【Wi-Fiの速度制限】原因は?確認方法や通信制限の防ぎ方も解説
速度制限というと、スマートフォンやタブレットでのインターネット利用時によく聞く言葉ですが、実はWi-Fiを使ったインターネット通信でも速度制限がかかる場合があります。
本記事では、Wi-Fi利用時の通信速度に制限がかかる原因や対処法、速度制限がかかっているかを確認する方法などを解説します。「速度制限がかかっているかも?」と感じたときは、ぜひ参考にしてください。
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Wi-Fiの通信速度に制限がかかる原因
Wi-Fiを利用したインターネット通信でも、速度制限がかかる場合があります。ユーザーにとっては不便ですが、回線の混雑を防いでより多くのユーザーが快適にインターネットを利用できるようにするためには、一定の条件に基づき速度制限をかける必要があるのです。
なお、速度制限がかかる原因はWi-Fi環境の構築方法によっても異なります。例えば、自宅にWi-Fi環境を作る方法としては、次のような手段があります。
- モバイルWi-Fi
- ホームルーター
- 光回線+Wi-Fiルーター
モバイルWi-Fiとホームルーターは、どちらもモバイル回線を利用したWi-Fiルーターです。モバイルWi-Fiは持ち運び可能で、自宅だけでなく外出先でもWi-Fi環境を構築できます。一方、ホームルーターはコンセントに差すタイプの据え置き型ルーターですが、モバイルWi-Fiと比べて通信速度が速いのが強みです。
モバイルWi-Fiは、スマートフォンと同じように「月5GB」「月10GB」など月々のデータ通信量の制限が設けられているタイプが大半です。それぞれのプランにおけるデータ通信量の上限に達すると、Wi-Fiに接続したときの通信速度に制限がかかってしまいます。
一方、ホームルーターは自宅での使用を前提としているため、月々のデータ通信量を無制限としている場合も多くあります。ただし、プランによってはモバイルWi-Fiと同様にデータ通信量に制限が設けられている場合もあります。また、無制限のプランであっても、「3日間で合計10GB以上」など一定期間中に利用したデータ通信量が規定の容量に達すると、速度制限がかかってしまうケースも存在します。
自宅にWi-Fi環境を構築する方法として現在主流なのが、光ファイバーを利用した光回線とWi-Fiルーターなどを組み合わせたものです。光回線は固定回線の一種であり、安定した高速通信を実現できます。基本的に、光回線を利用したWi-Fi環境でのインターネット通信であれば、速度制限がかかることはありません。回線事業者によっては、光回線でのデータ通信量であっても制限を設けている場合もありますが、一般的な使い方であれば上限に達することはほとんどないでしょう。
例えば、関西圏で光回線サービスを展開するeo光ネットではご契約プランごとに、月間データ通信量の上限を次のように設定しています。
コース | 月間データ通信量の上限 |
---|---|
10ギガコース | 20TB(約20,000,000MB) |
5ギガコース | 10TB(約10,000,000MB) |
1ギガコース | 5TB(約5,000,000MB) |
100Mコース | 2TB(約2,000,000MB) |
100Mライトコース | 2TB(約2,000,000MB) |
2TB〜20TBというのは、毎日動画やゲームを楽しんでもなかなか達するものではないため、速度制限がかかる可能性は極めて低いといえるでしょう。
モバイルWi-Fiやホームルーターなどのモバイル回線を用いたWi-Fi利用時は、速度制限の注意が必要です。
Wi-Fiの通信速度に制限がかかるとどうなる?
速度制限がかかっている状況でもインターネット通信はできますが、通信速度が大きく低下します。その結果、次のような症状が表れる場合があるでしょう。
- 画像や動画の読み込みに時間がかかる
- 動画の画質が下がる
- オンラインゲームでラグが生じる
インターネットを完全に利用できなくなるわけではありませんが、SNSや動画視聴を普段のように楽しめなくなってしまう可能性があります。また、メールでデータ量の大きい画像や動画が送られてきた場合に添付ファイルを開けなかったり、Webページに画像が多いと表示に時間がかかって調べものが進まなかったりと、通信速度が低下するとなにかと不便です。
Wi-Fiの通信速度に制限がかかっているか確認する方法
回線事業者やプランごとの規定のデータ通信量に達して速度制限がかかる場合は、お知らせのメールやSMSなどが届くのが一般的です。もう少しで速度制限がかかるというタイミングでお知らせしてくれるケースもあるので、通信速度の低下を防ぎたい場合はメールやSMSをこまめにチェックしましょう。
その他、ユーザーページなどから使用したデータ容量を確認する方法もあります。例えば、eo光ネットのお客さまは、eoマイページにて当月を含む過去3カ月分の月間データ通信量をご確認いただけます。
※eoマイページで月間データ通信量を確認するには、2段階認証の設定が必要です。
具体的な確認方法は、次の通りです。
- 「eoマイページログイン画面」から契約者ご本人さま(マスター会員)の「eoID」と「eoIDパスワード」などを入力する
- 「ご契約サービスの照会/変更」を選択する
- 「eo光ネット」から「通信状況照会」を選択する
- データ通信量を確認する
また、パソコンからデータ通信量を確認することも可能です。
【Windowsの場合】
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」を選択
- 「データ使用状況」をクリックし、データ通信量を確認
【Macの場合】
- Macintosh HD内の「アプリケーション」から、「ユーティリティー」を選択
- 「アクティビティモニタ」を選択し、「ネットワーク」からデータ通信量を確認
Wi-Fiの通信速度に制限がかかったときの対処法
Wi-Fi利用時の通信速度に制限がかかった場合の対処法としては、次の3つが挙げられます。
- 制限が解除されるタイミングを待つ
- データ容量を追加する
- フリーWi-Fiを利用する
それぞれの対処法について、以下で詳しく解説します。
制限が解除されるタイミングを待つ
月間のデータ通信量の上限に達したことで速度制限がかかった場合は、翌月になれば制限が解除されます。モバイルWi-Fiを利用していて速度制限がかかった場合は、このパターンが多いでしょう。
一方、一定期間中のデータ通信量を超えたことで速度制限がかかった場合、制限が解除されるタイミングはサービスにより異なります。例えば、次のようなケースが考えられるでしょう。
- 直近○日間のデータ通信量が上限を下回った翌日から
- 規定のデータ通信量を超過した翌々日の○時から
データ容量を追加する
月間のデータ通信量の上限に達した場合は、追加料金を支払うことでデータ容量を追加できることがあります。追加料金は発生してしまいますが、制限解除のタイミングを待てない場合は検討してみましょう。
なお、追加購入できるデータ容量の単位や料金は事業者により異なるので、事前に確認しておくと安心です。
フリーWi-Fiを利用する
今すぐWi-Fiを使いたい場合は、街中や飲食店などのフリーWi-Fiに接続するという方法もあります。
ただし、公衆Wi-Fiはセキュリティー上の懸念があるため、重要なデータを送受信する作業にはあまりおすすめできません。どうしても重要なデータを送受信する必要がある場合は、利用時に事前申し込みが必要なサービスなど、なるべくセキュリティーの高いフリーWi-Fiを利用するようにしましょう。
Wi-Fiの通信速度に制限がかかるのを防ぐ方法
Wi-Fiの通信速度に制限がかかると、なにかと不便が生じてしまうもの。
速度制限を防ぐために、以下のような対策方法を実践しましょう。
データ通信量を気にしながら利用する
データ通信量の上限があるプランを契約している場合は、どの程度データ通信量を使用しているかこまめに確認することが大切です。
特に、オンラインゲームや高画質の動画視聴は多くのデータを消費するので注意しましょう。
最大通信量を設定する
スマートフォンなどのデバイス側で最大通信量を設定すれば、データ通信量の上限を超えないよう制限できます。
データ通信量が目安値に達したら自動でお知らせしてくれるので、使いすぎを未然に防ぐことが可能です。
契約プランを変更する
モバイルWi-Fiやホームルーターで速度制限がかかることが多い場合は、データ通信量が多いプランに変更するのも手段の一つです。
その分、月々の通信費は高くなってしまいますが、データ容量を追加購入することが多いならかえっておトクになるケースもあります。
通信量制限なしのプランやサービスに乗り換える
速度制限を気にせずインターネットを使いたいなら、データ通信量の上限がないプランやサービスに乗り換えるのがおすすめです。
なお、自宅でのWi-Fi利用であれば、光回線ならデータ通信量の上限があっても、通常の使い方であれば超過することはないので安心です。モバイルWi-Fiやホームルーターと比べて通信速度が早く、安定しやすいなどのメリットもあります。
速度制限がかかっていないのにWi-Fiが遅いと感じる原因は?
速度制限以外にも、Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因はさまざまあります。
特に光回線を利用している場合は、基本的に通信回線に対して速度制限がかかることはないので、Wi-Fi利用時の通信速度が遅いと感じるなら次のような原因が考えられるでしょう。
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同時接続台数の上限を超えている
Wi-Fiルーターには製品ごとに同時接続台数が設定されており、上限を超えるとWi-Fiの速度が遅くなってしまいます。
特に、パソコンやスマートフォンなどの他にWi-Fi対応の家電などがある場合は、接続しているデバイスの数が多すぎないか確認しましょう。
ルーター本体の不具合
ルーター本体の不具合によって、Wi-Fiの速度が遅くなっている可能性も考えられます。
Wi-Fiの通信速度が遅い場合は、ルーターを再起動することで問題が解消することもあるでしょう。
電波干渉や障害物の影響
Wi-Fiと同じ周波数帯を利用している家電がルーターやデバイスの近くにあると、電波干渉を起こしてWi-Fiの速度が遅くなることがあります。具体的には、Wi-Fiと同じ2.4Ghzの周波数帯を利用する電子レンジや、テレビなどは電波干渉を起こしやすいといわれています。
また、ルーターの設置場所については、背の高い家具や壁の近くも避けるようにしましょう。それらの近くにルーターがあると、Wi-Fiの電波の拡散が阻害されて速度低下を招く可能性があります。
大容量のデータをやり取りしている
大容量のデータをアップロードまたはダウンロードすると、Wi-Fiの通信速度が遅くなることがあります。
これは、通信帯域を大幅に専有することで、同じネットワーク上のほかのデバイスへの帯域の割り当てが減り、Wi-Fiの通信速度全体が遅くなってしまうためです。
回線の混雑
利用している回線そのものが混雑していると、Wi-Fiの通信速度も遅くなってしまいます。
特に、休日や平日夜間などの利用者数が多い時間帯は回線が混雑しやすいでしょう。
まとめ
モバイルWi-Fiやホームルーターでデータ通信量の上限があるプランを契約している場合、上限に達するとWi-Fiの通信速度に制限がかかってしまいます。速度制限を気にせずWi-Fiを利用したいなら、データ通信量の上限がないプランや回線事業者がおすすめです。
また、光回線ならデータ通信量の制限が設けられていても、一般的な使い方であれば上限に達することはほとんどありません。モバイルWi-Fiやホームルーターと比べて高速通信を実現できるので、通信速度にこだわりたい方にもぴったりです。
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