10ギガ（Gbps）光回線は必要？速さやメリット、注意点、おすすめの人を解説

10Gbpsの光回線は、従来の1Gbps回線の10倍の通信速度を誇る高速インターネットサービスです。複数端末の同時接続や大容量データの送受信がスムーズに行え、オンラインゲームや動画配信に適しています。

Wi-Fi環境でも高速通信を実現できますが、10Gbpsの性能を活かすには専用ルーターなどの対応機器が必要です。機器が不十分なまま利用すると、思うような速度が出ず、「10Gbpsは意味ない」と感じる原因になります。

さらに10Gbps回線を選ぶ際は、通信の安定性や料金、提供エリアを確認することが大切です。

今回の記事では、従来の光回線の通信速度を大きく上回る、10ギガ（Gbps）の光回線について、詳しく解説します。

光回線の10ギガ（Gbps）とは？

10ギガ（Gbps）の光回線とは、インターネット利用時の最大通信速度（技術規格上の最大値）が10（Gbps）のサービスです。

通信速度は単位「Gbps」であらわされ、頭文字をとって「ギガ」と呼ばれます。

通信速度の単位は聞き慣れない言葉も多いため、まずはそれぞれの意味を確認しておきましょう。単位ごとの違いを知ることで、「10ギガ（Gbps）」の速さがどの程度なのかがイメージしやすくなります。

現在普及している一般的な光回線は、1ギガ（Gbps）です。通信速度は、「ギガ」の前につく数字が大きいほど速くなります。

理論上は、10ギガ（Gbps）の光回線では10Gbpsの速度での通信が可能です。ただし現実的には利用環境や機器などの影響を受け、理論値通りの速度では通信できません。

実際に使用した際の通信速度を実測値といいます。では10ギガ（Gbps）の光回線は、実際にはどのくらいの速度で通信できるのでしょうか。

光回線の10ギガ（Gbps）は、実際どの程度速いか

関西圏で光回線を提供するeo光の、10ギガコース実測値を紹介します。2025年1月から2025年6月にかけて速度を測定した結果、10ギガコースの実測値は5.5～6.6Gbps※でした。
※パソコン工房大津店で計測

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※ eo光ネットは、ベストエフォート型サービスです。実際に使用する際に、一定の通信速度を保証するものではありません。実際にご利用いただく環境等の理由により、通信速度は変動します。

10ギガ（Gbps）の光回線の速さをイメージするには、以下の画像をご覧ください。

eo光が用意した環境において、32GBの動画ファイル（mp4）をどのくらいの時間でダウンロードできるか検証した結果です。

※弊社による検証結果（2019年2月調べ）

従来の1ギガ（Gbps）回線では約6分かかったものが、10ギガ（Gbps）の回線では約45秒でダウンロードが完了しています。

10ギガ（Gbps）回線を使えば、ダウンロードを待つ時間を相当に短縮できます。

10ギガ（Gbps）光回線を選ぶメリット

10ギガ（Gbps）の光回線サービスには、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に2つ、紹介します。

通信速度が速い

10ギガ（Gbps）の光回線は、一般的に利用されている1ギガ（Gbps）の光回線より通信速度が速くなります。10ギガ（Gbps）の光回線は、大容量のデータを高速で通信できるためです。動画視聴やゲームのプレイ中も「10ギガ（Gbps）に変える前より速くなった」と実感できるでしょう。

即時レスポンスが求められるWeb会議や、大量のデータをタイムラグなく送受信したいオンラインゲームも、ストレスなく楽しめます。

※「最大通信速度10ギガ（Gbps）」は、あくまで理論的数値です。使用機器や環境によって、実際の数値（実測値）とは差が生じます。

複数の端末を同時接続しても安定した通信ができる

10ギガ（Gbps）の光回線サービスは、多くの端末を同時にインターネット回線に接続しても安定した通信を維持します。1ギガ（Gbps）の光回線より、送受信できるデータ量のキャパが大きいためです。

パソコンやスマートフォン、ゲーム機、テレビなど、複数の端末を同時にインターネットに接続すると、通信が遅くなった経験はありませんか。

10ギガ（Gbps）の光回線サービスなら、家族それぞれがストレスを感じることなく、快適にインターネットを利用できます。

10ギガ（Gbps）光回線の注意点

10ギガ（Gbps）の光回線サービスは、通信速度の速さと安定性が強みです。しかし、契約する前に知っておきたい注意点もあります。

10ギガ（Gbps）の光回線サービスに関する注意点を、4つ紹介します。

全国で提供されているわけではない

現在、1ギガ（Gbps）の光回線サービスはほぼ全国で提供されています。一方で10ギガ（Gbps）の光回線サービスの提供エリアは拡大中ですが、まだ限定的です。

また戸建ては10ギガ（Gbps）に対応しているエリアでも、集合住宅には対応していないケースもあります。

10ギガ（Gbps）の光回線サービスを利用したくても、お住まいのエリアが未対応の可能性もある点に注意が必要です。

1ギガ（Gbps）の光回線より月額利用料が高い

10ギガ（Gbps）の光回線サービスは、1ギガ（Gbps）に比べて月額料金が高く設定されています。インターネットの利用料金を節約したいなら、契約中の回線事業者の料金プランをよく確認してみてください。

例えば関西圏で光回線を提供するeo光ネット10ギガコースなら、1ギガコースよりも1,000円以上高く設定されています。ただし現在は、新規お申し込みで最大12カ月間月額料金が大きく割り引かれるキャンペーン「eo暮らしスタート割（ネット月額割引）」を実施しております。光回線を選ぶ際は、このような新規にお申し込みの方へ提供されているキャンペーンのチェックも必要です。

eo光ネット（戸建て向け）｜光回線のeo光 [イオ] 公式サイト

宅内の回線工事が必要

現在1ギガ（Gbps）の光回線サービスを利用中の方でも、10ギガ（Gbps）を契約するとほとんどの場合、宅内工事が必要になります。1ギガ（Gbps）と10ギガ（Gbps）では、サービスを提供できる設備が異なるためです。

「同じ回線事業者内のコース変更なら、工事なしで切り替えができるだろう」と思っていたら、工事が必要で開通まで時間がかかった、となる場合もあるため、注意しましょう。

開通工事は、別途料金がかかります。ただし開通工事費用を割引・無料にするキャンペーンを行っている場合もあります。

※ 光回線を新たに引き込む場合は、1ギガ（Gbps）／10ギガ（Gbps）のいずれでも宅内工事が必要です。

10ギガ（Gbps）の光回線用の機器が必要

10ギガ（Gbps）の光回線サービスの通信性能を最大限に享受するためには、10ギガ（Gbps）に対応した機器・配線が必要になります。回線は10ギガ（Gbps）にしても、周辺機器が対応していなければ、宅内の通信速度は速くなりません。

無線通信できる環境をつくるWi-Fiルーター、およびLANケーブルは、10ギガ（Gbps）に対応したものに変更しましょう。

10ギガ（Gbps）の光回線は必要？おすすめの人の判断ポイント

10ギガ（Gbps）の光回線サービスに変更するか迷ったら、これから紹介する4つのタイプに当てはまるかチェックしてみてください。
10ギガ（Gbps）の光回線サービスがとくにおすすめな人を解説します。

4Kや8Kの高画質動画を楽しみたい人

10ギガ（Gbps）の光回線サービスは、「4K」「8K」と呼ばれる高画質な動画を楽しみたい人に向いています。

4K8Kは「次世代の映像規格」と呼ばれます。現在主流の2K（フルハイビジョン）を超えるハイクオリティな画質で、4Kは2Kの4倍、8Kは2Kの16倍の画素数を持ちます。

色彩はより鮮やかに、リアルで臨場感ある精細な映像が楽しめる規格です。

映像データは、高画質になるほど容量が増大します。1ギガ（Gbps）の光回線より、10ギガ（Gbps）の光回線のほうが高精細な映像を自宅でたっぷり楽しめます。

対戦型のオンラインゲームをプレイする人

オンラインゲームが趣味の人にも、10ギガ（Gbps）の光回線サービスがおすすめです。

対戦型やアクション、シューティングなどのゲームでは、コンマ数秒のラグ（lag・データ送受信の遅れ）が戦況を変え、勝敗を分ける場合もあります。

オンラインゲームにおいて、通信の速度と安定性は重要な問題です。

10ギガ（Gbps）の光回線は通信の速さはもちろん、ラグを決定づけるPing値（通信の反応速度）の改善にも効果的です。快適にゲームを楽しみたい方にも、10ギガ（Gbps）の光回線サービスがおすすめです。

同時に多くの端末をインターネットに接続する人

1つの光回線に、複数の端末を同時に接続する場面が多い方にも、10ギガ（Gbps）の光回線サービスがおすすめです。10ギガ（Gbps）の光回線はデータを送受信できる容量が大きく、同時多数接続でも安定性をキープできます。

これまで1つの光回線で「リビングと子供部屋で、それぞれが別の端末で同時に動画視聴」「Web会議とオンラインゲームを別の端末で同時に実施」などの場面で、通信が遅れたり途切れたりするトラブルはありませんでしたか？

10ギガ（Gbps）の光回線サービスなら、1つの光回線を使って複数端末が別々に通信を利用しても、ストレスなくインターネットを楽しめます。

クリエイター・専門職など、大容量のデータをダウンロードする人

動画編集やCAD、3DCGなどを手掛けるクリエイターや専門職の方にも、10ギガ（Gbps）の光回線サービスがおすすめです。作品のストレージ転送やダウンロードにかかる時間を短縮でき、業務の効率化が図れます。

ゲーム実況のストリーミング配信やトークライブの生配信など、動画を高画質で配信したい人も、10ギガ（Gbps）光回線のメリットを実感できるでしょう。

10ギガ（Gbps）光回線に必要なもの

先に触れたとおり、いくら通信回線が速くても、使う機器がその速度に対応していなければ性能が発揮されません。10ギガ（Gbps）光回線の性能を実感するためには、Wi-Fiルーター・LANケーブル・通信デバイスの全てが10ギガ（Gbps）に対応している必要があります。

ここでは、それぞれの機器で確認すべきポイントを詳しく解説します。

10ギガ（Gbps）に対応したWi-Fiルーター

10ギガ（Gbps）回線を快適に使うためには、Wi-Fi 6やWi-Fi 6E以上に対応するルーターの準備が欠かせません。それ以前の通信規格では最大通信速度（理論値）が小さいため、10ギガ（Gbps）の光回線の性能を発揮するのは困難です。

以下に、家庭用Wi-Fiルーターの通信規格と理論上の最大速度をまとめましたので、ルーターを選ぶ際にはぜひ参考にしてください。

規格	周波数帯	最大通信速度（理論値）
Wi-Fi 4（IEEE 802.11n）	2.4GHz / 5GHz	600Mbps
Wi-Fi 5（IEEE 802.11ac）	5GHz	6.9Gbps
Wi-Fi 6（IEEE 802.11ax）	2.4GHz / 5GHz	9.6Gbps
Wi-Fi 6E（IEEE 802.11ax）	2.4GHz / 5GHz / 6GHz	9.6Gbps
Wi-Fi 7（IEEE802.11be）	2.4GHz / 5GHz / 6GHz	46Gbps

10ギガ（Gbps）に対応したLANケーブル

10ギガ（Gbps）光回線を安定して使うなら、LANケーブルは「CAT6A（カテゴリー6A）」以上を選ぶのがおすすめです。現行のLANケーブルの主な規格にはCAT5e（カテゴリー5e）からCAT8（カテゴリー8）の5つがあり、最大通信速度（理論値）が10ギガ（Gbps）に対応するものを選ぶ必要があります。

各カテゴリーが対応する最大通信速度（理論値）は、下表でご確認ください。

ケーブルの規格	最大通信速度（理論値）	伝送帯域
CAT5e （カテゴリー5e）	1Gbps	100MHz
CAT6 （カテゴリー6）	1Gbps	250MHz
CAT6A （カテゴリー6A）	10Gbps	500MHz
CAT7 （カテゴリー7）	10Gbps	600MHz
CAT8 （カテゴリー8）	40Gbps	2000MHz

10ギガ（Gbps）に対応した通信デバイス

パソコンやスマートフォンなどの通信デバイスが古い場合、Wi-Fi 6などの新しい通信規格に非対応であることが多いでしょう。Wi-Fi 5以下の通信デバイスでは最大通信速度（理論値）が6.8Gbps以下にとどまるため、10Gbps回線の実力を発揮できません。

また、有線接続を行う場合でも、LANケーブルだけでなく、通信デバイス側のLANポートが「10GBASE-T」などの高速規格に対応していないと、1Gbps程度の速度しか出ないことがあります。

有線接続で使われる代表的なLANポートの規格と最大通信速度（理論値）は以下のとおりです。

LANポートの規格	最大通信速度（理論値）
10BASE-T	10Mbps
100BASE-TX	100Mbps
1000BASE-T	1Gbps
10GBASE-T	10Gbps

10ギガ（Gbps）光回線を契約する事業者の選び方

10ギガ（Gbps）の光回線サービスは、多くの事業者が提供しています。契約する事業者を選ぶ方法を解説します。

まず、現在1ギガ（Gbps）の光回線サービスを利用中の方は、契約事業者に10ギガ（Gbps）の光回線サービスがあるか確認しましょう。契約中の事業者に10ギガコースがあれば、コース変更の手続きだけで済みます。

他社の光回線サービスに乗り換えたい場合、あるいは新しく光回線を契約する場合は、以下4つのポイントから比較します。

• 居住エリアがサービス提供エリアに入る事業者
• 月額利用料金
• 乗り換えにともなう特典
• 通信品質の高さ

せっかく乗り換えるのであれば、おトクな「乗り換え特典」があるかどうかチェックしましょう。ただし、特典の魅力だけに注目するのでなく、ランニングコストもしっかり確認します。「◯カ月無料」といった特典が終了したあとの月額料金を意識することが大切です。

もちろん通信の"質"も重要です。利用前に通信の質を判断するのは難しいものですが、回線事業者を検討するとき「回線とプロバイダーを自社で一括管理しているかどうか」に注目してみてください。

光回線とプロバイダー機能を別の事業者が提供している場合、プロバイダー側の障害を光回線提供事業者で解決することは困難です。

eo光はプロバイダー機能とともに独自に敷設した光回線網を一括で提供・管理しています。適宜回線増強を行っているため高い通信品質を維持しています。また回線に障害が起こった際の復旧対応やサポートも万全です。

自宅の光回線を10ギガ（Gbps）にする手順

自宅の光回線を10ギガ（Gbps）にする手順を、4つのステップに分けて解説します。

1. 契約したい回線事業者が10ギガコースを提供しているか・自宅は提供エリア内か調べる

まず、契約したい光回線事業者が、10ギガコースを提供しているか調べます。あわせて自宅住所が、10ギガコースの提供エリア内にあるかも確認しましょう。

自宅が10ギガコースの提供エリアにあるかどうかは、回線事業者のホームページで確認できます。

eo光では、以下のように郵便番号から検索できるようになっています。

（※ 参考：サービス提供エリア検索｜eo光ネット）

2. 10ギガコースを申し込む

お申し込みの際に10ギガ（Gbps）の光回線を選択し、申し込みます。手続きの仕方は回線事業者ごとに異なりますが、eo光であればWebもしくはお電話で受け付けています。

3. 工事日を調整し、工事を実施

10ギガ（Gbps）の光回線サービス利用開始には、基本的に宅内工事が必要です。宅内工事の際は立ち合いが必要なため、都合の良い日程を調整します。

4. 光回線の周辺機器を取り付ける

宅内工事では、10ギガ（Gbps）に対応したONU（光回線の光信号をデジタル信号に変換する装置）もしくはONUとルーターが合体したHGW（ホームゲートウェイ）を工事事業者が取り付けます。

ONUにつないだルーター、もしくはHGWにパソコンやゲーム機などのデバイスを接続すれば10ギガ（Gbps）のインターネットを利用できるようになります。

関西圏の10ギガ（Gbps）光回線ならeo光にお任せください

関西圏でおトクに10ギガ（Gbps）光回線を始めるなら、eo光がおすすめです。

eo光は関西2府4県（大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県）および福井県の一部で光回線を提供する、回線事業者です。

一般的に10ギガ（Gbps）の光回線は6,000円～8,000円／月ほどかかりますが、eo光なら新規お申し込みで、電話とテレビがセットでも最大6カ月間980円／月（税込）^※1でご利用いただけます。

さらに【ホームタイプ】【メゾンタイプ】の工事費29,700円も、平日は実質無料に^※2。他の回線事業者からの契約変更に当たり解約違約金が発生した場合は、最大60,000円まで補填金として進呈します。

独自の光回線網により、高速かつ安定した品質のインターネット環境をご提供します。

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※1 eo光ネット【ホームタイプ】【メゾンタイプ】新規お申し込みの場合。「即割」・「eo暮らしスタート割」・「eo光ネット 最大12カ月間900円割引キャンペーン」・「eoの10ギガ大作戦！キャンペーン」・「eo光電話パック割」・「eo光テレビパック割」の適用が条件です。

※2 標準工事費は「eo暮らしスタート割（標準工事費割引）」の適用で、実質無料になります。【ホームタイプ】【メゾンタイプ】の標準工事費分割支払い代金と同額を、月額利用料金から割り引きます。土日祝日（年末年始を含む）に工事をする場合、その他工事費として3,300円が別途かかります。

まとめ

10ギガ（Gbps）の光回線とは、現在普及している1ギガ（Gbps）光回線を大きく上回る通信速度を実現する、超高速通信サービスです。

1つの光回線に複数の端末を接続しての動画視聴やオンラインゲームも、ストレスなく快適に楽しめます。4K8Kテレビを所有する人や、大容量のデータを送受信する機会が多いクリエイターにもおすすめです。

関西圏で光回線を提供するeo光の10ギガコースは、おトクに利用できる特典を多数ご用意しています。この機会に、eo光の10ギガコースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。