更新日:2024/01/26
Wi-Fi

メッシュWi-Fiとは?中継器との違いやWi-Fiを強くするメリットについて解説

メッシュWi-Fiとは?中継器との違いやWi-Fiを強くするメリットについて解説

電波が届きにくい間取りの家に住んでいる人や、複数の端末をWi-Fiにつなげる方におすすめのメッシュWi-Fi。適切に設置すれば家中どこにいても途切れることなく、「安定した接続を保持できる」と評判のメッシュWi-Fiですが、いまいち仕組みや特徴を理解できずにいる方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、メッシュWi-Fiの仕組みや中継機との違いから、メッシュWi-Fiのメリット・デメリットまで詳しく解説します。

目次

メッシュWi-Fiとは?電波を強くする!

メッシュWi-Fiとは網目状にWi-Fiネットワークを張り巡らせることをいいます。

今やほとんどの家庭で1人1台スマホを持っていたり、IoT家電が普及してきていたりとWi-Fiの活躍の場は増えています。しかしルーターに多数の端末を接続したり、ルーターと端末の距離が離れていると、速度が低下することがあります。このWi-Fiの弱点を克服するために生まれたのが「メッシュWi-Fi」なのです。

メッシュWi-Fiの仕組み。ルーターを複数置き電波の死角をなくす

家の中

<メッシュWi-Fiを利用するためには、メッシュ機能のあるWi-Fiルーターが複数台必要です。
その内一台をモデム(ONU、光回線終端装置)と接続して、メインルーター(親機)として使用します。このメインルーターの電波が届きにくい場所、壁を挟んだ死角や別の階のフロアなどに、別のルーターを設置。これはサテライトルーター(子機)と呼ばれます。子機は親機から発せられる電波を受け取り、増幅して発信することでWi-Fi電波の死角をなくすのです。子機を増やすことでより広い範囲をカバーできます。

実際にメッシュWi-Fiを使うとWi-Fi電波の死角がなくなり、家中どこでも快適にインターネットを使えるようになったという、実証結果も出ています。詳しくは「eoLIFE+ lab」のメッシュWi-Fi検証記事をご覧ください。

また子機は親機と同じ役割を持っているため、端末の接続を一つのルーターに偏らせず分散させることで負担を軽減。子機同士でネットワークの構築ができるため、戸建ての場合は1階に親機、2階と3階にそれぞれ子機を設置すると効果的にWi-Fiネットワークを構築できます。
また端末と一番近い(一番電波の強い)ルーターを自動で検知して接続してくれる「シームレスローミング機能」も便利です。

メッシュWi-Fiと中継機の違いは?

メッシュWi-Fiと同じような性質を持つのが「Wi-Fi中継」です。メッシュWi-Fiが家庭用ルーターに導入されるようになった2017年以前は、Wi-Fi中継機を使うのが主流でした。

>中継機はメッシュWi-Fiでいう子機にあたり、その名の通りWi-Fiルーターの電波を中継する機能を持つ機器。元となるWi-Fiルーターの電波が弱い場所に設置することで、電波を広げてWi-Fiの繋がりやすさを改善することができます。

しかし、端末とWi-Fiルーター・中継機との距離に応じた接続切り替えの機能がないため、家の中を移動する場合は、手動で強い電波に切り替えなければなりません。
また元となるWi-Fiルーターの橋渡しをするだけなので、Wi-Fiルーターへの端末の接続数は変わらず、許容値以上の端末を接続すると通信速度が遅くなるデメリットがあります。

一方で、メッシュWi-Fiは子機に接続したまま部屋を移動しても、その場所で一番強い電波に自動的に切り替わる「シームレスローミング機能」が搭載されています。
また上述したように網目状にWi-Fiネットワークをめぐらせるので、中継機よりも電波が強く、たくさんの機器を繋げても快適に利用することができます。

メッシュWi-Fiのメリット4つ

メッシュWi-Fiの仕組みや中継機との違いを確認したうえで、メッシュWi-Fiのメリットを見ていきましょう。

メッシュWi-Fiの主なメリットは、以下の4つです。

  1. 家中快適につながる
  2. 安定して複数同時接続できる
  3. スマート家電との接続がスムーズ
  4. セットアップが簡単

1.家中快適につながる

メッシュWi-Fiの1つ目のメリットは、住宅の構造やメインルーターからの距離に関わらず、家のどこにいても快適にWi-Fi接続ができることです。

中継機はメッシュWi-Fiとは異なり、あくまでも親機であるメインルーターを中継する機能しかありません。その点、サテライトルーターとメインルーターは同様の機能を持っているので、サテライトルーターを増やせば増やすほど家のどこにいても安定した通信環境を実現できます。

また、Wi-Fiを網の目のように張り巡らせたメッシュWi-Fiは、電波が通りにくい建材を使用したり床暖房を敷設したりしている住宅でも、高速かつ安定したWi-Fi接続が可能です。「1階ではつながるのに、2階に上がるとつながりにくくなる」「リフォームしたら電波が届きにくくなった」と感じている方は、メッシュWi-Fiを導入することで改善される可能性が高いでしょう。

2.安定して複数同時接続できる

メッシュWi-Fiの強みは、複数の端末を同時接続しても安定性のある通信を保持できることです。

Wi-Fiを利用している方のなかには、「パソコンやスマートフォンの他に複数台のスマート家電を接続したい」「家族全員でWi-Fiを利用したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。その場合、中継機ではメインルーターに負担が集中してしまい、接続が不安定になる可能性があります。

その点、メインルーターの負担を分散させるメッシュWi-Fiなら、複数の端末を同時接続しても接続が不安定になることはありません。さらにメッシュWi-Fiは最適なアクセスポイントへと自動で切り替わるので、端末を動かしたり自身が移動したりしても、通信が途切れることなく快適に使用できます。

3.スマート家電との接続がスムーズ

インターネットに接続することで、遠隔操作やデータ管理が可能になるスマート家電。最近では複数のスマート家電を導入し、スマートホーム化を目指している方が増えてきています。

スマート家電は家事を楽にしてくれる便利なアイテムですが、Wi-Fi接続には注意が必要です。スマート家電の導入によってメインルーターに負担がかかりすぎてしまうと、スマート家電が正常に作動しなくなる可能性があります。

そこでおすすめしたいのがメッシュWi-Fiです。住宅の広さや接続台数を気にせず使用できるメッシュWi-Fiなら、スマート家電を思い通りに操作できます。スマート家電のWi-Fi接続に満足していない方や、電子レンジを使用するとスマート家電の接続が切れると悩んでいる方は、家中をカバーできるメッシュWi-Fiの導入を検討してみましょう。

4.セットアップが簡単

ここまでメッシュWi-Fiの"接続"に関するメリットを紹介してきましたが、メッシュWi-Fiには誰でも簡単に始められるというメリットもあります。

Wi-Fi環境の構築といえば、専門的な知識を必要とする難しい作業をイメージしがちですが、現在流通しているメッシュWi-Fiのルーターは、シンプルな設定と管理機能を備えているものがほとんどです。

また、メッシュWi-Fiは環境を一度構築してしまえば、自動的に最適なアクセスポイントに切り替わるため、セットアップ後の特別な管理も不要です。メッシュWi-Fiという名称から「設定が複雑で難しそうだ」と感じる方もいるかもしれませんが、メッシュWi-FiこそWi-Fi接続に苦手意識がある方におすすめの通信形態といえるでしょう。

メッシュWi-Fiのデメリット2つ

メッシュWi-Fiには接続やセットアップの面で、さまざまなメリットがあります。しかし、導入にかかる費用や通信の速度など、メッシュWi-Fiにはメリットだけでなくデメリットがあるのも事実です。

そこで、ここからはメッシュWi-Fiのデメリットを2つご紹介します。

  1. ルーターの台数分の費用がかかる
  2. ネットワークを細かく設定できない

メッシュWi-Fiの導入を検討している方は、あらかじめデメリットも把握しておきましょう。

1.ルーターの台数分の費用がかかる

メッシュWi-Fiの1つ目のデメリットは、従来のWi-Fiより導入にコストがかかることです。

メッシュWi-Fiを利用するには、メインのルーターの他に複数台のサテライトルーターが必要になるため、サテライトルーターの台数分の費用がかかります。従来のWi-Fiはメインルーター単体を用意すれば利用を開始できるので、一般的にメッシュWi-Fiよりリーズナブルな価格での導入が可能です。

とはいえ、最近はお得に利用できるメッシュWi-Fiも増えており、レンタルであれば月額1,000円以下のプランも少なくありません。

例えば、eo光ネットが提供する「eoメッシュWi-Fiレンタルサービス」は、eo光の月額料金に月々550円プラスするだけで2台のメッシュWi-Fiをレンタルできます。さらに1台あたり月額料金+275円で追加レンタルでき、最大5台までレンタル可能です。

導入コストがネックになり、メッシュWi-Fiの利用を悩んでいる方は、こちらのページからeoメッシュWi-Fiレンタルサービスの詳細をご確認ください。

2.ネットワークを細かく設定できない

メッシュWi-Fiのメリットとして、セットアップが簡単な点を挙げました。しかし、このメリットを裏返せばネットワークのカスタマイズができないということです。

つまり、セットアップが簡単なメッシュWi-Fiは、ネットワークの設定をすべて自分で行いたい方には不向きなWi-Fiといえます。例えば、ゲスト用のネットワークを作成したい方やセキュリティーを強化したい方などは、従来のWi-Fiの方が使い勝手がよいと感じるかもしれません。

メッシュWi-Fiはどんな人におすすめ?

ここまでメッシュWi-Fiのメリットとデメリットを紹介してきましたが、具体的にどのような人におすすめなのでしょうか?

ここからは、メッシュWi-Fiが向いている人の特徴を5つご紹介します。以下の5つの項目に当てはまる方は、メッシュWi-Fiを導入することでより快適なWi-Fi環境を実現できるでしょう。

広いエリアでWi-Fiを利用したい人

メッシュWi-Fiをおすすめしたいのは、広いエリアでWi-Fiを利用したい人です。例えば、一戸建てや広いマンションでWi-Fiを利用するなら、広範囲をカバーできるメッシュWi-Fiが最適でしょう。

メッシュWi-Fiは住宅の広さや構造、メインルーターからの距離に関わらず家中快適なWi-Fi接続が可能です。また、電波が通りにくい建材や床暖房を回避するので、どの部屋にいても安定した通信を実現できます。

そのため2階建てや3階建ての住宅、広々としたマンションに住んでいる方のなかで、階・部屋・場所によってWi-Fiがつながりにくいと感じている方は、メッシュWi-Fiがおすすめです。

電波が届きにくい間取りの家に住んでいる人

メッシュWi-Fiでカバーできるのは、広さだけではありません。Wi-Fiの電波の届きやすさは住宅の間取りや、使用している建材の材質および厚さ、床暖房の有無によっても違いが生じますが、メッシュWi-Fiはそうしたさまざまな要素を回避します。

「電波が届きにくい間取り」というとイメージしにくいかもしれませんが、吹き抜けが小さい戸建てや中庭のある住宅、床暖房パネルを敷設した住宅などが一例です。こうした住宅の場合、従来のWi-Fiを導入するだけではWi-Fiがつながりにくい部屋や場所が出てくる可能性があります。

逆に、吹き抜けが大きい住宅はWi-Fi電波が通りやすいため、メインルーターと中継機で問題なく使用できるケースも少なくありません。そのためメッシュWi-Fiは、Wi-Fiを使用するエリアが広いうえに電波が届きにくい間取りの家に住んでいる方におすすめです。

複数の端末をWi-Fiにつなげる人

メッシュWi-Fiに向いている人は、複数の端末をWi-Fiにつなげたいと考えている人です。

スマートフォンを1台だけWi-Fiにつなげたい場合は、メッシュWi-Fiである必要はありません。しかし、パソコンやスマートフォンの他にゲーム機やスマート家電など、複数の端末をWi-Fiにつないで利用する場合はメッシュWi-Fiがおすすめです。

さらに家族全員でWi-Fiを使用したり、オフィスやシェアハウスなど大人数でWi-Fi接続を行ったりする場合にも、複数端末の同時接続で通信の安定を保てるメッシュWi-Fiが活躍します。これまで接続台数を気にしながらWi-Fiを利用していた方は、メッシュWi-Fiに変えることで快適にインターネットを楽しめるようになるでしょう。

スマートホーム化を目指している人

スマートスピーカーやスマートリモコンなど、スマート家電を導入することでスマートホーム化を目指している方もいるでしょう。その場合は住宅の広さや間取り、接続端末の台数に関係なく快適につながるメッシュWi-Fiがおすすめです。

便利で快適な生活を求めてスマート家電を購入したにも関わらず、Wi-Fi接続がうまくいかないためにスマート家電を放置してしまう方も少なくありません。せっかくのスマート家電を活用するためにも、従来のWi-Fiよりカバー範囲が広くて使いやすいメッシュWi-Fiを導入して、憧れのスマートホーム化を実現しましょう。

設定が簡単なWi-Fiを求めている人

セットアップが簡単なメッシュWi-Fiは、とにかく設定がシンプルで使いやすいWi-Fiを求めている方におすすめです。

eoメッシュWi-Fiレンタルサービスの場合、スマートフォンにアプリケーションソフトをインストールして画面表示に従って進めるだけで、設定がすぐに終わります。それでも設定に不安がある方は、初期設定のサポートを無料で受けられるので安心です。(宅内工事日当日から2カ月以内、初回1回のみ無料)

メッシュWi-Fiを導入する際の注意点

メッシュWi-Fiの導入を検討している方は、ここでメッシュWi-Fiの導入にあたって押さえておきたい注意点を確認しておきましょう。

メッシュWi-Fiを導入する際に注意したいポイントは、以下の2点です。

環境構築のための費用が必要

メッシュWi-Fiを導入するには、サテライトルーターの台数分の費用がかかります。そのためメインルーター単体で使用したり、中継機をプラスしたりする場合に比べて、どうしても環境構築のための費用は高くなりがちです。

しかし、導入コストがかさむからといって、メッシュWi-Fiの導入を諦める必要はありません。なぜならメッシュWi-Fiを提供する事業者のなかには、比較的良心的な価格でメッシュWi-Fiを販売およびレンタルしている事業者もあるからです。

例えば、eo光ネットでは月額料金に月々550円プラスするだけで、2台のメッシュWi-FiをレンタルできるeoメッシュWi-Fiレンタルサービスを提供しています。Wi-Fi 6に対応しており、大容量通信が必要なオンラインゲームや動画視聴を楽しみたい方にもおすすめです。

セキュリティー対策が必須

メッシュWi-Fiを導入する際は、セキュリティー対策について考える必要があります。

広範囲に電波を行き渡らせるメッシュWi-Fiは、その分アクセスポイントが増えるためセキュリティー対策が必須です。セキュリティー対策の方法はさまざまですが、セキュリティー対策ソフトやアプリケーションソフトを活用しながら不正アクセスやマルウェアなどの脅威を防ぎましょう。

まとめ:メッシュWi-Fiでインターネット接続がより快適に

155_01.jpg

広範囲をカバーできるメッシュWi-Fiは、電波の届きにくい間取りの家に住んでいる方や、鉄筋コンクリートのマンションで暮らしている方におすすめです。また、メッシュWi-Fiは複数の端末を同時接続しても安定した接続を保持できるため、パソコンやスマートフォンなどを複数台接続する方や、家族全員でWi-Fiを利用するご家族も快適に使用できるでしょう。

さらにメッシュWi-Fiは、従来のWi-Fiのように電波の切り替えを手動で行う必要がありません。最適なアクセスポイントに自動で切り替わるため、家のどこにいても快適なインターネット接続が可能です。

メッシュWi-Fiの導入を検討している方のなかには、導入費用がかさむことから契約を迷っている方もいるでしょう。そんな方におすすめしたいのは、eo光が提供する「eo光メッシュWi-Fiレンタルサービス」です。eo光メッシュWi-Fiレンタルサービスとは、eo光ネットの月額料金に月々550円プラスするだけで、2台のメッシュWi-Fiをレンタルできるサービスです。サービスの詳細やお問い合わせは、こちらからご確認ください。

※本サイト内に記載のキャンペーンやサービス内容は、記事の掲載・更新時点のものです。

※キャンペーンやサービス内容は予告なく変更・終了する場合がございます。

RBB TODAYブロードバンドアワード2023

【関西でネット回線をお探しなら】
eo光は17年連続お客さま満足度 No.1!※

※ RBB TODAYブロードバンドアワード2023
キャリア部門 エリア別総合(近畿)第1位(2024年2月発表)
2007年~2023年17年連続受賞

  • facebook
  • twitter
  • line

関連記事