光回線が100Mbpsしか出ない原因は？8つの対処法も解説

光回線は、CATV回線やモバイル回線などといった各種インターネット回線サービスのなかでも、快適に通信できる回線サービスとして人気です。

しかし、最大通信速度が1Gbpsや5Gbpsのような高速通信に対応しているプランを契約したにもかかわらず、100Mbps程度の速度しか出ないことがあります。

100Mbps程度の速度でもインターネットを問題なく楽しめることが多いですが、アクション系のオンラインゲームなどは快適にプレイできない可能性があります。

せっかく最大通信速度が1Gbpsや5Gbpsの高速通信に対応したプランを契約しているのに、100Mbps程度の速度でしか通信できなくて困っている方の中には、どうにかして速度を改善したいと思っている方も多いでしょう。

この記事では、そういった状況の原因や対処法などについて解説します。

光回線の速度を改善したいものの、何をしたら良いのかわからない方はぜひご活用ください。

光回線の100Mbpsでできることは？

利用状況によっては、100Mbps程度の速度では快適に通信できない場合があります。

一例として、項目ごとに必要な速度の目安を紹介します。

Webサイトの閲覧	1Mbps〜10Mbps
オンライン会議	10〜20Mbps
YouTube上の4K動画の視聴	20Mbps
オンラインゲーム	30〜100Mbps

※あくまでも目安の数値です

日常生活のなかで最も高速通信が必要なのは、オンラインゲームの場合が多いです。

オンラインゲームの種類によっては高速通信が必要ないものもありますが、対戦型やアクションゲームなどであれば安定した高速通信が求められるでしょう。

さらに、オンラインゲームの中には通信速度以外にPing値の数値がプレイに影響するものもあるため、100Mbps程度の速度で通信できても快適に楽しめない場合もあります。

また、表の各項目それぞれの内容を単独で利用する場合は問題なく通信できていても、同時に多数の機器で大容量の通信を行う場合、100Mbps程度では快適に利用できない可能性もあります。

光回線で通信しても100Mbpsしか出ない原因

光回線で通信しても100Mbps程度しか出ない場合は、まず契約しているプランを確認しましょう。

契約しているプランの最大通信速度が100Mbpsのプランの場合、どれだけ改善策を試しても100Mbps以上の速度で通信することはできません。

戸建てであれば最大通信速度が大きなプランへと変更できる可能性がありますが、マンションの場合はプラン変更ができない場合もあります。

最大通信速度が速いプランを契約しているのに思うように速度が出ない方は、以下の項目に沿って100Mbps程度しか出ない原因を確認してみましょう。

• 通信環境が悪い
• Wi-Fiルーターや接続している端末の不具合
• Wi-FiルーターやLANケーブルの規格が古い
• Wi-Fiルーターに同時に接続している端末の台数が多い
• 回線が混み合っている

それぞれの原因について詳細を解説します。

通信環境が悪い

Wi-Fiルーターの設置場所が悪いと、パソコンやスマートフォンに電波がうまく届かず、通信速度が低下するおそれがあります。

例えば、Wi-Fiルーターの周りに障害物があると、障害物にWi-Fiの電波が遮られて通信速度が低下します。Wi-Fiルーターを床に直接置いていたり、壁に囲まれた場所に置いていたりする場合です。

Wi-Fiルーターは360度に電波を発するため、床に直接置いていると部屋全体に電波が行き届きません。床も障害物になる場合があると把握しておきましょう。

Wi-Fiルーターや接続している端末の不具合

Wi-Fiルーターやパソコン、スマートフォンなどの接続している端末に不具合が起こり、通信速度が低下している可能性も考えられます。

例えば、Wi-Fiルーターの内部で何らかの不具合が起きたり、利用しているパソコンソフトで不具合が起こったりすると、速度低下が起こります。

また、不具合とは異なりますが、いくつものソフトを同時に利用している場合は、端末の処理能力を超えて動作が重くなる可能性も考えられるでしょう。

Wi-FiルーターやLANケーブルの規格が古い

Wi-FiルーターやLANケーブルの規格が古い場合も、通信速度に影響が出ることがあります。

2013年以前に発売されたWi-Fiルーターは、最大通信速度が6.9GbpsのWi-Fi 5に対応していないモデルであり、最大通信速度が600MbpsのWi-Fi 4で通信することになります。

Wi-Fi 4の最大通信速度は600Mbpsではあるものの、最大通信速度は理論上の最大速度であり、実際は600Mbpsよりもさらに低い速度での通信になるでしょう。

また、LANケーブルにも規格があり、規格ごとに最大通信速度が決まっています。カテゴリー5という規格のLANケーブルは、最大でも100Mbpsでしか通信できません。

Wi-Fiルーターに同時に接続している端末の台数が多い

Wi-Fiルーターは、モデルごとに最大同時接続台数が決められており、上限を超える台数の端末を接続すると通信速度が低下する恐れがあります。

最近はスマートフォンだけでなくパソコンや家電製品、ゲーム機などの多くの機器がWi-Fiルーターに接続できるようになり、気づかないうちに最大同時接続台数を超えている場合もあるでしょう。

回線が混み合っている

とくにマンションで光回線を利用している場合は、回線が混み合っている時間帯に通信すると通信速度が低下する可能性があります。

マンションは、基本的に1本の光ファイバーケーブルを各部屋に分岐させる仕組みを採用しており、同時に利用する人が多くなるほど回線が混み合い、通信速度が低下してしまいます。

光回線が100Mbpsしか出ない場合の対処法

光回線が100Mbps程度しか出ない場合は、次の対処法を試してみてください。

• 通信速度を計測して大まかな原因を特定する
• Wi-Fiルーターや接続端末などを再起動する
• Wi-Fiルーターを周りに障害物がない場所に設置する
• 同時接続台数を減らす
• 接続する周波数帯を変更する
• 時間帯をずらして通信する
• Wi-Fi 5以降の規格に対応しているWi-Fiルーターに買い替える
• カテゴリー5e以上のLANケーブルに買い替える

通信速度を計測して大まかな原因を特定する

まずはWi-Fiルーターに接続している端末ごとに通信速度を計測し、速度に大きな差があるのかを確認しましょう。

特定の端末の速度が大幅に遅い場合は、その端末に原因があるとわかります。

端末ごとの速度に大きな差がない場合は、接続端末以外に原因があると推測できるでしょう。

端末の通信速度を計測する際は、無料で利用できる速度計測サービスを活用してみてください。

例えば、Googleで「インターネット速度テスト」と検索すると、Googleが提供している速度計測サービスが表示されるため、「速度テストを実行」をクリックして計測してみましょう。

eo光の回線をご利用している方で通信速度を計測したい場合は、こちらを利用してみてください。

Wi-Fiルーターや接続端末などを再起動する

Wi-Fiルーターや接続端末に何らかの不具合が起こり、通信速度が低下している場合は、再起動で原因を解消できる可能性があります。

再起動の方法は、Wi-Fiルーターやスマートフォンなどの説明書、商品ページなどに記載されています。

Wi-Fiルーターを周りに障害物がない場所に設置する

Wi-Fiルーターの設置場所にこだわっていない場合は、周りにできるだけ障害物がない場所に設置すると速度が改善される可能性があります。

まずは、Wi-Fiルーターと通信するデバイスの間に障害物がないくらい近い場所で通信し、通信速度が改善されるのかを確認しましょう。

場所を移動して速度が改善される場合は、Wi-Fiルーターの置き場所が原因の可能性が高いため、Wi-Fiルーターを最適な場所に移動してみてください。

例えば、周りにWi-Fiルーターの電波を邪魔する金属やコンクリート、断熱材などの素材を含んだ障害物がない場所に設置するとよいでしょう。

反対に、布やプラスチックなどはWi-Fiルーターの電波に影響を与えにくい素材のため、気にする必要はありません。

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同時接続台数を減らす

Wi-Fiルーターの最大同時接続台数を超えた数のデバイスを接続している場合は、接続台数を減らすのもおすすめです。

Wi-Fiルーターの最大同時接続台数は、説明書や商品ページで確認できます。

接続する周波数帯を変更する

スマートフォンやパソコンなどで接続している周波数帯を変更するだけで、通信速度を改善できることもあります。

Wi-Fiルーターでは「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯が利用でき、それぞれには次のような特徴があります。

• 2.4GHz：障害物に強く電波が遠くまで届く
• 5GHz：他の電波と干渉しにくく通信が高速

例えば、Wi-Fiルーターから離れた部屋で通信する場合は、Wi-Fiルーターと接続するデバイスの間に障害物があっても安定した通信ができるように「2.4GHz」を選択するのがおすすめです。

時間帯をずらして通信する

特にマンションで通信する場合は、利用者が少ない時間帯を狙って通信するのも一つの対処法です。

マンションの場合は、仕組み上、利用者が増えるほど回線が混み合って通信速度が低下するため、利用者が少ない時間帯に通信すれば速度が改善される可能性があります。

目安としては20時〜24時にかけて利用者が増加する傾向にあるため、20時より前の時間帯に通信するとよいでしょう。

Wi-Fi 5以降の規格に対応しているWi-Fiルーターに買い替える

古いモデルのWi-Fiルーターを利用している場合は、新しいモデルのWi-Fiルーターに買い換えると、通信速度を改善できる可能性があります。

古いモデルになるほど対応しているWi-Fiの規格も古くなり、Wi-Fiの規格が古いほど最大通信速度も低くなります。

Wi-Fiの規格と最大通信速度の対応は以下になります。

規格	最大通信速度
Wi-Fi 4	600Mbps
Wi-Fi 5	6.9Gbps
Wi-Fi 6	9.6Gbps
Wi-Fi 6E	9.6Gbps
Wi-Fi 7	46Gbps

Wi-Fi 4以上の規格に対応していないWi-Fiルーターを利用している場合、600Mbps以下の速度でしか通信できません。

Wi-Fi 5以降の規格に対応しているWi-Fiルーターに買い換えると、6.9Gbps以上の最大通信速度に対応できるため、速度が改善される可能性があります。

カテゴリー5e以上のLANケーブルに買い替える

古い規格のLANケーブルを利用している場合は、新しい規格のLANケーブルに買い換えるのもおすすめです。

どの規格のLANケーブルを利用するのかによって、最大通信速度が異なります。

LANケーブルの規格と最大通信速度の対応は以下になります。

規格	最大通信速度
カテゴリー5	100Mbps
カテゴリー5e	1Gbps
カテゴリー6	1Gbps
カテゴリー6A	10Gbps
カテゴリー7	10Gbps
カテゴリー7A	10Gbps
カテゴリー8	40Gbps

カテゴリー5のLANケーブルは最大100Mbpsの速度でしか通信できませんが、カテゴリー5e以上を利用すれば、最大1Gbpsの速度に対応できるため、速度が改善される可能性があります。

契約プランを切り替える

現在契約しているプランの通信速度に満足できない場合は、契約プランの切り替えも視野に入れましょう。

例えば、最大通信速度が1Gbpsのプランに加入しているものの、通信速度に満足できていない方は、最大通信速度が10Gbpsのプランに乗り換えるのも一つの方法です。

しかし、最大通信速度10Gbpsで通信できるプランの多くは、提供エリアが限定されていることもあるため、事前にお住まいの地域が提供エリア内なのかを確認する必要があります。

提供エリアは、回線事業者の公式サイトで確認できます。

安定した通信をご希望の方にはeo光がおすすめ！

先ほど紹介した対処法を試しても速度が改善されない場合は、回線事業者を乗り換えるのもおすすめです。

同じ最大通信速度のプランを契約しても、回線事業者によって速度は変動するため、回線事業者を乗り換えることで速度が改善される可能性があります。

おすすめは、自社で回線を増強して安定した通信を提供できる独自回線の回線事業者です。

なかでも「eo光」は、利用者の数に応じて自社で回線を増強するので、回線が混雑しにくく安定した通信を楽しめます。

月額料金の割引や工事費用の割引などのキャンペーンが豊富でお得に契約できる点も大きなメリットです。

提供エリアは、京都・大阪・奈良・和歌山・兵庫・滋賀・福井（一部地域のみ）であり、提供エリア内であっても契約できない場合があるため、利用予定の住所で契約が可能なのかを事前に確認してみてください。

戸建てはこちら 、マンションはこちらのページで契約可能なのかを確認できます。

まとめ

光回線で100Mbps程度しか速度が出ない原因としては、通信環境や端末の不具合、利用しているWi-Fiルーターなどが考えられます。

対処法としては、Wi-Fiルーターや接続端末などの再起動、Wi-Fiルーターの設置場所の変更などがあります。

対処法を試しても速度が改善されない場合は、契約している回線事業者を乗り換えるのも一つの方法です。

関西にお住まいの方には、独自回線で安定した通信を提供している「eo光」がおすすめです。

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