更新日:2025/01/31
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ping値とは?インターネットの通信速度との違いや改善方法も解説

ping値とは?インターネットの通信速度との違いや改善方法も解説

インターネット回線を比較する際、通信速度などとともに「ping値」という数値が挙げられることがあります。あまり身近なキーワードではないため、ping値がどのようなものか分からず困っている人も多いでしょう。

そこで本記事では、ping値の概要や通信速度との違いについて詳しく解説します。インターネットの用途別のping値の目安や、ping値を改善する方法にも触れているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

ping値とは?

ping値とは?

ping値とは、インターネット回線における「応答速度」を示す値です。ユーザーがサーバーにデータを送ってから、再び戻ってくるまでの時間を計測したものを指します。

多くの場合は、数回リクエストを繰り返し、ping値の最大値・最小値・平均値をそれぞれ算出します。ここでいうリクエストとは、ネットワークを通じてシステムなどに要求を出すことです。例えばWebサイトを閲覧する際は、ユーザーがサーバーに対してリクエストを送り、その応答としてコンテンツが表示されます。

ping値はミリ秒(ms)という単位で表され、ping値が低いほど応答速度が速い、つまり通信遅延が発生しにくい状態ということです。反対に、ping値が高い状態は通信遅延が発生しやすく、パケットロス(パケロス)が生じやすいといえます。

パケットロス(パケロス)とは

パケットとは、ネットワークで通信を行う際、送信するデータを分割したものです。このとき、分割して送信したデータの一部が失われ、相手に正常に送信されない現象のことを「パケットロス」といいます。

パケットロス(パケロス)とは

パケットロスが起こると、欠けた部分のパケットを自動的に埋めるためにパケットが再送信されることで、通信に時間がかかったり途切れたりします。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

ping値と通信速度の違い

ping値と通信速度の違い

通信速度とping値は、どちらもインターネット回線の快適性を比較するうえで重要な指標の一つです。両者には、それぞれ以下のような違いがあります。

  • 通信速度:1秒間に流せるデータの量
  • ping値:リクエストに対して応答があるまでの待ち時間

インターネット回線における通信速度は、「bps」という単位で表されます。

bpsとは「bits per second」の頭文字をとったもので、1秒間にどれだけのデータを流すことができるかを表すものです。例えば契約しているプランが1ギガ(1Gbps)なら、その回線は理論上1秒間に最大1Gビット(=約128MB)のデータを流すことができるということになります。

1度に大量のデータを流せるということは、その分データを素早く送受信できるということなので、インターネットの通信速度はbpsの数値が大きいほど速くなるといえます。

一方、ping値は、ユーザーが何らかのリクエストをしてから応答があるまでの時間のことです。ping値が高いと、リクエストに対して反応が返ってくるまでの時間が長くなります。

【用途別目安】ping値はどの程度あれば快適か?

インターネットの用途によっては、ping値が高すぎると不便を感じてしまうこともあります。

用途ごとのping値の目安は、以下のとおりです。

用途 ping値の目安
WebサイトやSNSの閲覧 30〜50ms
動画視聴 15〜30ms
Web会議 〜15ms
オンラインゲーム 〜15ms

主な用途がWebサイトやSNSの閲覧であれば、ping値はほどほどの数値で問題ありません。おおむね30〜50msの範囲に収まっていれば、閲覧中に不便を感じることはほとんどないでしょう。

一方、YouTubeなどで動画を視聴する場合は、ping値は30ms以下が望ましいといえます。基本的には31ms以上でも問題なく視聴できますが、50msを超えると映像と音声にズレが生じる場合があります。

Web会議やオンラインゲームなど、通信遅延を極力減らしたい場面では、ping値は低い方がベターです。

基本は15ms以下が望ましく、ping値がこれを大きく上回っている場合はWeb会議中に映像がカクカクしたり、応答に時間がかかったりしてしまいます。また、オンラインゲームでは、プレイヤーの選択したアクションが実際の画面に反映されるまでの時間が遅くなり、いわゆる「ラグ」を感じることがあります。そのほかには、自分のキャラクターが突然ワープしたり、相手のキャラクターが止まってしまったりすることもあるでしょう。

とくに、激しいアクションの対戦ゲームなどをオンラインで楽しむ場合は、ping値にこだわりたいところです。ping値が低い方がゲームを快適にプレイできるだけでなく、それによって勝敗が分かれることもあります。一方、RPGやパズルゲームなど比較的ゆったりとしたゲームを楽しむ場合、ping値はそれほど低くなくても問題ないでしょう。

ping値の計測方法

ping値の計測方法

ping値には最大値・最小値・平均値がありますが、このうち重要なのは平均値です。

自宅のインターネット回線のping値を調べたい場合は、以下のような方法を試してみましょう。

Webサービスやアプリで調べる方法

Webサービスやアプリで調べる方法

1つ目は、専用のWebサービスやアプリでping値を計測する方法です。

「スピードテスト」などと検索すると、通信速度やping値を計測できるWebサービスやアプリが数多く見つかります。

例えば、Googleの検索ボックスに「スピードテスト」と入力すると、上部に速度テストが表示されます。「速度テストを実行」ボタンを押すだけで、通信速度とping値を手軽に計測することが可能です。なお、Googleのインターネット速度テストでは、ping値はレイテンシとして表示されます。

ネットワーク関係におけるレイテンシとは、サーバーへの要求から応答までの時間や遅延時間を意味する言葉です。多くの場合は、ping値をレイテンシの値としてみなします。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

pingコマンドで調べる方法

2つ目は、コマンドを使ってping値を調べる方法です。

Windowsならコマンドプロンプト、Macならターミナルを使ってping値を調べられます。

【Windowsの場合】

  1. 「スタート」メニューを開く
  2. 「Windows ツール」を選択し、「コマンドプロンプト」を開く
  3. 立ち上がったタブ上に「ping [対象となるサーバーのIPアドレスまたはドメイン名]」と入力する

【Macの場合】

  1. Finder の「移動」メニューを開く
  2. 「ユーティリティ」を選択し、「ターミナル」を起動する
  3. 「ping -c [繰り返す回数] [対象となるサーバーのIPアドレスまたはドメイン名]」と入力する

ping値を改善する方法

ping値を改善する方法

ping値の数値があまりよくない場合は、通信速度の改善を図りましょう。

通信速度が遅くなると、リクエストが返ってくるまでの時間も長くなり、その分ping値が上昇してしまいます。つまり、通信速度を改善することが、ping値の改善にもつながるのです。

具体的には、次のような方法がおすすめです。

ルーターやデバイスを再起動する

インターネット通信の不具合は、ルーターやパソコン・スマートフォンなどのデバイスを再起動することで改善する場合があります。

特に、ルーターは長期間起動したままにするケースが多いため、通信速度が低い場合は一度再起動してみましょう。

ルーターの設置場所を見直す

Wi-Fiのような無線通信を利用している場合は、ルーターの設置場所を見直すことも大切です。

例えば、ルーターの周りに背の高い壁や家具などがあると、電波が阻害されて通信が不安定になる場合があります。また、ルーターのすぐそばに家電製品があると、電波干渉を起こしかねません。

ルーターの近くに上記のようなものがある場合は、可能な範囲でルーターの置き場所を変えてみましょう。

同時接続台数を減らす

ルーターには、同時に接続できる台数に制限があります。

インターネットに接続している台数が多すぎると、通信速度が低下し、ping値が上昇する場合があります。特に、家族みんながそれぞれパソコンやスマートフォンなどを利用したうえで、IoT家電なども活用している場合は注意が必要です。

回線・プロバイダーの乗り換えを検討する

インターネット回線の最大通信速度はあくまで理論値であり、実際の通信速度は回線の品質や利用環境など、さまざまな要因によって左右されます。

高速プランを契約しているのに思ったような通信速度がでないという場合は、回線やプロバイダーの乗り換えを検討するのもおすすめです。回線を乗り換えることで通信速度が向上すれば、ping値の数値を改善できる可能性があります。

まとめ

ping値とは、ユーザーがサーバーに何らかのリクエストを送ってから、応答がくるまでの時間を数値化したものです。ping値が低いほど応答までの時間が短いということなので、インターネットを快適に利用することが可能です。

ただし、必要なping値はインターネットの用途によっても異なります。例えばWebサイトやSNSの閲覧などがメインであれば、ping値はそれほど低くなくても問題ありません。一方、オンラインゲームやWeb会議の頻度が高い場合は、通信速度と併せてping値の数値にもこだわった方がよいでしょう。

ping値の数値は通信速度の影響を受けるため、まずは通信速度の改善を図ることも大切です。高速プランを契約しているのに通信速度が遅い場合は、利用環境を見直したうえで、乗り換えを検討するのも手段の一つです。

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