更新日:2025/03/28
回線速度

ping値が安定しない主な原因と対処法、目安や計測方法も解説!

ping値が安定しない主な原因と対処法、目安や計測方法も解説!

インターネットの快適性を表す指標には、通信速度以外にも「ping値」というものがあります。ping値が安定しないとWebページの切り替わりが遅くなったり、映像と音にズレが生じたりと、なにかと不便です。

そこで本記事では、ping値が安定しない主な原因と対処法を解説します。ping値の目安や計測方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

そもそもping値とは?

そもそもping値とは?

そもそも「ping」とは、ネットワーク機器の応答を調べるプログラムのことです。パソコンでpingを実行すると、サーバーから応答が返ってくるまでにかかった時間を計測できます。

そして、このpingの実行により得られた値を、ping値と呼びます。つまり、ping値とは、インターネット回線の応答速度を示す値のことです。ユーザーがサーバーにデータを送ってから、再び戻ってくるまでの時間を計測したものを指します。

例えばWebサイトの閲覧においては、ユーザーがサーバーに対してリクエストを送り、サーバーがリクエストを処理してWebサイトの表示が開始されるまでの時間を表します。

ping値は「ミリ秒(ms)」という単位で表され、数値が低いほど応答速度が速く、高いほど応答速度が遅いことになります。そのため、オンラインゲームやWeb会議など応答速度が求められる場面では、ping値を低く保つことが大切です。

ping値の目安

ping値の目安

必要なping値の目安は、インターネットの用途によって異なります。例えばWebサイトやSNSを閲覧する場合、ping値は30〜50ms程度あれば問題ありませんが、YouTubeなどを利用してオンラインで動画を視聴する場合、ping値は15〜30ms程度必要となります。

また、オンラインゲームやWeb会議など、通信遅延を極力減らしたい場面では、ping値は15ms以下に抑えたいところです。特に、オンライン対戦ゲームのなかには、一瞬の動きが勝敗を左右するものもあります。このように、反応速度の速さを求められる場面では、ping値は極力低いほうが望ましいでしょう。

一方、同じオンラインゲームでも、反応速度の速さが必要ないものについては、30ms程度でも快適にプレイできる場合があります。例えば、カードゲームのようなターン制の対戦ゲームや、アクション性の低いRPGなら、ping値が多少高くても問題なくプレイできるでしょう。

ping値の計測方法

ping値の計測方法

ping値を計測したい場合、パソコンでpingのコマンドを実行するのも手段の一つですが、Webサービスやアプリを利用すると、より手軽です。

例えば、Googleの検索ボックスに「スピードテスト」と入力すると、上部に速度テストが表示されるので、実行ボタンを押すと通信速度やping値を手軽に計測できます。

なお、Googleのインターネット速度テストでは、ping値はレイテンシとして表示されます。

レイテンシとは通信の待ち時間や遅延時間を意味するもので、レイテンシ=ping値として扱われるケースが一般的です。

ping値が安定しない主な原因と対処法

ping値が安定しない主な原因と対処法

ping値が安定しない原因は、主に次の5つです。

  • 通信機器やデバイスの不具合
  • 不要なアプリ・ブラウザーが動作している
  • ルーターの性能の問題
  • ルーターの設置場所の問題
  • ルーターの同時接続台数が多すぎる

それぞれの原因と対処法について、以下で詳しく解説します。

通信機器やデバイスの不具合

ルーターなどの通信機器や、パソコンやスマートフォンなどのデバイスの不具合の影響で遅延時間が長くなり、ping値が高くなることがあります。

通信機器やデバイスの不具合は、本体の再起動によって解消されるケースが多くあります。通信速度やping値が不安定なときは、まずはそれらの機器の再起動を試みましょう。

とくに、ルーターは長期間起動させたままにする場合が多いので、本体に熱がこもりやすく、不具合の原因になると考えられます。そのため、ルーターを再起動させる場合は、ケーブルを一度引き抜いてから5分程度放置し、再度差し込む方法がおすすめです。本体の電源を落としてしばらく放置することで、本体の熱を放出させられます。

なお、ルーターが回線終端装置(ONU)につながっている場合は、必ずルーター→回線終端装置の順番にコンセントを抜きましょう。回線終端装置はルーターと同じ通信機器の一種であり、それぞれ以下のような違いがあります。

ルーター 複数のデバイスでインターネットを利用できるようにするための機器
回線終端装置 光ファイバーから送られる光信号をデジタル信号に変換する機器

見た目では判別しにくいので、本体の側面や底面にあるラベルの型番をインターネットで検索するか、取扱説明書を確認するとよいでしょう。

製品によっては、ルーター本体に再起動ボタンがついているタイプもあります。ワンタッチで再起動できるので便利ですが、電源が切れたあとただちにルーターが再起動するので、放熱効果はあまり期待できません。

不要なアプリ・ブラウザーが動作している

ブラウザーをいくつも開いていたり、使っていないアプリが動作していたりする場合も、ping値が高くなることがあります。不要なアプリやブラウザーは、こまめに閉じることが大切です。

また、アプリの自動アップデートが原因になることもあります。オンラインゲームやWeb会議など、とくに反応速度の速さが求められる場面では、アプリの自動アップデートをオフにしておくのも手段の一つです。

ルーターの性能の問題

ルーターの性能が低いと通信速度が低下し、ping値にも影響が及ぶ可能性があります。古いルーターをそのまま使用している場合は、交換や買い替えも検討しましょう。

ルーターを新しくする場合は、対応しているWi-Fiの規格をチェックすることが大切です。

Wi-Fiにはいくつか規格があり、新しいものほど最大通信速度が速くなります。2025年3月時点までに登場しているWi-Fiの規格をまとめると、以下のとおりです。

世代 呼称 規格名 最大通信速度 周波数
第7世代 Wi-Fi 7 IEEE 802.11be 46Gbps 2.4GHz帯/
5GHz帯/
6GHz帯
第6世代 Wi-Fi 6E IEEE 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/
5GHz帯/
6GHz帯
Wi-Fi 6 2.4GHz帯/
5GHz帯
第5世代 Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
第4世代 Wi-Fi 4 IEEE 802.11n 660Mbps 2.4GHz帯/
5GHz帯
第3世代 - IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
第2世代 - IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE 802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
第1世代 - IEEE 802.11 2Mbps 2.4GHz帯

デバイス側が最新規格に対応していても、ルーター側が対応していない場合は、その規格での通信はできません。例えば、デバイスがWi-Fi 6に対応していても、ルーターが対応している規格がWi-Fi 5までの場合は、Wi-Fi 5での通信となります。

使用しているデバイスがどの規格に対応しているのかを確認し、ルーターもそれに合わせて規格をチェックするとよいでしょう。

ルーターの設置場所の問題

電波を使用する無線LANは、有線LANと比べて周辺環境の影響を受けやすい傾向があります。

例えば、障害物や遮蔽物、家電が発する電波などの影響により電波が弱まると、通信が不安定になりping値が上がることがあります。また、ルーターとデバイスの距離が遠すぎる場合も同様です。

そのため、ping値が不安定な場合は、ルーターの設置場所を見直してみましょう。例えば、背の高い家具や壁の近くや、電子レンジやテレビなどの家電の近くは避けたほうが無難です。

また、ルーターの電波は360度球状に発せられるため、なるべく家・部屋の中心近くで、床から1〜2mの場所に設置するのが望ましいとされています。全てを満たすのは難しいかもしれませんが、できるだけ条件に合う場所にルーターを設置すると、ping値も安定しやすくなります。

なお、無線LANの使用中にどうしてもping値が安定しない場合は、有線LANに切り替えるのも手段の一つです。

ルーターの同時接続台数が多すぎる

ルーターは、製品によって同時接続できるデバイスの台数が定められています。同時接続台数の上限を超えて、一度に多くのデバイスを接続すると、通信速度が低下してping値が上がることがあります。

ルーターの同時接続台数を確認したうえで、使っていないデバイスがある場合は、ルーターとの接続を切って様子を見てみましょう。

回線・プロバイダーの乗り換えで改善が期待できる

回線・プロバイダーの乗り換えで改善が期待できる

インターネット通信の品質は、契約する回線やプロバイダーによっても左右されます。回線・プロバイダーを見直すことで通信速度が向上すれば、ping値の改善も期待できるでしょう。

ただし、インターネット回線の各種プランなどで示されている通信速度は、あくまで理論値です。そのため、回線やプロバイダーを選ぶ際は、公式サイトなどに掲載されている通信速度だけでなく、実際の通信速度を調べることも大切です。

実際の通信速度を調べたい場合は、「みんなのネット回線速度」というWebサイトを利用する方法があります。みんなのネット回線速度では、ping値の実測値のレポートも調べられるので、気になるサービスがある場合は事前にチェックしてみましょう。

例えば、関西圏を中心に光回線サービスを提供する「eo光」の通信速度レポートは、以下のとおりです。

平均ping値:14.11ms
平均ダウンロード速度: 952.19Mbps
平均アップロード速度: 861.81Mbps

※ 直近3カ月に計測されたeo光の測定結果の平均値(2025年3月時点)

なお、回線・プロバイダーを選ぶ際は、通信速度だけでなく料金やサポート体制などを総合的に判断することが大切です。

まとめ

ping値とは、インターネット回線の応答速度です。ping値が低いほど、応答速度が速い=遅延が少なく快適にインターネットを利用できます。

ping値が安定しない場合は、「通信機器やデバイスを再起動する」「ルーターの設置場所を見直す」といった方法が有効です。それでも改善されない場合は、ルーターの交換や、回線・プロバイダーの見直しも検討してみましょう。

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