更新日:2024/12/20
光回線

モジュラージャックとは?用途や仕組みについて解説

モジュラージャックとは?用途や仕組みについて解説

インターネット回線に関するトピックスのなかで、「モジュラージャック」という単語を目にする機会は多いものです。モジュラージャックは私たちにとって身近な存在ですが、あまり聞きなれない言葉なので「モジュラージャックってどれのこと?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、モジュラージャックの形状や仕組み、主な用途などを詳しく解説します。集合住宅の光回線の配線方式でモジュラージャックが使用されるケースや、個人での設置工事についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

モジュラージャックとは?

モジュラージャックとは?

モジュラージャックとは、電話回線やLANケーブルの接続に用いるコネクタ(端子)のことです。

本来は機器や変換コネクタにある凹型の部分を意味しますが、ケーブルの凸型プラグやコネクタまわり全体を指してモジュラージャックと呼ぶこともあります。

モジュラージャックのコネクタにはいくつか種類があり、「極数」と「芯数」で分類されます。一般家庭で使われるモジュラージャックは主に「6極2芯」と「8極8芯」の2種類です。

6極2芯は電話用、8極8芯はLAN接続用に用いられます。

モジュラージャックの仕組み

モジュラージャックの仕組み

モジュラージャックのプラグ側には「ラッチ」と呼ばれるツメ型の部品がついています。モジュラージャックを差し込む際は、この柔軟性のあるツメが自然と押し込まれて、最深部まで入るとツメが跳ね上がり内部で固定されます。

カチッという音がしたら、プラグが固定された合図です。ツメが跳ね上がることでしっかりと固定され、一般的なコンセントとは異なり引っ張る程度では抜けることがありません。

ケーブルを抜くときには、指でラッチを下に押し込んだ状態で引っ張ると簡単に外れます。このように、「簡単に固定できること」と「簡単に取り外しできること」を両立しているのがモジュラージャックの特徴です。ただし、無理に引き抜くとラッチが破損する原因になるので、ラッチをしっかりと押さえた状態で引き抜くようにしましょう。

なお、モジュラージャックにも四角型の露出タイプや壁にパネルとして埋め込むタイプなどいろいろな種類がありますが、基本的な仕組みはどれも同じです。

集合住宅のインターネット回線の配線方式によるコネクタの違い

マンションやアパートなどの集合住宅では、基本的に建物そのものに導入されている光回線を利用します。

建物そのものに光回線が導入されている場合は、光ファイバーケーブルを共有スペースまで引き込み、そこから各戸に配線するという仕組みをとります。物件情報で「インターネット対応物件」と記載されている場合は、このタイプである可能性が高いでしょう。

この配線方式にはいくつか種類があり、配線方式によって接続に使われるコネクタの種類が異なります。つまり、通信機器まわりのコンセントを確認すれば、住んでいる集合住宅がどの配線方式を採用しているか把握することができるのです。

それぞれの配線方式の特徴と、コンセントの違いについて以下で詳しく解説します。

VDSL方式の場合

VDSL方式の場合

VDSL方式とは、共有スペースまで引き込んだ光回線を電話回線を用いて各戸まで配線する方式です。

VDSL方式では、差し込み口にはモジュラージャックが使用されます。

電話回線のみで構成されるADSLと比べると高速ではありますが、光回線の配線方式同士で比べると、通信の速さや安定性に劣ります。ただし、集合住宅では同じ光ファイバーを入居者同士で分け合って使用するので、利用人数によっては通信速度にそれほど差がつかない場合もあるでしょう。

LAN配線方式の場合

LAN配線方式の場合

LAN配線方式とは、共有スペースまで引き込んだ光回線を、LANケーブルを用いて各戸まで配線する方式です。

LAN配線方式が採用されている場合、室内にはLANコンセントが設置されます。LANコンセントとは、LANケーブルを直接挿して使用する差し込み口のことです。LANコンセントに差し込むコネクタ部分にも、モジュラージャックが使われています。

形状としては同じなのでVDSL方式と見分けがつきにくいですが、LANケーブルのモジュラージャックは電話線と比べて大きめです。また、差し込み口には「LAN」と記載されているので、VDSL方式かLAN配線方式かは一目で判別できます。

LAN配線方式の通信速度は使用するLANケーブルによっても左右されますが、比較的高速です。ただし、通信の安定性の面では光配線方式に劣ることが多いでしょう。

LAN配線方式はあまり普及しておらず、集合住宅で採用されるケースはそれほど多くありません。

光配線方式の場合

光配線方式の場合

光配線方式とは、共有スペースまで引き込んだ光回線を、光ファイバーケーブルを利用して各戸まで配線する方式です。つまり、屋外から建物の共有スペース、共有スペースから各戸まで全て光ファイバーケーブルで構成されます。

光回線方式を採用している場合、室内には光コンセントが設置されます。光コンセントとは、光回線とONU(回線終端装置)の接続用に設置された差し込み口のことです。また、そのほかの配線方式とは異なり、コネクタ部分はモジュラージャックではなく「SCコネクタ」と呼ばれるものになっています。

光配線方式は光ファイバーケーブルのみで構成されるため、集合住宅の配線方式のなかでは最も通信速度が速く、安定性も高いとされています。

光コンセントの種類

光コンセントには、一体型と分離型の2つの種類があります。

一体型は、電気用コンセントや電話用のモジュラージャックがひとまとまりになっているタイプです。電話線の配管から引き込んだ光回線のケーブルを、電話用のモジュラージャックやテレビのアンテナ端子とまとめて埋め込んでいます。

分離型は、電源やアンテナなど、ほかのジャックがなく単体で存在しているタイプです。分離型の光コンセントの場合は、エアコンのダクトを利用してそこから光ファイバーケーブルを部屋に引き込みます。エアコンのダクトがない場合は、壁に穴をあける必要があります。

ケーブルテレビ配線方式

近年のインターネット回線は光回線が主流ですが、なかにはケーブルテレビの配線を利用して、インターネットに接続している物件もあります。この場合、配線に使われるのはテレビ配線に用いられる「同軸ケーブル」と呼ばれるもので、室内の壁と同軸ケーブルが円形のコネクタで接続されています。

ケーブルテレビ配線方式の通信の速度・品質は、VDSL方式とほぼ同等です。

集合住宅のモジュラージャックを光コンセントに変えることは可能?

集合住宅のモジュラージャックを光コンセントに変えることは可能?

LAN配線方式はあまり普及していないため、集合住宅における光回線の配線方式はおおむねVDSL方式か光配線方式の2択といえます。VDSL方式は通信の速度や安定性にやや不安があるため、光配線方式に変更したいと思う方も多いでしょう。

しかし、モジュラージャックと光コンセントは技術的な互換性がないため、回線はそのままで差し込み口を変えるということはできません。また、集合住宅においては、建物にあらかじめ導入されている配線方式を変更するのは難しいと考えられます。もちろん、個人で施工ができるものではなく、オーナーや管理会社に相談しても断られてしまう可能性が高いでしょう。 

通信速度や安定性に不満があるなら、回線事業者・プロバイダーの乗り換えも検討してみましょう。インターネットの通信品質は回線事業者・プロバイダーによっても左右されるため、乗り換えにより通信速度が改善される可能性があります。

モジュラージャックの設置は自分でもできる?

モジュラージャックが普及する以前は、壁から出ている電話線を直接電話機に直結させていたため、特別な資格がないと工事ができませんでした。

一方、モジュラージャックの配線工事は、資格がなくても行うことができます。そのためモジュラージャックの登場により、個人でも手軽に電話線の屋内配線を行うことが可能になったのです。

LANケーブルの接続においても資格不要で工事可能ですが、壁内配線を行う場合は、基本的にプロに依頼した方がよいでしょう。個人でもできないわけではありませんが、見た目の仕上がりが悪く部屋の印象を損ねてしまったり、材料費が高額になったりします。また、難易度によっては失敗するリスクが高いので、個人での設置はあまりおすすめできません。

例えばモジュラージャックを新しく設置したい場合は、クロスの補修や張り替えなどもともなうため、内装工事業者に依頼する必要があります。モジュラージャックの差し込み口を1個から2個に増設したい場合も、壁内に線が2本きていない場合は大掛かりな工事が必要になるので、プロに任せた方が得策でしょう。

まとめ

モジュラージャックとは、電話回線やLANケーブルの接続に用いるコネクタのことです。電話線やLANケーブルの先端にある端子部分のことで、それらを利用した電話配線やインターネット配線に用いられます。

また、集合住宅の光回線においては、宅内での接続に利用されているコネクタの種類によって配線方式を判別することも可能です。モジュラージャックが使用されている場合はVDSL方式またはLAN配線方式、別のものが使用されている場合は光配線方式が採用されています。なお、ケーブルテレビが導入されている場合も、モジュラージャックとはコネクタの種類が異なります。

光配線方式はそのほかの配線方式と比べて通信速度が速く、安定性も高いのが特徴です。しかし、建物全体に導入されている配線方式を変えるのは容易ではないため、通信速度に不満がある場合は回線事業者・プロバイダーの乗り換えを検討するのがおすすめです。

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