更新日:2023/01/30
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無線ルーターの選び方を解説|チェックポイントと便利な機能も紹介

無線ルーターの選び方を解説|チェックポイントと便利な機能も紹介

「ルーターってどんな種類があるの?」

「ルーターを選ぶときはどのようなポイントをチェックすればいいの?」

パソコンやスマートフォンなどの端末をインターネットやLANにつなげるために欠かせないルーター。一口にルーターといってもさまざまな種類のものがあるため、上記のような疑問やお悩みを抱えている方は多いかもしれません。

本記事では、ルーターの基本の選び方を解説します。ルーター選びで失敗しないように、ご自身に合ったルーターの特徴を押さえておきましょう。

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目次

ルーターの選び方

ルーターは、製品によって通信速度や適した使用環境、機能が大きく異なります。さまざまな条件を考慮した上で、ご自身に合ったスペックのものを選ぶことが大切です。

はじめに、ルーターを選ぶときにチェックしたい基本のポイントを6つ紹介します。

1.通信速度で選ぶ

快適にインターネットを使用するために、まずはルーターの通信速度を確認しましょう。ルーターの通信速度は、以下の2つの情報で判断できます。

  • アンテナの本数
  • バンド数

それぞれ詳しく紹介します。

アンテナの本数

ルーターは、搭載されているアンテナの数によって最大転送速度が変化します。アンテナの数が多いほど速度は速くなるため、通信速度を求める場合はアンテナが多い製品を選びましょう。

例えば、「4✕4」と記載されているルーターは、電波を受信するアンテナが4本、送信するアンテナが4本搭載されていることになります。

なお、アンテナはルーターに内蔵されているケースもあります。「目に見える部分にアンテナがない=速度が遅い」というわけではないため注意しましょう。

バンド数

バンド数とは「ルーターと接続機器が通信できる回路の数」です。バンド数が多いほどデータ通信の渋滞が起こりにくくなり、通信が安定します。

ルーターのバンド数には、以下の2種類があります。 

種類 通信回路の数 周波数帯 表記方法
デュアルバンド 2つ 2.4GHz・5.0GHz 〇〇+〇〇Mbps
トライバンド 3つ 2.4GHz・5.0GHz・5.0GHz(6.0GHz) 〇〇+〇〇+〇〇Mbps

2.4GHzと5.0GHzは、電波の周波数帯のことを指します。それぞれの違いは、以下のとおりです。

周波数帯 メリット デメリット
2.4GHz 障害物があっても電波が届きやすい 電波干渉を受けやすく、速度が遅め
5.0GHz 電波干渉を受けにくく安定しており、速度が速め 障害物や距離に弱い
6.0GHz 5.0GHzよりもさらに電波干渉を受けにくく、速度も速い 障害物や距離に弱い

例えば、「866+866+400Mbps」と記載されている場合、速度が866Mbpsの5.0GHz周波数帯が2つ、400Mbpsの2.4GHz周波数帯が1つ利用できるトライバンドということです。

なお、各周波数の速度を合計した数字が大きいほど通信速度は速くなります。この場合の合計速度は、2,132Mbpsとなります。

よくゲームをする、動画をたくさん見る、家族が多いという場合は、トライバンドや合計速度が大きいルーターがおすすめです。

2.使用環境で選ぶ

ルーターには、一戸建てやファミリー向けマンション用のものと、一人暮らしのワンルーム用のものがあります。使用環境に合った製品を選ばないと、電波が届かない部屋やフロアが出てくる恐れがあります。ルーターを選ぶときは、使用環境もしっかりと確認しましょう。

使用環境に合わせたルーター選びの基準として、以下の内容を参考にしてみてください。

  • 2~3階建ての戸建て:電波方向を調整可能な大型外付けアンテナ搭載モデル
  • ファミリー向けマンション:アンテナ3✕3以上のモデル
  • ワンルームマンション:アンテナ2✕2以上のモデル

また、使用しているインターネット回線の速度も重要です。元々の回線が高速でない場合は、ハイスペックなルーターは必要ありません。反対に、高速回線のインターネットを使用している場合は、その速度に見合ったスペックのルーターを選ばなければ、高速回線のメリットを活かしきれません。

まずは、自宅やインターネットの環境をしっかりと確認しておきましょう。

3.接続可能台数で選ぶ

ルーターを選ぶときは、接続可能台数を必ずチェックしてください。ルーターの接続台数に余裕があるほうが、通信速度の遅延が起こりにくくなるためです。ポイントは、接続を想定している台数よりも、多い台数に対応したルーターを選ぶことです。

ゲーム機やスマートフォンなど、接続したい機器の数をしっかりと洗い出し、それよりも多くの台数を接続できるスペックのモデルを導入してください。

4.通信規格で選ぶ

通信規格とは、異なる通信機器同士が同じ手順で通信できるようにするための、国際的な決まり事を指します。インターネットの速度に大きく影響する要素であるため、ルーターを選ぶときはチェックが必要です。

通信規格の種類と特徴は、以下のとおりです。

※横スクロールできます

世代 通信規格 新名称 最大通信速度 周波数帯

新しい




古い

IEEE 802.11ax Wi-Fi 6E 9.6Gbps 2.4GHz・5GHz・6GHz
IEEE 802.11ax Wi-Fi 6 9.6Gbps 2.4GHz・5GHz
IEEE 802.11ac Wi-Fi 5 6.9Gbps 5GHz
IEEE 802.11n Wi-Fi 4 600Mbps 2.4GHz・5GHz
IEEE 802.11g - 54Mbps 2.4GHz
IEEE 802.11a - 54Mbps 5GHz
IEEE 802.11b - 11Mbps 2.4GHz
IEEE 802.11 - 2Mbps 2.4GHz

世代が新しい通信規格のほうが、通信速度は速くなります。最低でも、「IEEE 802.11n」以上の通信規格のものを選んでおけば、日常生活で困ることはないでしょう。

5.初期設定のしやすさで選ぶ

デジタル機器が苦手な方は、接続のしやすさについても確認が必要です。

ルーターを購入したあとは、初期設定が必要となります。モデムやONUにLANケーブルで物理的に接続するほか、

プロバイダー情報(認証ID/パスワード)の設定が必要です。まずスマートフォンやパソコンをルーターと接続し、次にルーターの管理画面から必要事項を入力するといった手順となるため、人によっては難しいと感じることもあるでしょう。

近年は、スマホアプリやQRコードを活用して設定するものや、モデムやONUにLANケーブルで接続するだけで設定が完了するルーターが販売されています。設定時のストレスを軽減するためにも、接続のしやすさを確認することは大切です。

なお、回線事業者からルーターをレンタルする場合は、初期設定まで開通工事の担当者に実施してもらえる場合があります。例えばeo光ネットであれば、ルーターの初期設定までが標準工事に含まれていますので、回線サービスとあわせてルーターのレンタルを申し込んでおけば、開通工事完了後からすぐに複数の端末でインターネットを利用することができます。

6.価格で選ぶ

ルーターを選ぶ際、価格も重要なポイントです。ここまで、通信速度の早いルーターの条件やおすすめの通信規格について紹介してきましたが、性能が高いルーターは価格も高くなります。

使用環境や使用目的によっては、通信速度が速いルーターや、同時接続台数が多いルーターが必要ないケースもあるでしょう。

スペックの高さだけを判断基準にしてしまうと、無駄にお金だけをかけてしまうことになりかねません。しかし、あまりにも価格が安いルーターを購入すると、使用時に不便を感じる可能性が高まります。

機能と価格のバランスを見て、ご自身にとって丁度いいルーターを選ぶことが肝心です。

ルーターにあると便利な機能

さらに快適にインターネットを使用したい場合は、プラスアルファの機能が搭載されているルーターを選ぶことがおすすめです。

ここでは、あると便利なルーターの機能を紹介します。ご自身にとって必要そうな機能があれば、ぜひルーター選びの条件にプラスしてみてください。

ビームフォーミング

ビームフォーミングとは、特定の機器に向けて電波を飛ばす機能のことです。従来のルーターはアンテナを中心に電波を360度に飛ばしますが、ルーターや端末の位置、障害物の有無によって電波が届きにくくなることもありました。

こうした通信の不安定さを改善するために開発されたのが、ビームフォーミング搭載のルーターです。

ルーターと接続機器の位置を検出し、特別な設定なしで機器ごとに最適な電波を送信できるため、ルーターから離れた場所でも快適な通信速度を維持しやすくなりました。

Wi-Fi通信の安定性を重視する方に向いていますが、使用するにはルーターと接続機器の両方がビームフォーミングに対応しているかどうかを確認しましょう。

MU-MIMO

MU-MIMO(マルチユーザーマイモ:multiple-input and multiple-output)とは、データの送受信を同時に行う機能のことです。

従来のルーターは、1台1台の端末を順番に切り替えながら通信を行っていたため、順番待ちによって通信速度の低下が起こりやすい状況にありました。

一方、MU-MIMOが搭載されたルーターは、複数の機器と同時に通信を行うことが可能であり順番待ちが生じないため、安定した通信速度を維持できます。

MU-MIMOは、とにかく多くの端末を接続したい方におすすめです。ただし、接続機器側もMU-MIMOに対応している必要がある点に注意しましょう。

バンドステアリング

バンドステアリングとは、接続する機器の電波状況に合わせて自動で周波数帯を切り替える機能です。そのとき一番快適に通信できる周波数帯を選んで切り替えてくれるため、安定したインターネット通信を維持できます。

バンドステアリングを利用すれば、以下のようなことが自動で行えるようになります。

  • 同時接続台数が少ない周波数帯に切り替える
  • 接続機器の位置や電波干渉の状況に合わせて最適な周波数帯に切り替える

手動で周波数帯を切り替えるときは、わざわざデバイスの設定画面でパスワードを入力しなければいけません。バンドステアリングでは、この手間が省けるのです。

ただし、バンドステアリング機能が搭載されたルーターは価格が比較的高い傾向にあります。「接続機器の数が少ない」「ルーターと遠い距離のスペースがない」という場合は、バンドステアリング機能が搭載された製品を購入する必要はありません。

メッシュWi-Fi

メッシュWi-Fiとは、網目のようにネットワーク機器がつながり合っている状態の通信形態です。親機のルーターと同じ働きをする「サテライトルーター」をいくつか設置することで、家中のどこでも安定した通信環境を構築できます。

メッシュWi-Fiのメリットは、通信経路のどこかでなんらかの不具合が生じても、迂回することで正常な通信を維持できる点です。また単なる中継機とは違い、電波状況に合わせて自動的に接続先が変更される点もうれしいポイントです。

メッシュには有線と無線によるものがありますが、無線で構成したものをメッシュWi-Fiと呼びます。メッシュWi-Fiを希望する場合は、メッシュWi-Fi対応のネットワーク機器を揃える必要があります。

メッシュWi-Fiについては、以下の記事で詳しく解説しています。Wi-Fiの接続状況にお悩みの方はこちらもあわせてご一読ください。

ルーターを買い換えるタイミング

ルーターの選び方を調べている方のなかには、現在使っているルーターからの買い替えを検討している方も多いかもしれません。

以下では、ルーターを買い換えるタイミングを解説します。

通信速度が遅い・接続が安定しなくなった

通信速度が極端に遅くなったり、接続が安定しなくなったりして以下の症状が出てきたときは、ルーターを買い換えるタイミングです。

  • 動画を見ていると、いつも読み込み画面で止まってしまう
  • ゲームの映像と操作にタイムラグが生まれてしまう
  • いつの間にかインターネット接続が切れている

この場合、考えられる原因は2つです。

1つ目は、ルーター本体が寿命を迎えたケースです。使用し続けるうちに熱やホコリで内部が劣化してしまい、数年で寿命を迎えることがあります。

2つ目は、ルーターの性能が不足しているケースです。通信規格は、定期的に新しいものが登場しています。使用しているルーターが新しい通信規格に対応していないと、古くて遅い規格で通信し続けることになるため、速度の遅さや接続の不安定さが気になるようになります。

この場合、新しいルーターに変えるだけで問題が解決することも珍しくありません。

インターネットを使う家電が増えた

インターネットに接続する家電が大幅に増えたときも、ルーターを買い替えるタイミングです。

今やインターネットに接続する機器は、スマートフォンやタブレット、パソコンのみにとどまりません。テレビやゲーム機、AIスピーカー、スマート家電など、インターネット接続が必要になる家電は多岐にわたります。

このような家電をインターネットに接続するときは、必ずルーターを経由しなければいけません。接続可能台数を超えると快適性が低下してしまうため、ルーターをグレードアップする必要があるのです。

Wi-Fiが使えない場所がある

家のなかでWi-Fiが使えない場所があるときは、ルーターの性能や機能を見直してみましょう。

近年は、ルーターに接続する機器の台数が増加しているだけではなく、家中のどこにいてもインターネットを使用する生活様式になりました。そのため、「ルーターをリビングに1台置いて家中をカバーする」ということは難しくなってきているのです。

この場合は、メッシュWi-Fiやバンドステアリングなど、プラスアルファの機能がついているルーターの導入を検討してみてください。

まとめ:ルーターの選び方を知って快適なインターネット生活を!

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ルーターにはさまざまな製品があり、それぞれで性能や機能が全く異なります。スムーズにルーターを選べるように、使用条件や求める機能をしっかりと整理しておくことをおすすめします。

大切なのは、とにかくハイスペックなルーターを購入することではなく、環境や目的に応じたルーターを購入することです。今回紹介したポイントを参考に、快適に使えるルーター選びをしましょう。

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サクサク接続できる高速回線とともに、レンタルサービスで提供している多機能ルーターには、以下のような特長があります。

  • ルーターとeo光電話アダプターが1台に集約
  • ハイビジョン映像を複数同時再生してもスムーズな性能
  • 電源を入れるだけで自動的にインターネット接続
  • 通信の暗号化で情報を保護
  • 外部アクセスからネットワークを隠す機能搭載
  • 無線LAN端末の制限機能搭載

また、5ギガ・10ギガコースに附帯する10ギガ対応ルーターであれば、上述したビームフォーミングやMU-MIMOなど、高度な機能も搭載されています。

ルーター選びで迷っている方は、ぜひeo光ネットまでご相談ください。

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