更新日:2025/04/16
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Wi-Fi 7とは?いつから使える?特徴や従来規格との違いも紹介

Wi-Fi 7とは?いつから使える?特徴や従来規格との違いも紹介

次世代のWi-Fi規格である「Wi-Fi 7」が登場し、注目を集めていることはご存じでしょうか。Wi-Fi 7は、従来規格のWi-Fi 6/6Eと比べて通信の速度や安定性が大幅に向上しており、より快適なインターネット環境を実現することが可能です。

そこで本記事では、Wi-Fi 7の特徴やいつから使えるのか、従来規格との違いなどを解説します。併せて、家庭における具体的な活用シーンも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

Wi-Fi 7とは?

Wi-Fi 7とは?

はじめに、Wi-Fi 7とはどういうものなのかを正しく理解しておきましょう。ここでは、その概要や利用開始時期について解説します。

Wi-Fi 7の概要

Wi-Fi 7は、IEEE(米国電気電子学会)によって「IEEE 802.11be」という規格で策定された、Wi-Fi 6/6Eの後継となる無線LAN規格です。無線LANの普及や促進を目的とする業界団体であるWi-Fi Allianceからは、第7世代のWi-Fi規格として「Wi-Fi 7」というブランド名が付与されています。

後ほど詳しく紹介しますが、Wi-Fi 7は従来のWi-Fi規格よりも高速かつ安定した通信を実現するために、さまざまな新技術が導入されている次世代の規格です。Wi-Fi 7の登場により、私たちの生活はより便利で快適なものになると期待されています。

Wi-Fi 7はいつから利用できる?

2023年12月末、総務省によって電波法施行規則の改正が行われました。ここでWi-Fi 7が認可されたことで、Wi-Fi 7の日本国内での利用が正式に許可されたことになります。

これを受けて、2024年上旬頃よりWi-Fi 7対応の端末やルーターなどが各メーカーより販売されはじめました。しかし、Wi-Fi 7を利用するためにはWi-Fi 7に対応した親機(ルーターやアクセスポイント)と端末(パソコンやスマートフォン)の両方が必要であるため、Wi-Fi 7が本格的に普及するのは2025年〜2026年頃になると予想されています。

ただ、普及に時間がかかるのはWi-Fi 7に限った話ではありません。これまでに新しいWi-Fi規格がリリースされた際にも、普及・浸透までに最低でも2年ほどの期間を要しています。

Wi-Fi 7と従来規格との違いは?

Wi-Fi 7と従来規格との違いは?

Wi-Fi 7は従来規格よりもさまざまな点で進化しています。主な違いとして挙げられるのは、以下の3点です。

  • より高速な通信が可能に!
  • より安定的な通信を実現!
  • より多くの端末と同時接続可能!

ここからは、それぞれの違いを生み出している技術などの説明も交えながら詳しく解説します。

より高速な通信が可能に!

Wi-Fi 7と従来の規格との違いとして最初に挙げられるのは、通信速度です。Wi-Fi 7では、これまでの規格では実現し得なかった高速通信が可能になりました。

総務省が発表した資料「IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)の導入について」によると、Wi-Fi 7の最大通信速度(理論値)は46Gbpsに達しています。これは、Wi-Fi 6/6Eの9.6Gbpsと比較すると約4.8倍も速い速度です。つまりWi-Fi 7を利用すれば、大容量のデータもストレスなく送受信できるようになります。

また、Wi-Fi 7が高速通信を実現できた背景には、以下のような技術的な進化があります。

最大帯域幅(チャネル幅)の拡張

帯域幅が広がると、より多くのデータを一度に送信できるようになり、高速な通信環境を構築できます。

Wi-Fi 7では、無線通信で一度に利用できる帯域幅が、従来の160MHz幅から320MHz幅へと拡張されました。これにより、従来に比べて2倍の通信速度を実現します。

ただし、320MHz幅の通信は6GHz帯のみに限られる点には注意が必要です。5GHz帯や2.4GHz帯では、従来と同様に160MHz幅以下の帯域幅での通信となります。

変調方式(QAM)の変更

QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)とは、無線通信においてデータを効率的に伝送するための変調方式の一つです。

Wi-Fi 7では、このQAMが従来の10bitのデータを送れる1024QAMから、12bitのデータ送信が可能な4096QAMへと変更されました。これにより1つの信号に乗せられるデータ量が約1.2倍に向上したことで、一度に表現できる情報量が大幅に増加しました。

これは、同じ時間でより多くのデータを送信できるようになったことを意味しています。

MLO(Multi-Link Operation)の実装

MLO(Multi-Link Operation)とは、複数の周波数帯を同時に使用してデータを伝送するマルチリンク機能のことです。

従来のWi-Fiでは、通常、2.4GHz、5GHz、6GHzのいずれか一つの周波数帯を選択して接続する仕組みになっていました。しかし、MLO機能が実装されたWi-Fi 7では、これらの周波数帯を同時に複数利用して通信速度を向上させることが可能です。

これにより、より高速なインターネット環境を構築できるようになります。

より安定的な通信を実現!

Wi-Fi 7に実装されているMLOは、通信の安定化にも貢献します。

MLOによって複数の周波数帯を同時に利用することで、電波干渉や混雑が発生した場合でもほかの周波数帯にスムーズに切り替えて通信を継続できます。これにより、常に安定した通信環境を維持することが可能です。

また、通信の安定化を図る上ではレイテンシー(遅延時間)の減少も重要な要素です。複数の周波数帯を同時に使用してデータを送信できることは、レイテンシーの減少にもつながります。

さらにWi-Fi 7には、「Deterministic Latency」という技術が導入されています。これはレイテンシーを一定化する技術であり、Wi-Fi 6/6Eと比較するとワーストケース(最悪の場合)のレイテンシーを100倍近く改善できるものです。

これらの技術によって、Wi-Fi 7は通信環境の変化に強く、安定した通信が求められる場面でその性能を発揮することが期待できます。

より多くの端末と同時接続可能!

MLOの実装による進化は、同時接続できる端末の台数の増大も実現します。

何度も説明してきましたが、MLOは複数の周波数帯を同時に使用して通信を行う機能です。これにより、各端末が複数の周波数帯を効率的に利用できるようになります。

その結果、Wi-Fi 7では多数のデバイスを同時に接続してもそれぞれのデバイスで安定した通信が可能です。

【家庭版】Wi-Fi 7の活用シーン

Wi-Fi 7の活用シーン

Wi-Fi 7は、安定した接続が求められる環境や、リアルタイム性が重視される場面での活用において特にその実力を発揮するものです。家庭におけるWi-Fi 7の活用シーンとしては、主に以下の6つが挙げられます。

【UHD(Ultra-High Definition)動画の視聴】

4Kや8KなどのUHD動画はデータ容量が非常に大きいため、安定した高速通信のもとで視聴するのが理想的です。Wi-Fi 7は、これらの高画質動画をストレスなく視聴できる環境を実現できます。

【AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の利用】

AR/VRコンテンツの利用においては、リアルタイムでのデータ処理が不可欠です。Wi-Fi 7のレイテンシーの低さは、これらのコンテンツを快適に楽しむために役立ちます。

【オンラインゲーム】

オンラインゲームでは、通信の遅延がプレイに大きく影響するため、避けたいところです。Wi-Fi 7の高速かつ安定した通信は、快適なゲーム環境も実現します。

【テレワーク】

テレワークではビデオ会議や大容量ファイルの送受信などを行うことが多いため、安定した高速通信が求められます。Wi-Fi 7を活用すれば、ストレスのないテレワーク環境を構築可能です。

【オンライントレード(株取引やFXなど)】

オンライントレードでは、わずかな遅延が大きな損失につながる恐れがあります。Wi-Fi 7でレイテンシーを低減することで、リアルタイム性が求められる取引をよりスムーズに行えるようになります。

【スマートホームの運用】

スマートホームとは、スマート家電やセキュリティーカメラなどを活用する住宅のことです。スマートホームで快適に暮らすためには、高速かつ安定したインターネット接続が常に求められます。こうした要望に応えられる次世代無線規格のWi-Fi 7を導入しておくことで、安心して暮らせるでしょう。

まとめ

Wi-Fi 7は、従来のWi-Fi規格より高速で安定的な通信を実現する次世代規格です。高画質動画の視聴やオンラインゲーム、テレワークなど、家庭内でもさまざまなシーンで快適なインターネット環境を構築できます。

ただし、Wi-Fi 7の性能を最大限に活かすためには、Wi-Fi 7に対応した端末とルーターなどが必要です。また、安定した光回線との併用も重要な要素となります。

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