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関西の専門医が語る ドクター's コラム更年期症状と更年期障害

      岡本 薫

      執筆:岡本 薫
      かおるレディースクリニック 院長

      人生の約3分の1はエストロゲンが欠乏した状態

      エストロゲンは生殖器への作用はもちろんのこと、神経、皮膚、血管、骨、脳に至るまで幅広い作用があります。いわば、女性の身体を守るうえで一番大切なはたらきをしているのがエストロゲンなのです。
      その昔、100年以上前は、閉経の年齢と寿命はほぼ同じで、女性は更年期に悩まされることはほとんどありませんでした。しかし最近では医学の進歩によって平均寿命が急速に伸び、現在日本人女性の平均寿命は85歳となりましたが、閉経年齢は100年以上前と同じ約50歳。つまり現代女性は閉経後の約30年間、人生の約3分の1をエストロゲンが欠乏した状態で過ごさなければならないということになります。
      「閉経後の人生をいかにいきいきと健やかに送るか」が現代人女性に課せられたテーマであり、そのためにエストロゲンが手助けできることはたくさんあると考えられています。

      20〜30代でも更年期の症状が現れる!?

      最近、20〜30代でほてりやのぼせ、イライラなど更年期のような症状を感じる女性が増えています。これらは「プチ更年期」「プレ更年期」などと呼ばれていますが、なぜこのような症状が現れるのでしょう?
      すでに説明したように、更年期障害とは卵巣の機能が低下したことによるエストロゲンの減少が引き起こす重い症状のこと。ほとんどの20〜30代女性は卵巣の機能が安定しているはずですから、更年期の症状が起こることはありません。
      しかしストレスや過労、不規則な生活などが続くと自律神経がバランスをくずします。これによってエストロゲンが減少し、更年期のような症状が現れてしまうのです。

      ≫次のページでは、「更年期の症状」をご紹介します。

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