2階でWi-Fiが繋がりにくい原因とは?対処法も解説!
「2階でパソコンやスマートフォンを使うと、Wi-Fiの電波が繋がりにくい」とお悩みの方は多くいます。2階の自室でパソコン作業をしているときや、寝室でくつろぎながらスマートフォンを触っているとき、Wi-Fiの電波が繋がりにくいとストレスを感じてしまうでしょう。
本記事では、2階でWi-Fiの電波が繋がりにくくなる主な原因や対処法を解説します。
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2階でWi-Fiが繋がりにくい原因
Wi-Fiの電波はWi-Fiルーターのアンテナの向きが縦向きであれば、横方向に広がりやすく、縦方向には広がりにくいという特性があります。アンテナ内蔵タイプであれば方向による電波の強弱に差が出ないよう調整されているものがほとんどですが、アンテナが外付けのタイプは、アンテナの向きの調整が必要です。さらに、Wi-Fiの電波は遮蔽物の影響を受けるため、壁や天井などがあると電波が届きにくくなってしまいます。
そのため、例えば1階のリビングにWi-Fiルーターを設置していると、2階では電波が届きにくい場合があるでしょう。
そのほか、家の2階でWi-Fiが繋がりにくい場合は、以下のような原因も考えられます。
- ルーター本体の不具合
- 家電やBluetooth対応機器との電波干渉
- 接続しているデバイスが多すぎる
- ファイアウォールによる通信遮断
2階までWi-Fiの電波を届かせるための対処法
2階にWi-Fiの電波が届きにくい場合は、次のような対処法が考えられます。
- アンテナの向きを調整する
- ルーターの設置場所を工夫する
- ビームフォーミング対応のルーターを設置する
- 周波数帯を切り替える
- 中継機を設置する
- メッシュWi-Fiを導入する
それぞれの対処法について、以下で詳しく解説します。
アンテナの向きを調整する
アンテナが外付けタイプのWi-Fiルーターなら、アンテナの向きを調整することで通信が改善される場合があります。
Wi-Fiの電波はアンテナに対して垂直方向に最も強く飛ぶので、縦方向の電波を強化したい場合は、アンテナを直立状態から90度倒して使用するとよいでしょう。
ルーターの設置場所を工夫する
2階でインターネットを利用する場合が多いなら、ルーターを2階に設置するという方法もあります。
2階への設置が難しい場合は、ルーターの設置場所を工夫するとよいでしょう。ルーターの設置に適するのは、床上高さ1~2mほどの場所といわれています。棚の下段に置いたり、床に直置きしたりしている場合は、棚の上段に移動させるのがおすすめです。
その際、なるべく天井に近い場所に設置したほうが、2階までWi-Fiの電波が届きやすくなります。また、Wi-Fiの電波は球状に広がるので、なるべく家の中心に置くようにすると、電波がより広範囲に届きやすくなります。
まわりに遮蔽物がない場所を選ぶことも大切です。ルーターのすぐ近くに背の高い家具や家電などがある場合は、設置場所を見直してみましょう。
ビームフォーミング対応のルーターを設置する
ビームフォーミングとは、狙った方向に電波を送受信する機能のことです。Wi-Fiの電波は基本的に球状に広がる性質がありますが、ビームフォーミング対応のルーターなら、電波を一方向へ照射することができます。
パソコンやスマートフォンなど、使用しているデバイスを認識して電波をピンポイントに届けてくれるので、ルーターから離れた場所でも快適にインターネットを楽しめます。ただし、ルーターだけでなく、デバイス側がビームフォーミングに対応している必要があるため注意が必要です。
周波数帯を切り替える
基本的に、Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの2種類の周波数帯が使われています。それぞれの特徴をまとめると、以下のとおりです。
2.4GHz帯 |
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5GHz帯 |
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上記のとおり、5GHz帯は遮蔽物や障害物に弱いという特徴があります。いま現在5GHz帯を使用していて2階でWi-Fiの電波が届きにくいと感じる場合は、周波数帯を2.4GHzに切り替えるのもおすすめです。
なお、近年登場したWi-Fi規格である「Wi-Fi 6E」からは、従来の2.4GHzと5GHzに加えて、6GHzの周波数帯も利用できるようになりました。通信の混雑や干渉が少なく、安定的な高速通信を実現できますが、5GHz帯と同様障害物にはやや弱いとされています。
中継機を設置する
中継機とは、Wi-Fiの電波を中継し、電波が届く範囲を広げる機器のことです。ルーターから発信された電波をキャッチし、再発信することで電波をより遠くまで届けます。例えば、Wi-Fiが1階に設置されていても2階に中継機を設置すれば、2階全体に電波を広げて通信環境の改善を目指せます。
ただし、中継機とルーターが離れていると、Wi-Fiの電波を中継できなくなるので注意しましょう。反対に、中継機とルーターが近すぎる場合も遠くまで電波を届けられないので、中継機を設置するメリットを感じにくくなります。
そのため、中継機を導入する場合は、設置場所を工夫することが重要です。具体的には、ルーターと電波を届けたい場所の中間地点に設置するのが望ましいでしょう。
しかし、ルーターがある場所と電波を届けたい場所のフロアが違う場合は、中間地点を見つけるのが難しい場合もあります。1階にルーターがある場合は、ルーターの真上の部屋に中継機を設置すると2階の通信環境が改善されやすいでしょう。
ただし、デバイスの移動に伴いルーターから中継機に接続先を切り替える場合は、その都度繋げ直す必要があります。例えば、ルーターのある1階でスマートフォンを使用したあと、中継機のある2階に移動する場合はスマートフォンの接続先をルーターから中継機に切り替えなければなりません。
メッシュWi-Fiを導入する
メッシュWi-Fiとは、親機(メインルーター)のほかに複数の子機(サテライトルーター)を設置することで、網目(メッシュ)のようにネットワークを張り巡らせる通信形態のことです。複数のアクセスポイントを持つことで、家中どこでも安定したインターネット環境を構築できます。
また、中継機とは異なり、メインルーターからサテライトルーターへの切り替え作業が不要なのもメリットです。サテライトルーターは、メインルーターの分身のような存在です。SSID(アクセスポイントを識別するための名称)も同じなので手動での切り替えは不要で、より電波が強いほうのルーターに自動で接続することができます。
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スマートフォンアプリの画面表示に従うだけで、設定も簡単に済ませられます。
※ 本機器の電波が届く範囲および実効速度は、周囲の電波状況や住宅の構造など利用環境により大きく異なります。
中継機とメッシュWi-Fiはどちらがおすすめ?
Wi-Fiが2階に繋がりにくい場合の対処法はさまざまありますが、より効果的なのが中継機やメッシュWi-Fiの導入です。
しかし、どちらを導入すべきか迷ってしまう方も多いでしょう。そこでここからは、中継機がおすすめな人とメッシュWi-Fiがおすすめな人の特徴を、それぞれ紹介します。
中継機がおすすめな人
- Wi-Fiを使う場所がある程度決まっている
- パソコンやスマートフォンなどの接続台数が少ない
- コストを抑えてWi-Fiの範囲を広げたい
中継機はメッシュWi-Fiと比べるとカバーできる範囲は限られますが、Wi-Fiを使う場所がある程度決まっていれば十分な効果を期待できます。導入コストもかかりにくいので、なるべくコストを抑えたい人にもおすすめです。
ただし、中継機はあくまでルーターのWi-Fiの電波を引き継いで届けているに過ぎません。接続台数が多くなるとルーター本体に負荷がかかり、接続が不安定になる場合があります。
そのため、中継機はパソコンやスマートフォンの接続台数が比較的少ない場合に向いているといえるでしょう。
メッシュWi-Fiがおすすめな人
- 家のさまざまな場所でWi-Fiを使いたい
- パソコンやスマートフォンなどの接続台数が多い
- 通信の速度や安定性にこだわりたい
メッシュWi-Fiなら家中にネットワークを構築して、Wi-Fiの死角をなくすことができます。中継機とは異なり接続し直す必要もないので、パソコンやスマートフォンなどを持って、家のなかを移動することが多い人におすすめです。
また、サテライトルーターを含めると、デバイスとWi-Fiルーターの通信経路が複数存在するため、安定した高速通信を実現しやすいのもメリットです。オンラインゲームや大容量の動画視聴などもサクサク快適に楽しめるでしょう。
サテライトルーターを複数設置することで親機の負荷が軽減されるので、複数のデバイスを同時接続しても接続が不安定になりにくく、家族みんなでインターネットを利用するご家庭にもおすすめです。
まとめ
Wi-Fiの電波は目には見えませんが、障害物や遮蔽物の影響を受けて届きにくくなってしまう場合があります。そのため、1階にWi-Fiルーターを設置している場合や、壁や天井を挟んだ2階ではWi-Fiに繋がりにくくなってしまうことがあるのです。
お困りの場合は、ルーターのアンテナの向きや設置場所を工夫したり、周波数帯を切り替えたりして様子を見てみましょう。より根本的な改善を目指す場合は、Wi-Fiの電波を中継して範囲を広げる「中継機」や、複数のサテライトルーターを設置することで家中にネットワークを構築する「メッシュWi-Fi」の導入を検討するのもおすすめです。
家の2階での電波状況だけでなく、インターネットの通信速度そのものに不満がある場合は、契約するプロバイダーや回線事業者の見直しを図るのもよいでしょう。関西圏で光回線の見直しをお考えなら、ぜひ「eo光ネット」をご検討ください。
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