更新日:2024/02/29
回線速度

「高速インターネット」とは?種類ごとの特徴を比較

「高速インターネット」とは?種類ごとの特徴を比較

インターネットの通信速度にこだわりたい人には、「高速インターネット」に対応したサービスがおすすめです。では、高速インターネットとは具体的にどのようなものを指すのでしょうか?

本記事では、高速インターネットの概要や、高速通信を実現できる回線の種類について解説します。種類ごとの特徴やメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

高速インターネットとは

高速インターネットとは

「高速インターネット」という概念に明確な定義はなく、一概に「通信速度がこれくらいあれば高速といえる」といった基準はありません。

しかし、高速インターネットというと、一般的には大容量の動画視聴やオンラインゲームをストレスなく楽しめるインターネットを指す場合が多いでしょう。

インターネットの容量と速度の関係

インターネットの通信速度は、「Mbps(メガビーピーエス)」や「Gbps(ギガビーピーエス)」といった単位で表されます。

bpsは「Bit Per Second」の略称であり、1秒間に送受信できるデータ量を表すものです。例えば、通信速度が50Mbpsなら、1秒間に50Mbit(メガビット)のデータを転送できるということになります。

1秒間に送受信できるデータ量が多いほど、同じデータ量を短時間で転送できます。つまり、一般的にはbpsの数値が大きいほど、通信速度が上がるというわけです。

高画質動画やオンラインゲームはデータ量が大きいため、大容量のデータを送受信できる高速インターネットが適しています。

ただし、実際の通信速度はさまざまな要因によって変動するものです。インターネット回線サービスごと、プランごとの公称値は、あくまで理想的な条件が揃った場合の数値である点に注意しましょう。

【用途別】必要な回線速度の目安

インターネットを利用する際に必要な回線速度は、パソコンやスマートフォンなどの用途によって大きく異なります。

利用シーン別に、必要な回線速度の目安を表にまとめました。

オンラインゲーム 30Mbps~100Mbps
高画質の動画視聴 20Mbps~30Mbps
リモート・オンライン会議 10Mbps〜20Mbps
メール送受信やSNS利用 1Mbps〜10Mbps
Webサイトの閲覧 1Mbps〜10Mbps

主な利用用途がWebサイト閲覧やSNSなどであれば、インターネットの通信速度はそれほど気にしなくてよいかもしれません。

一方、オンラインゲームや高画質の動画視聴には、それらの数倍、数十倍もの速度が求められます。

また、リモート・オンライン会議が多い場合も、自宅に高速インターネット環境を構築したほうが安心です。

高速インターネットの種類

高速インターネットの種類

インターネット回線は、主に固定回線とモバイル回線の2種類に分けられます。

それぞれに「高速インターネット」と呼ばれるサービスにはどのようなものがあるのか、詳しく解説します。

固定回線

固定回線とは、電柱から建物内にケーブルを引き込み、物理的に接続するインターネット回線のことです。従来型の固定回線であるADSL回線はサービス終了が決定しているため、固定回線の種類は光回線とケーブルテレビ(CATV)の2つに分けられます。 

光回線は光ファイバーケーブルを利用した通信回線のことで、高速かつ安定的な通信を実現できるサービスとして人気を集めています。総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、ブロードバンド回線でインターネットを利用している世帯のうち、光回線を導入している世帯は60%以上に上り、ケーブルテレビの利用率とは4倍近い差があります。

一方、ケーブルテレビは、放送局から各戸付近の変換器までを光ファイバーケーブル、変換器から宅内までを同軸ケーブルで接続する方式が一般的です。このような接続方式の場合は、すべて光ファイバーケーブルで構成している光回線と比べると、通信速度は遅くなりやすい傾向があるでしょう。

ただし、ケーブルテレビ事業者のなかにも、すべて光ファイバーケーブルを経由して提供しているサービスも存在します。その場合は光回線と同レベルの通信速度を実現できるでしょう。

※参照:令和4年通信利用動向調査|総務省

モバイル回線

モバイル回線とは、携帯電話会社の基地局電波を利用したインターネット回線のことです。

モバイル回線の利用形態としては、ホームルーターやモバイルルーターが一般的です。ホームルーターとは、コンセントに差し込むだけで利用できる据え置き型のルーターのこと。一方、モバイルルーターとは、外出先でも利用できる持ち運び型のルーターを指します。

モバイル回線は固定回線と比べて通信速度が不安定になりやすいものの、5G回線など「高速インターネット」レベルの速度を実現するサービスも登場しています。

固定回線とモバイル回線、どちらを選ぶべき?

固定回線とモバイル回線、どちらを選ぶべき?

固定回線のメリットは、高速通信を安定的に実現できる点です。大容量の通信もサクサク、通信が途切れる心配が少ないなど、「高速インターネット」に期待するような効果を得られやすいでしょう。自宅に快適なインターネット環境を構築したい場合は、固定回線がおすすめ。

ただし固定回線は、屋内にケーブルを引き込むための工事が必要なことも多く、開通まで時間がかかりやすい傾向があります。特に、引越しに伴いインターネット回線を見直す場合は、引越し先でインターネットを利用できない期間が生じないよう、スケジュールを調整することが大切です。

一方、モバイルルーターやホームルーターなどのモバイル回線サービスは、工事不要で利用できます。モバイルルーターは充電が完了すれば、ホームルーターはコンセントに差し込めば、届いたその日に利用可能です。比較的簡単に設定できるものが多いため、インターネットの設定に不慣れな人も手軽に導入できるでしょう。

ただし、モバイル回線は基地局から電波を受け取るため、建物内まで物理的にケーブルを引き込む固定回線と比べると、通信が不安定になりやすい傾向があります。また、モバイルルーターの場合は通信制限を設けたプランも多く、インターネットの利用頻度が多い人には不向きです。このようにいくつかデメリットはあるものの、手軽さを重視する人にはモバイル回線がおすすめです。

「光回線」と「ケーブルテレビ」のメリット・デメリットを比較!

ケーブルテレビはもともとテレビ放送を提供するためのケーブルをインターネットサービスに流用しているので、サービス・料金を追加すればテレビ番組も楽しめます。同様に、電話サービスも提供しているケースも多いでしょう。

一方の光回線も、オプションとして光電話や光テレビといったサービスを提供するケースが増えています。

例えば関西圏で光回線サービスを提供する「eo光」では、「eo光ネット」と同時契約でおトクに利用できる「eo光テレビ」や「eo光電話」をご用意しています。

このように、テレビや電話サービスは両者とも利用できる場合が大半なので、高速インターネットとして光回線とケーブルテレビを比較する際は、「提供エリア」「開通までの時間」などのポイントを重視するとよいでしょう。

光回線のメリット・デメリット

光回線のメリット・デメリット

光回線のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 高速通信に対応しているサービスが多い
  • 割引サービスやオプションなど、通信速度以外の条件もこだわりやすい
  • 対応していないエリアがある
  • 開通まで時間がかかりやすい

ケーブルテレビにも高速インターネットサービスはありますが、光回線のほうが高速通信に対応しているケースは多いでしょう。また、高速インターネットに対応している事業者が多い分、通信速度以外の部分でも、求める条件に合うサービスを見つけやすいというメリットがあります。

なお、光回線は日本全国ほとんどの地域をカバーしていますが、光回線が提供されていないエリアも存在します。そのため、居住エリアによっては、そもそも光回線を利用できない場合もあるでしょう。また、ケーブルテレビと比べると、申し込みから開通工事までの期間が長くなりやすいというデメリットもあります。

ケーブルテレビのメリット・デメリット

ケーブルテレビのメリット・デメリット

ケーブルテレビのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 光回線未対応エリアでも利用できる
  • ローカル番組も楽しめる
  • 高速通信に対応していないサービスもある
  • 提供エリアが限られる場合が多い

ケーブルテレビは、山間部など、電波が届きにくい場所にテレビ放送を提供するために敷設されたケーブルを利用しています。そのため、光回線未対応エリアでも、ケーブルテレビなら利用できる可能性があるでしょう。また、ケーブルテレビは地域に特化した独自のテレビ番組を提供している場合が多く、ネット回線とテレビサービスを同時に契約すれば、地域のイベント情報やおでかけ情報などを気軽に収集できるというメリットがあります。

すべて光ファイバーで構成されているサービスであれば高速通信を実現できるものの、対応していない事業者もあります。また、 ケーブルテレビは地域メディアとしての役割を担っている場合も多いため、インターネットサービスの提供エリアも限定された地域となっているものが多くなっています。高速通信が可能なサービスを見つけたとしても、提供エリアに含まれているかどうかをしっかり確認することが大切です。

「ホームルーター」と「モバイルルーター」のメリット・デメリットを比較!

ここからは、ホームルーターとモバイルルーターのメリット・デメリットを比較していきます。

ホームルーターのメリット・デメリット

ホームルーターのメリット・デメリット

ホームルーターのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 比較的広い範囲まで電波が届く
  • モバイルルーターよりも通信速度が安定しやすい
  • 固定回線と比べると通信速度が遅くなりやすい
  • 通信制限がかかる場合がある

ホームルーターはモバイルルーターと比べて、広い範囲まで電波が届きやすい傾向があり、ルーターの近くにいなくてもインターネットを利用できます。また、モバイルルーターと比べて、通信速度が安定しやすいのもメリットです。

通信速度の安定性は比較的高いものの、固定回線と比べると、速度が遅くなりやすい傾向があります。また、ホームルーターは通信制限のない無制限プランを利用できる場合が多いですが、短期間に多く利用すると通信制限がかかる場合もあるため注意が必要です。

モバイルルーターのメリット・デメリット

モバイルルーターのメリット・デメリット

モバイルルーターのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 外出先に持ち運んで使える
  • 連続使用時間に制限がある
  • 通信制限のあるプランが多い

モバイルルーターの最大のメリットは、持ち運びが可能なことです。いつでも、どこでも気軽にインターネットを利用できるので、外出先でパソコンやスマートフォンを操作することが多い人におすすめです。

ただし、モバイルルーターは基本的に外出先での利用を前提としたものなので、充電方式です。充電しながらであればバッテリー残量を気にせず使えますが、外出先でバッテリーの電力を消費しながら使用する場合は、連続使用時間に制限があります。また、通信制限のあるプランも多く、上限を超過すると通信速度が遅くなってしまうでしょう。

ホームルーターと同様に無制限プランもありますが、短期間に多く利用すると通信制限がかかるので注意が必要です。

まとめ

まとめ

「高速インターネット」に該当するインターネットサービスは、光回線に多い傾向があります。また、すべて光ファイバーケーブルで構成されているケーブルテレビであれば、光回線と同等の通信速度を実現可能です。

光回線やケーブルテレビのような固定回線と比べると、通信速度の安定性はやや劣るものの、ホームルーターやモバイルルーターのようなモバイル回線も高速インターネットに対応している場合があります。

提供エリアや利用シーンなどを総合的に判断して、自分に合うサービスを選びましょう。

関西圏で光回線サービスを展開するeo光では、1ギガに加えて、5ギガ・10ギガの超高速コースを提供しています。超高速コースなら、オンラインゲームや動画のアップロードもサクサク快適。デバイスの接続台数が増えても通信が安定しやすく、家族みんなでインターネットを楽しめます。

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