更新日:2024/02/16
Wi-Fi

Wi-Fiを使わないとどうなる?困る具体的な場面4つとおすすめの対策

Wi-Fiを使わないとどうなる?困る具体的な場面4つとおすすめの対策

電波が届く範囲なら、どこでもインターネットに接続できる、Wi-Fi(ワイファイ)。自宅でWi-Fi環境を整えられれば、さまざまな面で便利になります。一方で、モバイル回線などを利用しているのに、あらためてWi-Fiが必要なのだろうかと疑問を感じる方もいるでしょう。

今回は、もしWi-Fiを使わないとどうなるのか、困る場面を具体的に列挙しながら詳しく解説します。Wi-Fiがない場合に利用できる、インターネットへの接続方法もまとめました。

Wi-Fi環境を整えるか迷っている人へのヒントになる情報、また「Wi-Fiがなくても何とかなるのでは?」という疑問に解答します。ぜひ最後までご覧ください。

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目次

Wi-Fiを使わないとどうなるのか?困ること4つ

Wi-Fiを使わないとどうなるのか?困ること4つ

Wi-Fiを使わないと、実生活でどのような不便を感じるのでしょうか。困ることを、具体的に4つ解説します。

【パソコン】インターネットを利用できる場所が限られる

Wi-Fiがない場合、パソコンを自宅のインターネットに接続するためには、有線LANを利用することになります。LANケーブルを使い、パソコンとONUやモデムをつなぐということです。

もともと、有線接続のみを想定している場合は、Wi-Fiがなくても困らないかもしれません。例えばオンラインゲームの利用やクリエイターの作業など、日常的に大容量データを送受信する場合は、有線接続の方が通信速度が速く快適に利用できます。

しかし、Webサイトの閲覧や動画視聴などでパソコンを接続したいときは、Wi-Fiがないと不便を感じるかもしれません。Wi-Fiがなければ、ONUやモデムからLANケーブルが届く範囲でしか使えないためです。

Wi-Fiがないと、ノートパソコンをリビングや自室、寝室と、あちらこちらに持ち歩いての使用ができなくなります。

【デバイス共通】複数台端末の同時接続が煩雑になる

現代の一般家庭では、複数台の端末を同時にインターネットに接続し、利用する場面は日常的です。
家族一人ひとりが持つスマートフォン、さらにタブレット、ゲーム機、パソコン、テレビ...と、ざっと思い浮かべただけでも数台~十数台になるのではないでしょうか。

Wi-Fiがあれば、すべての端末を簡単に接続できます。最新のWi-Fiルーターは、同時接続可能台数が60台ほどに達する機種もあります。60台の同時接続が可能なら、一般家庭でインターネット接続に困ることはないでしょう。

一方、Wi-Fiを使わないとどうなるでしょうか。複数台の端末を同時にインターネットに接続したければ、接続したい台数分のLANポートを用意する必要があります。ONUやモデムの先にルーターだけでなく、スイッチングハブ(複数端末を接続する機器)などの機器と接続に使うケーブルの数が増えていきます。床に延びるケーブルが邪魔になることも考えられます。
​ Wi-Fi接続を前提としているスマートフォンやタブレットは、有線接続するためのアダプターなど、専用機器の追加も考えなければなりません。

【タブレット】Wi-Fiモデルが利用できない

タブレットには、「LTEモデル」「Wi-Fiモデル」の2種類があります。

LTEモデルは、携帯電話の通信回線とWi-Fiの両方を使える機種です。Wi-Fi環境下では無線で接続して通信費を節約し、外出時は携帯電話の回線を使用します。どこにいても使えるモデルです。

Wi-Fiモデルは、Wi-Fiでのみインターネットに接続できるモデルです。携帯電話の通信回線を使わないため、パケット通信料がかかりません。同スペックの機種なら、Wi-FiモデルのほうがLTEモデルより安価です。

Wi-Fiがない場所でタブレットでインターネットに接続するためには、通信事業者との契約が必要になり、月々のコストがかさみます。

【スマホ・タブレット】パケット通信量が増え、高額な通信プランが必要な可能性がある

Wi-Fiがない場所でスマートフォンやタブレットを使うには、通信事業者が提供するモバイル回線を利用します。モバイル回線は「従量制」「定額制」の2タイプがあります。

  • 従量制:通信量に応じて料金が増える
  • 定額制:毎月の通信量に上限があり、超えると料金追加や速度制限がかかる

通信事業者の料金プランの多くは、定額制となっています。プランに記されている「3GB(ギガバイト)」や「5GB(ギガバイト)」は定額料金内で利用できるデータ通信容量です。

さて、Wi-Fiを使わないと、端末が常時モバイル回線を使用しており、パケット通信量がかさみます。とりわけ、以下の操作は通信量を一気に増やします。

  • アプリのダウンロード
  • 画像や動画のバックアップ
  • OSアップデート
  • 動画視聴(YouTubeなど)
  • SNSへの画像・動画の投稿 など

Wi-Fiを使わずに常時、モバイル回線に接続していると、定額制料金プランでは、あっという間に通信容量上限に達する可能性があります。毎月、月末になると料金の追加や速度制限を懸念することになりかねません。

料金の追加・速度制限の懸念を回避するには、無制限にパケット通信を使えるプランが必要です。ただし、パケット無制限プランは、料金が高額です。大手通信事業者では、月々7,000円を超過する場合もあります。

そうなると固定のインターネット回線を引きこみ、Wi-Fiを使える環境を整えた方が、おトクにWi-Fiを利用できるかもしれません。

Wi-Fiを使わずにできることはどれくらい?

Wi-Fiを使わずにできることはどれくらい?

もし、Wi-Fiもパケット無制限プランもなかった場合、どの程度インターネットを利用できるのでしょうか。

多くの通信事業者が最安のプランに設定する、1か月あたりの通信容量・1GB(ギガバイト)でできることの目安をまとめました。
ただし、実生活では「YouTubeのみ」「ゲームのみ」という使い方ではなく、多くの人が「YouTubeもゲームも、LINEも」と複数のアプリを利用するはずです。アプリ1つあたりを実際に利用できる量は、以下に紹介する例より少なくなります。

YouTube

動画視聴サイト「YouTube」で動画を見る場合、動画の画質によって消費するデータ通信量が異なります。

中~標準程度の画質なら、1GBで85~90分ほど視聴できます。低画質で見た場合はさらに長く、120~180分ほど動画を楽しめます。

YouTubeに投稿できる動画の長さは、デフォルトで15分です。視聴するすべての動画を1本15分と仮定すると、中~標準画質で5.6~6本、低画質で8~12本を見られる計算です。

ゲーム

ゲームアプリは、ゲームごとに使うデータ容量が異なります。通信に使う容量が軽ければ、1GBでも比較的長く楽しめます。反対に、通信容量の多いゲームは、おなじ1GBでもプレイできる時間が短くなります。

1GBは、1,000MBです。もし、1時間で10MB分通信するゲームなら、100時間プレイできる計算になります。

また、プレイ中のデータ通信量は多くなくても、インストールやアップデート、データの引継ぎに大容量の通信を必要とするものもあります。

LINE

メッセージアプリ「LINE」は、1GBでおよそ12,000回、メッセージの送受信ができます。テキストメッセージはデータ容量が少ないため、テキストでのやり取りがメインであれば、1GBで十分対応できるでしょう。

ただし、画像や動画は、データ容量が大きくなります。頻繁に画像・動画を送受信すると、1GB以内で利用できる回数は、12,000回より少なくなります。

音楽

1GBでダウンロード可能な曲数は、1曲当たりのデータ容量によって変わります。3~4分程度の曲の多くは4MB程度で、1GBあると250曲程度のダウンロードが可能です。

ただし、ストリーミングサービスを利用する場合は、この限りではありません。音楽を聞くあいだ、常にインターネットに接続する必要があるため、予想以上に通信容量を消費している場合があります。

自宅にWi-Fi環境をつくらなくてもインターネットを利用する5つの方法

自宅にWi-Fi環境をつくらなくてもインターネットを利用する5つの方法

自宅に「固定のインターネット回線+Wi-Fi」という環境を構築せずに、インターネットを利用する方法を5つ、紹介します。

【パソコン】スマートフォンでWi-Fiテザリングを使う

テザリングとは、スマートフォンと他のデバイスをリンクさせ、スマートフォンのモバイルデータ通信を利用してインターネットに接続する手法です。現在は、多くのスマートフォンに、機能のひとつとして搭載されています。

テザリングではUSBやBluetooth、Wi-Fiでスマートフォンにパソコンなどの機器をつなぎます。

いずれの場合でも、固定のインターネット回線+Wi-Fiルーターという環境を構築しなくとも、パソコンをインターネットに接続することができます。

なお、テザリング機能では、モバイル回線を使用してインターネットに接続しています。パケットの消費量と通信制限に注意が必要です。

【パソコン】固定のインターネット回線に有線接続する

固定のインターネット回線を契約し、引き込み工事が済んでいれば、Wi-Fiを使わなくても有線でインターネットに接続可能です。

ただし、この方法は前述のとおり、ONUやモデムからLANケーブルが届く範囲内でしか利用できません。また、複数の端末を同時に接続するためには用意する周辺機器やケーブル数が多くなったり、同時に接続できる台数が制限される点も踏まえておきましょう。

【スマホ・タブレット】モバイル回線を利用する

インターネットを利用するデバイスがスマホやタブレットだけの場合、Wi-Fiを使わなくてもモバイル回線を利用すればインターネットに接続できます。

ただし、常時モバイル回線に接続している状態になるため、パケットの消費量が増えます。通信制限や料金が心配な場合は、パケット無制限プランを検討しましょう。

また、モバイル回線を利用できるタブレットは「LTEモデル」のみです。割安なWi-Fiモデルは、モバイル回線を利用できません。

【デバイス共通】フリーWi-Fiを利用する

フリーWi-Fiは、不特定多数の利用者に向けて、無料でWi-Fiを利用できるサービスです。「公衆無線LAN」「無料Wi-Fiスポット」とも呼ばれます。
アクセスポイントの電波が届く範囲内で、Wi-Fi接続が可能です。

無料で利用でき、比較的高速で安定した接続が実現する点がメリットです。ただし、セキュリティー面のリスクは理解しておきましょう。通信を暗号化していないスポットも多く、通信内容を覗き見られたり、通信している内容が漏えいしたりする恐れは否めません。

また、無料で利用できる反面、利用時間や通信量が制限される場合もあります。多くの人が同時に接続する時間帯は、通信速度の低下も懸念材料です。

【デバイス共通】モバイル型Wi-Fiルーターを利用する

モバイル型Wi-Fiルーターとは、インターネットにWi-Fiで接続できる、小型の通信端末機器です。「ポケット型Wi-Fi」「モバイル型ルーター」、「モバイル型Wi-Fi」など、さまざまな名称で呼ばれますが、同じ機能を持った機器を指します。

モバイル型Wi-Fiルーターは、定期契約の上で利用できるものと、短期間だけレンタルできるものとがあります。

インターネットの回線工事をせずともすぐに使い始められ、場所を問わずどこでも使えることがメリットです。
ただし、接続したい端末と距離があると、利用できません。外出時は持ち運びが必要になります。また、モバイル回線を利用するため、通信圏外では接続不可能です。環境によって通信が不安定になる場合もあり、大容量の通信をしたい人には不向きでしょう。

高速・安定通信なら光回線+Wi-Fiがおすすめ

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現代は、動画にゲーム、SNS、音楽と、大容量のデータ通信が日常的な光景の時代です。モバイル回線だけ、あるいはフリーWi-Fiやモバイル型Wi-Fiルーターの活用だけでは、何かと不便でコストもかさみます。

ここは思い切って、自宅に光回線を引き込み、Wi-Fi環境を整えてみませんか。光回線なら高速で安定した通信品質を実現でき、大容量のデータ通信にも最適です。
Wi-Fiルーターを設置すれば、リビングでも寝室でも、キッチンでも、家中どこでも快適にデバイスを利用できます。

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大容量のデータのやり取りにはインターネット環境の整備がおすすめ

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Wi-Fiを使わないと、「デバイスを利用できる場所が制限される」「モバイル回線の使用により、パケット通信量がかさむ」といったデメリットがあります。モバイル回線は契約しているパケット通信量を超過すると通信制限により低速化したり、データ量の追加購入が必要になる点も、不便なポイントです。

何かと大容量のデータをやり取りする機会が多い現代生活には、光回線とWi-Fiルーターで高速・快適なインターネット環境を整備することがおすすめです。光回線は通信品質も良く安定しています。契約以上の追加料金を心配する必要もありません。

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