電話アプリ LaLa Call 体験レポート!
- お役立ち
電話アプリとは?
「通話料が安くなる」、「無料になる」という説明で、いろいろな電話アプリがリリースされている。固定電話や携帯電話が各社の電話回線で通信している一方、電話アプリはインターネット回線をベースとし、ネット回線だけでサービス提供したり、もしくは一部区間のみ電話回線を使サービス提供している。電話回線を必要箇所しか使わないので、安い・無料ということだ。以下に代表的なアプリと特徴をまとめる。
アプリ名 | 通話先 | 料金 | 通話デバイス | 機能等 |
---|---|---|---|---|
LINE | LINEアプリユーザー | 無料 | スマホ、タブレット、PC | 音声・ビデオ通話 メッセージ伝送 画像・動画ファイル共有 |
Skype | 固定、携帯電話ほか 一般の電話番号 |
有料 | スマホ、タブレット、 PC、XBOXなど | 音声・ビデオ通話 メッセージ伝送 PC画面共有 |
LaLa Call | スマホ、タブレット | 音声通話 メッセージ伝送 |
||
050 plus | スマホ、タブレット、PC |
機能やよく利用する通話先で導入アプリを選択
電話アプリといっても、料金以外に機能や電話をかけることができる通話先に違いがある。最も利用されているLINEは、無料でユーザー間通話やメッセージ伝送、ファイル共有などができるが、一般の固定電話へは通話できない。スマホユーザー同士なら問題ないが、自宅の固定電話にかける場合は別のアプリが必要となる。Skypeは通話先の国ごとに割安な料金プランが用意されており、国際電話をよくかける方やPCベースで電話や会議をする方に向いている。LaLa Callや050 plusは若干の基本料金が必要となるが、一般の固定電話や携帯電話へ割安に、通話先によっては無料でかけることができる。
電話アプリの機能、料金などを比較検討したが、一長一短あるので、自分の用途に応じて幾つかのアプリを導入、使い分けることとなる。自分の場合、LINEを日常的に使っているが登録したユーザー間しか通話できず、一般の電話番号にかけられないため、LaLa Callが導入候補になった。
LaLa Callの申し込み
LaLa Callを利用するには申し込みが必要との案内があったので、サービスサイトにアクセスし、手続きを進めてみた。サイト内の申し込みボタンを押すと、利用開始までの手順が書かれている。IDの取得やログインなど、契約者や家族の方で勝手が違うので、案内を読まないといけなかったが、それ以外では特に迷うことなく、申し込みが完了した。
サービスサイトでの申し込み手続き
電話アプリでの通話
申し込み手続きが終われば、次はアプリのインストールだ。アプリはAndroid端末ならGoogle Play、iPhoneならApp Storeからアプリ名を検索すると見つけることができ、インストールすると、自動でアイコンができる。アプリを起動すると初期設定の画面が表示され、電話番号の確認や本人確認のための暗証番号入力を済ませれば、電話ができる状態になる。
まだ使い勝手がわからないので、とりあえず別の携帯からLaLa Callの050番号にかけてみた。1、2秒でコール音が鳴り、電話をとってみる。自分の声がアプリ側の端末から聞こえるが、声の遅れは感じない。今度はLaLa Call側から家族に電話してみたが、相手の反応に特に変わった様子はない。電話アプリで通話していることを伝えても、今までの電話と変わりないとの返事だった。
アプリの機能をチェック!
自宅で問題ない通話品質だったが、電車や街中でも大丈夫なのだろうか。後で試してみようと思いつつ、先にアプリの各機能がどんなものか、メニューを見ていく。
LaLa Call アプリ画面
こちらがLaLa Callのメニューで「電話」、「履歴」、「連絡先」、「トーク」、「設定」とある。先程家族への通話は「電話」メニューのテンキーを使い、番号を入力して電話をかけた。これは携帯電話の使い勝手と変わらない。右上にメニューがあるのでチェックすると、留守番電話、転送電話の設定ができるようだ。続いて「履歴」メニュー。かかってきた電話の発信元、電話をかけた発信先の名前と電話番号が表示されている。電話帳データが連携されており、次のメニュー「連絡先」は携帯電話と同じ電話帳データがあった。「トーク」メニューはテキストのメッセージが送れる。「設定」メニューは自分の電話番号が確認できたり、初期設定した内容の変更など、アプリの設定ができる。メニューを一通り確認したが、電話帳連携、リダイヤル、留守番電話など、日常的に使う機能は備えており、特別なニーズがなければ、これら機能で十分に思った。
結局のところ、問題なく使えるのか、安くなるのか?
機能的には納得しつつも、わざわざアプリを使い分ける面倒や前述の街中での通話など、問題なく利用できるのか?実際にどのぐらい安くなるのか?その後1カ月程度実際に使った感想をお伝えする。
まず通話品質について。街中、車の中、駅のホームなど、日常での使用では音声品質や途切れはどの程度なのか。結論から言うと、携帯電話の通話と同じだと思った。違いがあるとすれば、電話アプリの方が、通話先の呼出しまで若干のタイムラグがある程度で音声品質の差は感じなかった。また、電波のつながりにくい場所での途切れについても、アンテナ本数が減ったからといって途切れるのではなく、電波が届かなくなったタイミングで通話が切れるという印象だ。高速道路の車中では途切れなかったが、鉄筋コンクリートの室内など、電波が立たなくなった所では通話ができなくなった。
続いて使い勝手について。機能面では、その後も使っていて不便を感じなかった。アプリを終了させても、端末の電源を切らない限り、着信があればアプリが起動して着信音が鳴るので、着信に気づかないということもない。面倒に感じたのは、携帯電話の電話番号に着信すると、携帯電話の着信話履歴から電話アプリでリダイヤルできない点だ。電話アプリを切り替えて、電話アプリ側の連絡先からダイヤルする勝手となる。
最後に料金について。今月は1、2分程度の通話が数回だったので、携帯電話でもさほど料金はかからないが、明細を見たところ、通話料は以下のように100円もかかっていなかった。いくつかの通話先が0円(無料)になっており、少なくとも携帯電話でかけるより安くなっている。後で気づいたが、通話料無料の相手は「連絡先」メニューで「FREE」マーク表示しており、料金を気にせず通話できた。どれだけ電話するかで料金は変わってくるが、私の感覚では今まで月500円ぐらいだったのが月200円(月額料金:100円+通話料:100円)程度におさまると思った。
LaLa Call の通話明細
結局のところ、携帯電話も電話アプリも通話品質に変わりはない。後は使い分ける煩わしさと安くなる料金をどう考えるかというところだが、この機会に携帯電話の通話を止めて、LINEか電話アプリを利用するという使い方に慣れれば、これまでと変わりない使用感で通話料金も安く抑えられるのではと思った。