パケットロス(パケロス)とは?発生原因や対策を解説
「通信が途切れることがある」「動画や音楽の品質が低下する」などの症状が起こる場合は、パケットロス(パケロス)が原因かもしれません。
パケットロスとは、その名の通りパケットがロスする(失われる)ことです。特に、オンラインゲームを楽しんでいる方はパケットロスという単語を耳にする機会も多いでしょう。では、そもそも「パケットが失われる」とはどのような現象なのでしょうか?
本記事では、パケットロスの概要にはじまり、パケットロスが起こる主な原因やそれぞれの対処法を解説します。
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パケットロス(パケロス)とは?
パケットとは、ネットワークで通信を行う際、送信するデータを分割したものです。データを小分けにして送信することにより、ネットワークを特定の誰かが占有することなく、複数人が同時に通信を行えます。
パケットロスとは、上記のように分割して送信したデータの一部が失われ、相手に正常に送信されない現象のことです。パケットロスによって破損してしまったデータは、データを送られた相手側も復元することはできません。
パケットロスが起きたときに、欠けた部分のパケットを自動的に埋めてくれることもありますが、その場合はパケットが再送信されるので、通信に時間がかかったり途切れたりといった影響が生じます。
パケットロス率の目安
パケットロス率とは、送信したパケットの総量に対する損失率のことです。
パケットロス率はゼロに近い方が望ましいですが、1%以下であれば特に問題なくインターネットを使える可能性が高いでしょう。一般的にはパケットロス率が3%を超えると遅延や不具合が発生し、10%を超えるとストレスを感じるようになります。
パケットロス率を調べる方法
パケットロス率は、以下のような方法で調べることができます。
パソコンで調べる場合
パソコンでパケットロス率を調べる場合は、次の方法を試しましょう。
【Windowsの場合】
- Windowsキーを押す
- 「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開く
- コマンドプロンプトの画面で「ping -n 50 通信先のホスト名やIPアドレス」と入力する
- パケットロス率が表示される
【Macの場合】
Macには、パソコン自体にパケットロス率を表示できるような機能はありません。
パケットロス率を調べたい場合は、通信速度の測定アプリの中で、パケットロス率が表示されるものを活用するとよいでしょう。たとえば、「SPEEDTEST® FOR MAC」などがおすすめです。
スマートフォンやタブレットで調べる場合
スマートフォンやタブレットでパケットロス率を調べる場合は、Macの場合と同様に、パケットロス率が表示される通信速度測定アプリを活用しましょう。
パケットロスが発生する原因と対策
パケットロスが発生する原因としては、次のようなものが考えられます。
- ネットワークの混雑
- 許容可能なデータ量の上限を超えている
- ネットワーク機器の規格が古い
- メモリーの圧迫
- 無線で接続している
- 契約している回線事業者の問題
- 通信先の問題
ここからは、それぞれの原因と対処法について詳しく解説します。パケットロス率が高く不便を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
ネットワークの混雑
「通信を行っているユーザーが多い」「大容量の通信が行われている」などでネットワークが混雑すると、ルーターをはじめとしたネットワーク機器の負荷が高まり、パケットロスが起きる原因になります。
たとえば、1つのルーターにたくさんのデバイスを接続するのも、ネットワークが混雑する原因です。そのような場合は、ルーターへの接続台数を減らすことで、状況が改善される可能性があります。
また、バックグラウンドで立ち上げているアプリなどが多いことも、ネットワークが混雑する原因になります。作業中のもの以外で、使っていないアプリなどは小まめに閉じるようにしましょう。
許容可能なデータ量の上限を超えている
ルーターなどのネットワーク機器は、受け取った順にパケットを処理します。では、順番待ちのパケットはどうなるのかというと、自分の順番がくるまでの間、パケットはネットワーク機器の「バッファー」というところで待機しています。
しかし、バッファーの容量には上限があり、この上限を超えた分のパケットは破棄されてしまいます。バッファーの容量はそれぞれのネットワーク機器によって異なりますが、このように上限を超えたデータ量の通信を行うと、パケットが破棄される=パケットロスが生じる原因になってしまうのです。
複数人でネットワークを使用する場合や、大容量のデータ通信を行う場合は、できるだけバッファー容量の大きいルーターを選ぶとよいでしょう。
ネットワーク機器の規格が古い
ネットワーク機器の規格が古いことで、パケットロスが起こる場合もあります。
ネットワーク機器やLANケーブルには規格があり、一方の規格が新しくても、もう一方が古いと本来の性能が発揮されず、これによりパケットロスが起こる可能性があります。また、契約している回線に合わない機器を使用している場合も同様です。契約している回線に合わせて、適切なルーターやLANケーブルを使用しましょう。
なお、ネットワーク機器が古くなくても、本体に熱がこもったり、一時的な不具合が起こったりする可能性はあります。そういうときは、ネットワーク機器本体を再起動してみるとよいでしょう。
メモリーの圧迫
パソコンを長時間起動していると、メモリーの容量が圧迫されパケットロスの原因になります。通信状況や動画や音楽の品質が気になるとき、パソコンを長時間つけっぱなしにしている場合は、一度再起動してみるとよいでしょう。
また、デバイスで利用しているブラウザーにキャッシュが残っていると、パソコンの処理速度が遅くなりパケットロスが生じる場合があります。その場合はブラウザーのキャッシュ削除で改善されるので、定期的に削除する習慣を持つとよいでしょう。
キャッシュ削除の方法はブラウザーにより異なるので、お使いのブラウザーのやり方を検索してみましょう。今回は、「Google Chrome」「Safari」のキャッシュ削除のやり方を紹介します。
【Google Chromeの場合】
- ブラウザーの右上の「︙」をクリックし、「閲覧履歴データを削除」を選択
- 「詳細設定」タブで「期間」の欄をクリックし、リストのなかから削除期間を選ぶ
- 「キャッシュされた画像とファイル」をチェックし、「データを削除」をクリックする
※削除したいデータのみチェックする
【Safariの場合】
- Safariメニューから設定を開き、「プライバシー」をクリック
- 「Webサイトデータを管理」をクリック
- Commandキーを押しながらキャッシュだけをクリックして選択
- 「削除」ボタンを押す
無線で接続している
無線接続は、有線接続と比べてパケットロスが起こりやすいとされています。無線接続では電波でデータを送受信するため、壁などの障害物の影響を受けやすく、電波干渉によってもパケットが損傷してしまうことがあるためです。
無線接続を使用していてパケットロスが気になる場合は、有線接続に切り替えるのが最も確実です。しかし、ルーターから離れた場所にあるデバイスを有線接続する場合は、配線の管理が問題となります。また、スマートフォンやタブレットのようなモバイル端末の場合、有線接続にすると利便性が損なわれてしまうでしょう。
無線接続のままパケットロスのリスクを極力軽減する場合は、ルーターの近くに背の高い家具や電波干渉を起こす家電、Bluetooth機器を置かないといった対処法が考えられます。たとえば、ルーターの近くに背の高い棚やテレビ、電子レンジなどがある場合は、設置場所を見直すとよいでしょう。
また、Wi-Fiの周波数帯を切り替えて対策するのもおすすめです。Wi-Fiは2.4GHzと5GHzの2種類の周波数帯を利用することが多く、それぞれ異なる特徴があります。
- 2.4GHz:電波干渉を起こしやすいが障害物には強い。
- 5GHz:電波干渉には強いが障害物には弱い。
間取り的に障害物を避けられない場合は2.4GHzに切り替えて家電の近くは避けるなど、それぞれの特徴を活かした対策を立てましょう。
契約している回線事業者の問題
回線事業者の設備や環境の問題で、パケットロスが発生することもあります。
回線事業者の問題でパケットロスが発生している場合、残念ながら利用者側ができる対処法は基本的にありません。状況が改善しないようであれば、回線事業者の乗り換えを検討したほうがよいでしょう。
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通信先の問題
データを送った先のWebサーバーやネットワーク機器に障害が発生しているときも、パケットロスが起こることがあります。海外など、通信先との距離が物理的に離れている場合に起きやすいといえるでしょう。
この場合も、送信側ができる対処法は基本的にないので、復旧を待つほかありません。
まとめ
パケットロス(パケロス)とは、送信したデータを分割した「パケット」の一部が失われる現象のことです。パケットロスが起こるとデータの一部が破損し、その欠けた部分を埋めるためにパケットの再送信が行われることで、通信に時間がかかる、通信が途切れるなどの影響が生じます。パケットロスをゼロにする必要はありませんが、パケットロス率が3%を超えると、なんらかの不具合が生じるとされています。
ネットワークの混雑やメモリーの圧迫など、パケットロスが起こる原因はさまざまです。もし、ネットワーク機器やデバイスにおける対処法を試しても状況が改善されない場合は、契約している回線事業者の設備や環境の問題でパケットロスが起きていることもあるでしょう。
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