更新日:2023/10/13
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有線LANケーブルの正しい繋ぎ方とは?接続方法や注意点を解説

有線LANケーブルの正しい繋ぎ方とは?接続方法や注意点を解説

近年は、パソコンやスマートフォンをインターネットに無線接続する方法が一般的。そのため、有線でインターネットに接続しようと思ったときに「そういえば、有線LANケーブルはどうやって繋ぐのが正しいんだろう……」と、困ってしまう方も少なくないでしょう。

本記事では、有線LANケーブルの正しい繋ぎ方や使用上の注意点を解説します。

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目次

有線LANとは?無線LANとの違いを解説

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有線LANは、ルーターとデバイスを「LANケーブル」と呼ばれるケーブルを用いて物理的に接続する方法です。

LANとは、「Local Area Network(ローカル エリア ネットワーク)」の略称です。自宅やオフィスなど、限られた範囲内に構築されたネットワークを指します。

LANには、有線LANと無線LANの2種類があります。両者の大きな違いは、ルーターとデバイスの接続方法です。

無線LANの場合は目には見えない電波でデータの送受信を行ない、インターネットに接続します。物理的なケーブルは不要なため利便性が高く、現代では広く普及している方法です。

有線LANケーブルの正しい繋ぎ方

有線LANでインターネットに接続する場合は、主に以下の4つの機器を用意します。

  • LANケーブル(インターネット接続機器とルーターを繋ぐ用に1本+接続するデバイスの台数分)
  • モデムやONUなど、インターネット接続機器
  • 有線LANルーター
  • 接続するデバイス

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製品によって細かな違いはあるものの、おおむね次の手順で接続します。

なお、このとき、インターネット接続機器やルーターの電源が切れていることを確認しましょう。すでに無線LANのインターネット環境を構築している場合は、いったん接続機器やルーターの電源を切ってから作業を開始します。

【STEP.1】
LANケーブルには、LANポートに差し込むためのコネクタが両端にあります。まずは、一方のコネクタを、モデムやONU(光回線の場合)などのインターネット接続機器のLANポートに繋ぎます。

【STEP.2】
STEP.1で繋いだLANケーブルの反対側のコネクタを、ルーター側のWANポート(Internetと表記されている場合もあり)に接続します。

【STEP.3】
ルーターの空いているLANポートには、パソコンやゲーム機器などのデバイスに接続するためのLANケーブルを接続しましょう。LANケーブルの反対側のコネクタは、デバイス側のLANポートに差し込みます。

【STEP.4】
インターネット接続機器→ルーター→デバイスの順番に電源を入れます。

【STEP.5】
各デバイスで、インターネットに接続します。

モデムやONUが「PPPoE」という接続方式を採用している場合は、初めてインターネットに接続する際に、ルーター側の設定が必要となることがあります。デバイス側でネットワークやインターネットの設定画面を開き、プロバイダから指定されたIDとパスワードを入力して接続を完了させましょう。

有線LANのメリット・デメリット

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ここからは、有線LANのメリット・デメリットを解説します。

有線LANのメリット

近年は無線LANが広く普及していますが、有線LANにもさまざまなメリットがあります。

通信速度が速く、安定しやすい

有線LANは、無線LANと比べて通信速度が速い傾向があります。

無線LANが目には見えない電波でデバイスとルーターを接続する方法なのに対し、有線LANはLANケーブルで物理的に接続する方法です。LANケーブルを介して直接的にデータのやり取りをしているため通信のロスが少なく、高速通信を実現できます。

また、通信速度が安定しやすいのも大きなメリットです。無線LANは自宅の構造やルーターの設置場所、家電との電波干渉など使用環境の影響を受けやすく、電波状況によって通信速度が不安定になることがあります。

一方、有線LANはルーターとデバイスがLANケーブルで物理的に接続されているため、使用環境の影響を受けにくく、通信速度が安定しやすいのがメリット。オンライン会議やオンラインゲーム中に通信が途切れ途切れになるといったストレスがなく、快適で安定的なインターネット環境を実現できるでしょう。

配線の工夫は必要になるかもしれませんが、ルーターから離れた場所にデバイスがある場合も、LANケーブルで物理的に接続すれば通信速度を安定させることが可能です。

※通信速度は加入しているプランによって異なり、時間帯などさまざまな条件に左右されます。

手軽に設定できる

有線LANは設定方法が比較的簡単です。ルーターとデバイスをLANケーブルで繋ぐだけでインターネットを利用できるため、インターネットの設定に不慣れな人も安心。「ケーブルを所定の場所に差し込む」というシンプルな手順で、手軽にインターネット環境を構築できます。

「インターネットの設定ってなんだか難しそう」と、苦手意識がある人にもおすすめです。

ただし、スマートフォンや、LANポートのないノートパソコンを有線LANに接続する場合は別途専用のアダプタが必要です。そのため、基本的にはLANポートを持つパソコンやゲーム機器に適しているといえるでしょう。

セキュリティーの安全性が高い

有線LANは無線LANと比べて、セキュリティーの安全性が高い傾向があります。

セキュリティー対策が不十分な無線LANには、さまざまなリスクが潜んでいます。無線LANは一定範囲内に電波を飛ばしてデータをやり取りしますが、電波が届く範囲は家のなかだけとは限りません。例えば、通販サイトを利用しているとき、悪意を持った第三者に電波をキャッチされると住所やクレジットカード番号、パスワードなどの個人情報を読み取られてしまう恐れがあるのです。

一方、有線LANは電波ではなく、ルーターとデバイスを直接的に繋ぐことでデータをやり取りします。そのため、電波の悪用によるセキュリティーリスクが低く、大切なデータや個人情報を守ることにつながります。

なお、プロバイダーは無線LANを家庭で安全に使用できるよう、セキュリティー対策に力を入れている場合がほとんどです。そのため、過剰に心配する必要はありませんが、より安全性を高めるなら無線LANから有線LANへの切り替えを検討してもよいでしょう。

有線LANのデメリット

有線LANにはさまざまなメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。

メリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、必要に応じて有線LAN・無線LANを使い分けるなど最適なインターネット環境を構築しましょう。

配線まわりの管理・整理に手間がかかる

LANケーブルがたるんだ状態で床にあると、足をひっかけてしまったり、ゴミやホコリの溜まり場になったりと、さまざまな不便が生じます。

LANケーブルが生活の邪魔にならないようにするためには、配線まわりを整理することが必要です。人の動線やパソコンの場所、家具の配置やケーブルの長さなどを考慮しなければならず、なにかと手間がかかります。配線まわりは生活感がでやすいため、「見栄えが悪い」「インテリアの邪魔になる」と感じる人もいるでしょう。

また、ルーターから離れた場所にあるデバイスを有線で繋ぐとなると、LANケーブルがより目立ちやすくなります。気になる場合は、壁の上下やドアのフチを這わせるようにLANケーブルを固定するという方法もありますが、やはり手間もコストも必要です。

使用する場所が限られる

有線LANのみを使用する場合は、基本的にLANケーブルが届く範囲でしかインターネットを利用できません。ロングタイプのLANケーブルも市販されてはいますが、生活動線を考慮すると配線まわりを工夫する必要がでてきます。

例えば、1階にあるルーターに2階のパソコンを有線接続する場合、生活動線や安全性を考慮するならLANケーブルを固定するのがベターですが、廊下や階段の壁、部屋のドアにLANケーブルを固定していくのはなかなか骨の折れる作業です。

また、自宅で仕事をしているときに「ちょっと気分転換にリビングにパソコンを持っていって作業しよう」といったように、気軽な移動がしにくいというデメリットもあります。こうした利便性の観点から、有線LANではなく無線LANをメインに使用する人も多いでしょう。

LANポートを増やさなければならない場合もある

有線LANケーブルで物理的に接続できるデバイスの台数は、基本的にはルーターのLANポートの数によって決定します。

LANポートの数は製品によって異なりますが、一般的には4つです。それ以上の数を有線LANで接続したい場合は「スイッチングハブ」という、コンセントにおける電源タップに相当するような製品を購入し、LANポートを増やす必要があります。

なお、パソコンは有線LAN、スマートフォンは無線LANといったように、2つの接続方法を併用することも可能です。

有線LANケーブルを使用する際の注意点

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有線LANケーブルを使用する際は、以下の3つの点に注意しましょう。

有線LANケーブル選びに注意する

有線LAN接続した場合の通信速度は、使用するLANケーブルによっても左右されます。

LANケーブルを自分で用意する場合は、以下の点をチェックしましょう。

通信速度

LANケーブルには、最大通信速度や伝送帯域の違いによってカテゴリー(CAT)という規格が設けられています。

数字が大きくなればなるほど、高速通信を実現することが可能です。

規格 最大通信速度 伝送帯域
CAT5 100Mbps 100MHz
CAT5e 1Gbps
CAT6 250MHz
CAT6A 10Gbps 500MHz
CAT7 600MHz
CAT7A 1000MHz
CAT8 40Gbps 2000MHz

ただし、単に数字が大きければよいわけではなく、使用環境を考慮して選択する必要があります。例えば、通信速度が1Gbpsのプランで契約している場合は、CAT5eやCAT6の規格を選ぶとよいでしょう。

素材や形状

LANケーブルの素材には、配線を保護したSTPケーブルや二重シールドケーブルなどがあります。また、平たいフラットケーブルや、収納しやすい巻き取りケーブルなど形状もさまざまです。使用環境や用途に合わせて、最適な素材・形状のLANケーブルを選びましょう。

長さ

LANケーブルの長さを選ぶ際は、ルーターとデバイスの距離を考慮しましょう。ルーターの近くにパソコンを設置する場合は、1~1.5m程度のLANケーブルがおすすめです。

また、ルーターから離れた場所で使用する場合は、LANケーブルを壁に沿うよう固定するケースも多いと思います。その場合は、LANケーブルを壁に這わせたときの距離を計測し、十分な長さを確保しましょう。

パソコンとルーターの距離が最長になるのは、それぞれを対角線上に置いた場合です。たとえば6畳の部屋なら7m程度、8畳の場合は10m程度のLANケーブルを用意すれば、長さが足りないということはほとんどないでしょう。

価格

一般的に、LANケーブルの品質や性能が高くなるほど、価格も高くなる傾向があります。

使用環境や求める通信速度などを考慮しながら、予算に合わせて選びましょう。

有線LANケーブルの劣化に気をつける

LANケーブルそのものが劣化することで、有線LAN接続の通信速度に悪影響がおよぶ可能性があります。

LANケーブルの劣化を防ぐため、上に重いものを置いたり、引っ張ったり曲げたりしないように注意しましょう。ケーブルが長いほど損傷を受けやすいとされているため、ロングタイプを使用する場合は特に注意が必要です。

状況に応じて無線LANと使い分ける

有線LANと無線LANにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

例えば、LANポートがないスマートフォンやタブレットは、無線LANで接続するのが一般的です。専用アダプタを購入すれば有線で接続できる場合もありますが、スマートフォンやタブレットの「どこでも自由に持ち運べる」というメリットを打ち消してしまいます。

また、無線LANは配線も不要で見た目もスッキリしやすく、インテリアの邪魔もしません。

利用シーンや接続するデバイスに合わせて有線LANと無線LANを適切に使い分ければ、より快適にインターネットを利用できるでしょう。

まとめ

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正しい繋ぎ方さえ覚えれば、有線LANの接続方法は比較的簡単です。無線LANと比べて通信速度がスピーディーで安定しやすく、セキュリティーリスクが低いというメリットもあります。

なお、同じ有線LANでも、通信速度や安定性はプロバイダーのサービスやプランによって異なります。通信速度を重視するなら、契約するプロバイダーにもこだわることが大切です。

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