【図でわかる】ONU（光回線終端装置）とは？モデム・ルーターとの違いも解説！

ONU（光回線終端装置）は、光回線を使ったインターネットで欠かせない機械です。

ONUには、光信号を家庭で使える形（デジタル信号）に変えて家のネットを使えるようにする“入口”としての役割があります。一方、モデムは電話回線で使う機械で、アナログ信号をデジタル信号に変えます。

ルーターは、家の中でスマホやパソコンを同時にインターネットにつなげるために必要な機械です。

違いはかんたんに言うと、ONU＝信号を変える、ルーター＝家中の機器へ配る（Wi-Fiも）、モデム＝電話回線など用の変換機、です。

最近では、ONUとルーターが一つになった「ホームゲートウェイ」という便利な機械もあります。通常、ONUは回線会社から貸し出されます。

本記事では、①違いが一目でわかる図、②正しいつなぎ方、③故障かな？と思ったときの対処まで、初心者向けにやさしく解説します。

ONU（光回線終端装置）とは？

ONU（光回線終端装置）とは、光信号とデジタル信号を相互に変換し、インターネット接続を行うための機器です。光ファイバーケーブルから届く光信号をデジタル信号に、パソコンやスマートフォンなどのデバイスから届くデジタル信号を光信号に変換します。

また、ONUにはLANポートがあり、各デバイスとLANケーブルでつなげば、インターネットを利用できます。

ONU（光回線終端装置）の種類

ONUには種類がいくつかあり、契約内容にあわせて必要なものが回線事業者から送られてきます。なお、工事当日に工事業者が持参する場合もあります。

eo光の場合、ONUの種類は次の2つです。回線事業者によっては、さらに多くの種類があります。

• ONU：戸建てや光回線方式で提供されるマンションで、宅内に光ファイバーケーブルが引き込まれている場合に宅内に設置されるもの。光ファイバーケーブルの終端となる。
• V-ONU：戸建てで光テレビを利用する場合に外壁に設置される。光ファイバーケーブルとテレビにつながる同軸ケーブルを仲介する。

インターネットと光テレビを併用する場合は、ONUとV-ONUの両方の設置が必要です。なお、マンションでインターネットや光テレビを利用する場合は、導入状況により設置する機器が異なります。

ONU（光回線終端装置）とモデム、ルーター、ホームゲートウェイの違い

ONUとの違いが分かりにくいものとして、モデムやルーター、ホームゲートウェイがあります。ONUとの違いは、それぞれ次のとおりです。

• ONUとモデムの違い：変換する信号の種類が違う
• ONUとルーターの違い：インターネット接続における役割が違う
• ONUとホームゲートウェイの違い：機能の数が違う

ONU（光回線終端装置）とモデムの違い

モデムとは、アナログ信号とデジタル信号を相互に変換するための機器です。主に電話回線を用いて通信をするダイヤルアップ接続やADSLなどを中心に、ケーブルテレビのインターネット回線（HFC方式）でも用いられてきました。

一方、ONUは光信号とデジタル信号を相互に変換するための機器であり、光回線において用いられます。

このように、ONUとモデムはネットワークにおける役割こそ似ていますが、変換する信号に違いがあります。

ONU（光回線終端装置）とルーターの違い

ルーターとは、複数のデバイスをインターネットに接続するための機器です。

通常、ONUにはルーター機能がなく、ひとつのデバイスとしか接続することができません。ONUとルーターを組み合わせることで、パソコンやスマートフォン、タブレットなど多くのデバイスでインターネットを利用できるようになります。

ONUが信号を変換し、ルーターがデバイスに分配するというように、インターネット接続においてそれぞれ異なる役割をになっています。

また、無線LANに対応しているルーターなら、Wi-Fiを使ってデバイスをインターネットに接続することが可能です。

ONU（光回線終端装置）とホームゲートウェイの違い

ホームゲートウェイとは、ONUとルーターが一体になった機器のことです。ONUにはONUとしての機能のみが搭載されているのに対し、ホームゲートウェイにはONU機能やルーター機能、さらに光電話機能と、複数の機能が搭載されているのが特徴です。

ONUとルーターを別々に設置する必要がないため、配線まわりをすっきりさせられます。

なお、ONUの設置が不要な場合や、あとから光電話を契約した場合などは、ONU機能のないホームゲートウェイが提供されることもあります。

それぞれの違いをさらに詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

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モデムとルーターの違いとは？ネット接続の基礎を簡単に解説

ONU（光回線終端装置）の接続・設定方法

ONUの接続・設定方法（手順と注意点）

• コンセント（または光ケーブル）をONUの光端子へ接続
• ONUのLANポートと、ルーターのWAN（INTERNET）をLANケーブルで接続（※LAN⇔LANでつなぐと繋がりません）
• ルーターの電源ON→2分ほど待つ
• スマホ/PCでルーターのSSIDを選び、パスワードを入力

※ホームゲートウェイの場合は1台でOK。各ランプ点灯後に接続設定へ。

ONUは、「光コンセントもしくは光ファイバーケーブル」→「ONU」→「ルーター」の順で接続します。光コンセントからONUは光ファイバーケーブル、ONUからルーターはLANケーブルでつなげます。

なお、光ファイバーケーブルでのONUへの接続と設定は、工事業者の工事内容に含まれているので、特に自分で行うことはありません。

ONUからルーターへの接続と設定は、自身で行わなければならない場合があります。接続方法は、まずONUの背面にある「PC」もしくは「ETHER」、「LAN」などと書かれた接続口にLANケーブルを挿します。その後、ルーターのWANポートにLANケーブルをつなげてください。この時にLANポートにつなげてしまうと、インターネットに接続できないので注意しましょう。最後に、ルーターのLANポートと各デバイスのLANポートをつなげれば、有線でのインターネット通信ができます。

無線通信をしたい場合は、Wi-Fiルーターを用意して、同じくONUと接続しましょう。接続が完了したら、ルーターに記載されているSSID（Wi-Fi名）／パスワードをパソコンやスマートフォンなどのWi-Fi設定画面で、選択・入力してください。

ルーターは自分で購入するかレンタルする必要がある

ONUは回線事業者から貸し出されます。使用料は無料の場合もあれば、月額料金のなかに含まれる場合もあり、事業者によりさまざまです。

ONUは通販サイトなどでも購入できますが、基本的には貸し出されたONUを使用しましょう。ONUは、回線事業者側の設備と契約者に貸与しているONUとの間で、正しくデータを送受信するための機能を有しているため、自前のONUではインターネットに接続できない可能性があります。

ルーターも回線事業者からレンタルできる場合が一般的ですが、場合によっては自分で購入する必要があります。

ONUだけでは、基本的に1台のデバイスしかインターネットにつなげられないので、実質ルーターは必須です。

eo光ならWi-Fiルーターを12カ月無料レンタルできる！

「ルーターはどれを選べば...？」という方も安心。eo光では、eo光ネットと同時お申し込みで無線ルーター機能（月額税込105円）を12カ月間無料でレンタルいただけます。1年間はルーター費用を気にせず、Wi-Fiでのインターネットをご利用いただけます。

また、10ギガコース対応のWi-Fiルーターであれば、Wi-Fi 6E対応かつ最大4.8Gbps（理論値）でさらに高性能です。

ONU（光回線終端装置）が故障かな？と思ったら

1. ONUとルーターの電源を一度OFF→30秒待ってON（再起動）
2. 光ケーブル／LANケーブルが「カチッ」と入っているか確認
3. 改善しなければ回線事業者へ連絡

※落下・水濡れ等の過失がある場合は費用がかかることがあります。

ONUが故障してしまった場合は、回線事業者に連絡すれば交換してくれます。ただし、故意による故障の場合だと、損害金がかかる可能性があるので注意してください。

まとめ：ONU（光回線終端装置）は光回線の利用に不可欠な機器

ONU（光回線終端装置）は、光信号とデジタル信号を相互に変換する機器で、光回線の利用に不可欠です。回線事業者から貸し出され、工事の際に工事業者の人が接続や設定を行ってくれます。

ただし、基本的にONUは有線接続かつ1台のデバイスしか接続できないため、より快適な通信環境を作りたいならWi-Fiルーターを導入しましょう。

Wi-Fiルーターは自分で用意するか、回線事業者から有料でレンタルする必要があります。なお、回線事業者によっては、キャンペーンでWi-Fiルーターを無料レンタルできる場合があります。

はじめての方は、回線とルーターをまとめて準備できるeo光が安心。10ギガ回線やシンプルプラン、無線ルーター機能12カ月無料（条件あり）など、選びやすいプランをご用意しています。

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