくもりみほです。

冒頭からスマホ片手にニヤニヤしてすみません!
動画配信サービスで2.5次元舞台観てました。

いやぁ、最近気になって気になって。
「2.5次元舞台」とは漫画やゲームが原作の、若手俳優さんたちによる舞台作品のことなのですが、俳優さんについては勿論、ファンの方の楽しみ方などその界隈に対して興味津々です。

いやいや、「今さら!?」感マックスなのは百も承知です。ミュージカル「テニスの王子様」がスタートしたのは10年以上前ですし、ミュージカル「刀剣乱舞」の刀剣男子たちが紅白歌合戦のコーナー出演を果たすくらいジャンルが成熟しているのは分かっております。

でも、こちとら一般的なアイドルが卒業宣言するような年齢でアイドル始めたくらいです。遅すぎるなんてことはこの世にない! 興味持ったが吉日!
楽しみ方のイメージとしてはアイドルの追っかけと近い部分があると思うんですよね。さっそく身近にいる2.5次元好きの女の子2人に、DVDや動画配信などで作品の映像を鑑賞しながら話を聞かせてもらいました。アイドルのライブとはどう違うんだろう? アイドルオタクと2.5次元のオタクってマインドが似ている部分もあるのかな?

【2人の紹介】
Aさん(29歳):「テニスの王子様」をきっかけに2.5次元の世界へ。和田琢磨さんと秋元龍太郎さんのファン。好きな俳優さんをとことん追うより好きな作品の舞台を楽しみにするタイプ。

Sさん(26歳):自称「広く浅く時々深くなライト舞台ヲタ」。一番ハマった作品は「明治東京恋伽」で観劇回数は10回。好きなキャラのグッズはコンプリートしたい派。


キャストの成長を見守るのも楽しみのひとつ

みほたん:そもそもどういうきっかけでハマったんですか?

Aさん:やっぱりテニミュ(※ミュージカル「テニスの王子様」)ですね。元々作品が好きだったので不安で何年かは見ていなかったのですが、一度見たらハマりました。

Sさん:私も同じ感じですね。テニミュにハマると、その中の役者さんを応援したくなって、その人が別の作品に出るようになってもまた見に行くんですよ。そうしたら、今度は別の役者さんが気になって……という感じで沼にズブズブと……。

みほたん:そもそも、いわゆる2.5次元舞台に抜擢される役者さんたちってどういう人たちなんですか?

Aさん:事務所に入りたての若手俳優さんですね。当時は若手の登竜門と言われていて、そこで鍛えてもらって次は戦隊という感じ。ファーストの俳優さんで、今では帝国劇場でミュージカルに出ているような方もいます。

みほたん:すみません、“ファースト”って何ですか? 一期、二期みたいな感じ?

Aさん:「1stシーズン」といって、2003年から2010年に行われた公演のことです。年3回くらいのスパンの公演で、原作の最初から最後までのストーリーが描かれます。ファーストが終わったらセカンドが始まって、お話は最初からになります。

みほたん:それ、内容忘れない? シリーズ物の映画とか全部忘れちゃうんですけど。

Aさん:基本的には『青学vs○○』(※青学は主人公の所属する学校、青春学園中等部の略称)という1公演1試合で、複雑な話ではないので大丈夫です。あとは通常公演の他にドリームライブっていう、歌メインの公演があって、ファーストだけでドリライ7回やってます。

みほたん:多っ!! キャストは同じ?

Aさん:いえ、ファーストはだいたい2年くらいでキャストチェンジになります。

みほたん:新たな越前リョーマ(※主人公)が……。

Aさん:はい、ファーストだけで越前リョーマは6人います。セカンドは最初から最後まで一人の越前リョーマです。それが……小越くんなんですよ!! 彼はすごいです!!

みほたん:えー! めっちゃ溜めて言ってるけど、その凄さを初心者にも分かるように教えてください!

Aさん:小越くんはテニミュが初めての主役作品なんです。それで最初から最後までやりきって、その成長っぷりがとにかくすごいんですよ!

Sさん:半端なかった。最初と最後を見比べると感動します。

みほたん:なるほど、成長する姿を応援するっていうのはアイドルとかなり近いものがありますね。

Aさん:ドリライのあとにキャストチェンジのタイミングがあって、何年か一緒にやってきたメンバー同士が一区切りの挨拶を舞台でするんですけど、それで泣いちゃう人もいます。

みほたん:そうか、ある意味期間限定ユニットみたいな感じだから、そういうエモさもあるのか!

ミニまとめ

・成長を楽しむという点ではアイドルとかなり近いものがある!
・同じメンバーでいくつも作品を作るのでチーム感があり、卒業のタイミングは熱くなる!


キャストの一挙手一投足に「キャー!」

みほたん:ドリームライブは本当にコンサートですね! 3段になってるセットなんてハロプロとかAKBばりの豪華さ! みんなペンライト振ってるけど、推し色(※メンバーのイメージカラー)とか決まってるんですか?

Sさん:テニミュは学校のイメージカラーですね。ちなみに「刀剣乱舞」のペンライトは20色展開です。

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みほたん:多っ! モー娘。でもそんなにないよ! 

Sさん:ペールブルーとかライトブルーとか色々あるんですけど正直微妙な差で……。

みほたん:それはあるあるかも……それにしても皆さんよく悲鳴を上げますね。

Aさん:メンバー同士が抱きつくたびに「キャー!」、顔が近づくたびに「キャー!」ですよ。原作ではそれほど人気がないキャラでも、キャストの力で人気が上がる場合もあります。

みほたん:それは、単純にイケメンだからとか?

Aさん:演技がよかったり、ファンサ(※ファンサービス)がよかったり……。

みほたん:ファンサ!?

Aさん:公演が終わってアンコールで客席に降りてくるんですけど、その時にハイタッチしたり笑いかけてくれたり……個人のファンクラブイベントもあったりするので、自分のファンを見つけて目を合わせてくれたりすると……。

みほたん:おぉ、アイドルで言う「認知」「レス」だ。ファンはやっぱり「覚えてもらってる」「自分に反応してくれた」ってなると嬉しいもんなんだなぁ。

ミニまとめ

・ペンライトのカラー展開がモー娘。より多くて複雑
・ライブの規模はメジャーアイドル級、その中でもしっかりファンサービスをくれる人には釣られちゃう


若手俳優も恋愛禁止? 手作り小道具や熱烈アピールの接触イベント

みほたん:「テニスの王子様」「刀剣乱舞」と見てきて気付いたんですけど、舞台って顔の造形よりも体型めちゃくちゃ大事ですね。

Sさん:そうなんです! 顔はメイクやウィッグでキャラクターに寄せられるんですけど、スタイルがいい人はやっぱり映えますね。

Aさん:衣装によっては露出も多かったりするので、皆さんちゃんと鍛えてますね。あと……毛がないんですよ。

みほたん:きゃー!!  脇も足もつるつるだ!!

Aさん:そういえば小越くんの何がすごかったったかって、テニミュをやってる数年間、一度も女性関連の噂がなかったんです。

みほたん:え、恋愛禁止なの!?

Sさん:NGではないですが、バースデーイベントやバスツアーなど、アイドル的な売り方をしている俳優さんが多いので噂が出るのはあまりよく思わない人が多いですね。役者さんによって保護者的なファンが多い人もいれば、ガチ恋ファンが多い人もいて、対応の仕方によって変わるんじゃないでしょうか。

みほたん:対応ってことは実際に会えるイベントがあったりするってことですよね?

Aさん:ファンクラブイベントですね。基本、役者さんと聞き手の方のトークを聞いて、その後は「接触」……チェキですね。

みほたん:やっぱりチェキなんだ!!

Aさん:接触の時にみんなインパクトを残していくんですよ。「私にあだ名つけてください!」とか、自作の小道具一緒に持ってくださいとか、接触のわずか10秒間くらいの間に思いのたけをダーっと伝えていく人とか。

みほたん:私、50種類くらいある自作ポーズノート持ってる人とチェキ撮ったことならあるけど、確かにめっちゃ覚えてる。

Aさん:結局は売り方に左右されるのが大きいですね。ガチ恋を育てる売り方をしてた人がカノバレ(※彼女の存在がバレる)しちゃうと炎上して、ひどい時は降板になっちゃったり……。

みほたん:炎上ってそこまでおおごとになっちゃうんですね。

Aさん:SNSの写真に写った家具から「この2人は付き合ってる」って見抜く「特定班」もいますからね。ちなみに彼女はアイドル多いんですよね~!!

みほたん:うっ、たしかにちらほら燃えてるのは見かけますね。

ミニまとめ

・接触イベントでの盛り上がりはアイドルと同じ
・若手俳優は恋愛禁止!……ではないけど、炎上すると大変なことになる


推しグッズ集めやファン同士のコミュニティ、オタ活の楽しみ

Sさん:最近はグッズ展開もすごいです。初期はパンフレットとブロマイドくらいだったんですけど、だんだん「ランダムブロマイド」っていう中身がわからないブロマイドが発売されるようになって、そこから同じようにランダムの缶バッジやキーホルダーも出てきて……結果めっちゃ買っちゃいます。

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みほたん:めちゃくちゃあるやん! あ、でも写真のクオリティ高い!

Sさん:公演以外でもコラボカフェのグッズとかもあって。一人で行ってめちゃくちゃ頼みました。

Aさん:カフェとかだと、ランダム系の商品で自分の推し以外が当たったら、交換希望のグッズを机の端っこに並べておくんですよ。そうしたら他の人が「これと交換しませんか?」って話しかけてきてくれます。キャラ人気の差によって暗黙の了解の交換レートもあったりするんですけど……。

Sさん:私は結構人気が控え目な子を好きになる傾向があって。一般的に人気の高いキャラが当たったけど、他の人が持っている自分の推しと交換希望したら「いいんですか?この子ですよ!」って言われたり。それはそれでカチンと来るんです!

みほたん:複雑だな(笑)! 正直、どのくらい積む(※同じグッズを沢山買ったり、物販にお金を突っ込むこと)んですか?

Sさん:単価が高くないのでそんなにですよ。一つの作品で2、3万くらいです。ただ、1枚200円で全40種類とか出してくるから100枚とか200枚とかみんな買うんです。舞台も普通の人の感覚では通ってる方かもしれないけど、行く人に比べたら行かない方です。

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みほたん:オタクの人みんなそれ言うよね。

Sさん:でも、私の好きな乙女ゲームが舞台化した時は1週間くらい東京行きました。

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みほたん:1つの作品でこれだけ行ったんですか!?

Sさん:いや、これでも行く人に比べたら……この時は夜行で行ってカプセルホテルに4泊くらいして、また夜行で帰って、次の週また東京へ……みたいな生活してましたね。2回目は友人と一緒だったので新幹線でしたけど。

みほたん:売れない地下アイドルの遠征よりハードだな! ちなみにファン同士の友達はどうやって作るんですか?

Sさん:積極的な人はTwitterで感想つぶやいている人に絡みに行ったり、「○○さんのファンと繋がりたい」ってタグ使ったりしますね。タグで繋がってから「○日の公演行くので、挨拶したいです!」って発信して実際に喋ったりですね。

みほたん:ずっと疑問だったんですけど、そういうのって何話すんですか?

Aさん:「○○さんかっこよかったですね!」です。それで気が合ったら公演無くても普通に遊ぶようになったりですね。まぁ合う合わないありますし、過去にオタク友達と喧嘩になってSNSに悪口書き合ってブロックしたことありますよ。

みほたん:急に中学生みたいになるやん!

Sさん:私は最近は、ほとんどオタク友達としか遊んでないくらいですね。

Aさん:リアルで仲が良い友達がいても、自分の趣味をオープンにするかは別。結構住み分けしてますね。

みほたん:オタ活友達はめちゃくちゃ憧れます。好きなものがあればあるほど世界は広がりますね。新しい世界を教えてくれてありがとうございました!

ミニまとめ

・推しグッズへの情熱はどこのオタクもやっぱり一緒
・オタ活は大人を急に子供にさせる


2.5次元舞台は、私にとって近くにはあったけどきちんと触れることがなかったジャンルでした。今回話を聞いて早速テニミュ本編の映像を見たのですが、びっくりするくらい綺麗にハマってしまいましたね! 元々作品が好きだったこともあって再現度、完成度の高さに驚いて、気付いたら黄色い歓声あげてました。

アイドル界隈と2.5次元界隈、一番同じだと感じたポイントはオタ活って本当にみんな子供に戻っちゃうんだな~というところです。
語彙力が急に無くなってしまったり、必死にグッズ集めたり、推しに向かってペンライト振って「こっち見て!」とか、それが高まり過ぎて泣いたり喧嘩したりする人もいたりして。子供みたいに純粋に、みんなキラキラした目でステージを見てますもんね。
ステージに立って輝いている人はみんな尊い。それを全力で応援している人も尊い。素敵な世界を知ることが出来てよかったです!

  • ふくもりみほさん
  • プロフィール

    ふくもりみほ

    通称「みほたん」。恋愛コラムや男女の出会いの現場レポートなどを多数執筆。趣味はネットサーフィン、特技はネットストーキング。メンバーそれぞれが欠点を持つ“難ありアイドル”『オタフクガールズ』のお貧乏担当としても活動中。
    サイト http://www.mihotan.com/
    ツイッター @fukumoco

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