「村瀬先生のぶらり歴史歩き 大阪・船場 前編」
秀吉が築き徳川が育んだ商都・船場エリアをご紹介!

 テレビでもおなじみ、東進ハイスクールの人気講師・村瀬先生による歴史番組。第29回は秀吉が築き徳川が育んだ商都・船場エリアが、どのように発展してきたのか深堀りします!

船場を語る上では重要な場所・北御堂きたみどう

 船場といえば、船場センタービルや服のメーカーなどがある“繊維の街”のイメージが強いですが、実は歴史的なポイントがたくさんあります。

 まずは御堂筋沿いにある北御堂へ。通りを挟んで、津村御堂(北御堂)と難波御堂(南御堂)が並び建っています。南北の御堂をあわせて“御堂さん”と呼び、双方の参道が現在の御堂筋となりました。

 北御堂ミュージアム 室長の藤原さんにお話を伺いました。蓮如上人が隠居のために、現在の大阪城付近に隠居の寺を建立しました。

 館内には、蓮如上人が作った寺内町の模型が展示されています。

 標高24mの上町大地の先端に寺内町があり、川べりから本願寺を見て、見上げるほどの大きな坂になっている=大坂=現在の大阪の地名の由来となりました。

 大阪湾があって三方が川に囲まれている船場は、瀬戸内海や京都へ移動しやすい交通の要塞でした。そのためにこの場所を欲しがったのが、織田信長です。

 この恵まれた立地をめぐって争ったのが石山合戦。11年に及ぶ戦いの末、正親町おおぎまち天皇の勅令により和睦となって、石山本願寺は退去することに。その後、寺院の転居を繰り返し、豊臣秀吉の町割改変によって現在の場所へ移りました。

訪れた場所

北御堂(本願寺津村別院)/北御堂ミュージアム

 浄土真宗本願寺派の寺院。南御堂(難波別院)と並んで大阪の人々に親しまれていますが、昭和20年(1945)大阪大空襲により全焼。昭和39年(1964)に近代的大殿堂として再建され、現在に至ります。

北御堂ミュージアムは、「伝えたい大阪の歴史がここにある」をコンセプトに、16世紀大坂の「大パノラマ図」、全長40mにわたる「歴史ガイドウォール」、大坂の地と本願寺の「大スクリーン映像」など展示されています。大阪の成り立ちに始まり、「寺内町」から近代都市「商都大阪」へ変貌していく大阪の歴史情報が満載です。

住所:〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4-1-3
TEL:06-6261-6796
北御堂 公式ウェブサイト
北御堂ミュージアム 公式ウェブサイト

船場のランドマーク・船場センタービル

 続いてやってきたのは船場センタービル。地下鉄・ビル・高速道路が一体となった東西1kmに及ぶ、非常にユニークな建物です。

 中には繊維関係のテナントを中心に、およそ800軒の店舗があります。

 船場の歴史や文化を活かした環境事業や街づくりを行うアーバンツーリズム大阪・船場の池永さんにお話を伺いました。

 この場所に商売人が集まったのは、秀吉が京都や堺から商人・職人を連れてきたからとのこと。その後、船場は日本の経済の中心地・発祥の地となりました。

訪れた場所

船場センタービル

 「せんびる」の愛称で親しまれ、地下鉄3路線と直結した繊維とファッションとグルメの街です。商都・大阪の中心部にあり、交通の利便にも恵まれたこのビルは流通機構の近代化、合理化に大きく貢献。外観のイメージを一新した船場センタービルは、平成28年 第36回「大阪まちなみ賞」において「建築サイン・アート賞」を受賞しました。

住所:〒541-0055 大阪市中央区船場中央2丁目3番6-401号
TEL:06-6281-4500(代表)
船場センタービル 公式ウェブサイト

船場の商人や富豪たちが愛した、絶品 箱寿司に舌鼓!

 小腹も空いて、大阪寿司の吉野寿司へ。

 このお店発祥の箱寿司は計算された配列と美しい彩りから“二寸六分の懐石”とも称され、多くの人を魅了し続けています。

<押し寿司や箱寿司の違い>

押し寿司:木型で押した寿司全般
箱寿司:正方形の型でのみ作る寿司

型の違いによって“棒寿司”“松前寿司”など呼び方が変わります。

 現在はテイクアウトのみの営業ですが、今回は特別に試食させていただきました。

 秀吉は道ごとにいろんな地方の文化や町人を集めました。吉野寿司のあるエリアは淡路まちで、淡路島から人形浄瑠璃を持ってこられました。

 吉野寿司近くの御霊ごりょう神社には、かつて御霊文楽座があって、船場の旦那衆は箱寿司を持って文楽を楽しんだそうです。

訪れた場所

吉野寿司

 天保12年(1841年)に旅籠屋をしていた初代・𠮷野屋嘉助が一念発起してすし屋を始めたのが始まり。以来170余年にわたり箱寿司発祥の名店として、大阪寿司の伝統を守り続けています。ミシュランガイドにも掲載された「箱寿司」縦横二寸六分(約8.5cm)の箱に、日本料理の煮物や酢の物、焼物などの仕事が凝縮。計算された配列と美しい彩りで、「二寸六分の懐石」とたとえられます。

住所:〒541-0047 大阪市中央区淡路町3-4-14
TEL:06-6231-7181
吉野寿司 公式ウェブサイト

 その他にもいろいろなお話を伺いました♪ 次回も引き続き、船場の街をめぐります。ぜひ動画でチェックしてみてください。

eo光テレビご契約者の方はぜひeo光チャンネルでご覧ください。

==============================
eo光チャンネル(地上デジタル111ch)

村瀬先生のぶらり歴史歩き
大阪・船場(前編)
2023年3月2日 9時~ 放送
【再】(木)9時~ (金)18時~
(土)19時半~ (日)18時半~
(月)18時~(火)20時半~
次回の放送更新は2023年3月16日
==============================

おすすめ記事