ネットリテラシー教育とは?必要性や家庭でできる取り組みなどを解説

安全かつ適切にインターネットを利用するためには、ネットリテラシー教育が不可欠です。
この記事では、「ネットリテラシーという言葉はあまり聞き慣れていない」という方に向けて、その概要や、ネットリテラシー教育の必要性、家庭でできる具体的な取り組みなどをわかりやすく解説します。
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ネットリテラシーとは

ネットリテラシーは「インターネットリテラシー」の略語で、インターネットを安全かつ適切に利用するためのスキルのことです。ネットリテラシーは、主に「情報を受け取るスキル」「情報を発信するスキル」「セキュリティーに関するスキル」の3要素から成ります。
要素①情報を受け取るスキル
インターネット上にある情報には、発信者が意図したものかどうかに関わらず、嘘や誤りが含まれていることがあります。そのため、情報の受け手には、個々の情報の信頼性を判断する力が不可欠です。
情報の真偽を見抜き、適切に取捨選択するスキルが、安全なネット利用の基盤となります。
要素②情報を発信するスキル
インターネット上では、コミュニケーションのルールを守りつつ、正確な情報を発信する力が必要です。誤解を招かない表現を選び、相手に配慮しながらも自分の言いたいことを明確に伝えるスキルや、著作権・肖像権といった他者が持つ権利を侵害しない配慮などが求められます。
要素③セキュリティーに関するスキル
インターネット上には、ウイルスや詐欺などさまざまなリスクが潜んでいます。これらを正しく理解し、個人情報を守るための対策を施せるだけのセキュリティーに関する意識や知識が必要です。
ネットリテラシー教育の必要性と教育を始める時期

近年、学校の授業や企業研修などでもネットリテラシーが取り扱われることが増えてきましたが、なぜ今、ネットリテラシー教育が求められているのでしょうか。ここでは、ネットリテラシー教育の必要性や、開始する時期について解説します。
ネットリテラシー教育の必要性
パソコンやスマートフォンなどの普及によってインターネットが身近なものとなり、私たちの生活は格段に便利になりました。しかし、同時に情報発信のハードルが下がったことで、意図せずトラブルを引き起こす恐れも高まっています。
例えば、軽い気持ちで行ったSNSなどへの投稿が大きな社会問題に発展した、といったニュースが世間を騒がせるケースもよく見聞きするようになりました。
仕事でもプライベートでもインターネットの利用が避けて通れない時代になったからこそ、安易な発信や個人情報流出といったリスクを避けるために、ネットリテラシー教育の必要性は高まっているといえます。
ネットリテラシー教育は小学生から始めるのがおすすめ
小学生になると、子どもたちは家族で共用するスマートフォンや、学校から配布されるパソコン、タブレットなどを一人で使う時間が増えてきます。そのため、この時期にネットリテラシーを身につけさせることが、子ども自身をインターネット上の脅威から守ることにつながります。
最初は親が付き添いながら、インターネットの基本的な使い方や安全なWebサイトの見分け方を教えましょう。学年が上がるにつれてインターネットの活用範囲も広がるため、プライバシー保護やパスワード管理、チャットやSNSでのマナーなど、より高度な知識も段階的に伝えていくのがおすすめです。
早い段階からネットリテラシーを身につけることで、子どもたちが安全にインターネットを活用できる可能性を高められます。
ネットリテラシーが低い場合に起こりやすいトラブルは?

では、ネットリテラシーが低いままでいるとどのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは、ネットリテラシーが低い場合に起こりやすい主なトラブルを紹介します。
誤った情報を信じてしまう
ネットリテラシーが低いと、情報の真偽を見抜けず、全てをうのみにしてしまうことがあります。不確かな情報に惑わされた結果、誤った判断や行動につながるリスクが高まります。
個人情報を漏らしてしまう
自分の個人情報を正しく管理できない場合、自覚しないまま情報を他人に漏らしてしまうかもしれません。漏らした情報が悪用されると、銀行口座やクレジットカードなどを不正利用されたり、空き巣の標的になったりするなど深刻な被害につながる恐れがあります。
著作権、肖像権を侵害してしまう
インターネット上に他者の文章や画像を無断転載すると著作権侵害に、許可なく写真を公開すると肖像権侵害に当たる恐れがあります。安易な情報発信は、法的な問題にも発展しかねません。
SNSなどのトラブルに巻き込まれる
SNSなどでは匿名での発信が可能なため、誹謗中傷やいじめといったトラブルが起こりやすいのが現状です。ほかにも、近年はSNSでの不適切な投稿が瞬く間に拡散し、世間の目に留まっていわゆる炎上騒ぎに発展するケースも増えています。
一度インターネット上に投稿した情報をあとから完全に消去するのは困難です。そのため、SNSなどでトラブルになった事実も後々まで残る恐れがあります。
外部から悪質な攻撃を受ける
安易なソフトウェアのダウンロードや不審なサイトへのアクセスは、外部からのハッキングやウイルス感染、インターネット詐欺などの被害を招くことがあります。ネットリテラシーの低さに加えてセキュリティー対策も不十分な場合、深刻な被害につながるリスクはさらに高まります。
家庭でできるネットリテラシー教育3選

ここでは、家庭でできるネットリテラシー教育を3つ紹介します。ぜひ、家族で実践してみてください。
①インターネット利用のルールを決める
日頃から家族で話し合い、インターネット利用のルールを明確にしておきましょう。ここでは、利用時間や場所、アクセスしてよいWebサイト、個人情報の扱い方などを具体的に示すことが重要です。
併せて、ルール違反時の対処も定めておくのもおすすめです。違反した際の指針となるだけでなく、子どもがルールを守ろうとする意欲を高められる可能性があります。
②実際のトラブル事例を共有する
インターネットを利用する上でのリスクを具体的に理解するには、トラブル事例を知ることが有効です。事例を通して、実際に自分にも起こりうる問題だと認識しやすくなります。
ニュースや公的機関が提供する事例集などを活用し、トラブル事例とネットリテラシーの重要性を共有する機会を設けるとよいでしょう。
参考:総務省|上手にネットと付き合おう!安心・安全なインターネット利用ガイド
③ネットリテラシーを学べるコンテンツや書籍を活用する
世の中には、家庭でネットリテラシーを学ぶ際に役立つコンテンツや書籍が豊富にあります。なかでも親子で一緒に学ぶ、または子どものネットリテラシー教育を行う際におすすめなのは、文部科学省が提供している「情報モラル学習サイト」です。年齢や発達段階に合わせたさまざまな資料や情報が掲載されています。
ネットリテラシー教育を行うときに押さえておくべき2つのポイント

最後に、ネットリテラシー教育を実践する際に押さえておくべきことを紹介します。
ポイントとなるのは、以下の2点です。
- 世代間で感覚の違いがあることを理解すること
- 定期的に話し合う機会を設けること
それぞれ詳しく解説します。
ポイント①世代間で感覚の違いがあることを理解すること
生まれた時からインターネットが身近にある環境で育ってきた現代の子どもたちにとって、オンラインゲームやSNSなどはコミュニケーションツールの一つです。「学びの場」や「友達との交流の場」として、重要な役割を果たしています。
保護者は、まずは自分の子ども時代とはインターネット利用の位置づけが異なることを理解し、その現状を考慮した上で家庭内でのルール決めなどを行う姿勢を持つことが大切です。
もし保護者の一方的な価値観で過剰な制限をかけてしまうと、子どもの自主性を損なうだけでなく、「隠れてルールを破る方法を探す」といった危険な判断を招いてしまうかもしれません。
ルールづくりを行う際には、例えば「SNSを利用してもよいが、個人情報は公開しない」「知らない人からのメッセージには返信しない」など、リスクを回避しつつインターネットを有効活用できるような柔軟な対応を心がけましょう。
ポイント②定期的に話し合う機会を設けること
ネットリテラシー教育は、一度行えばおしまいというものではありません。ICT技術は日々進化し、悪用する側も次々と新しい手口を生み出すため、定期的に話し合いの場を設けることで認識を定着させることが重要です。
家族で定期的に最新の事例や注意すべき点を共有し、情報を常にアップデートすることで、ネットリテラシーを高め続けられるでしょう。
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まとめ
ネットリテラシー教育は、子どもたちが安全かつ適切にインターネットを利用するために欠かせないものです。家庭でのルールづくりやトラブル事例の共有などを通して、子どもたちのリテラシー向上を図りましょう。
ただし、ネットリテラシー教育だけでは進化し続けるインターネットの脅威に完全に対応することは難しいのが現状です。「eoセキュリティーパック」や「インターネット サギウォール for eo」を導入することで、より安全なインターネット環境を実現できます。
ネットリテラシー教育と併せて、ぜひこれらのサービスの導入も検討してみてください。
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