更新日:2023/08/25
光回線

アクセスポイントとルーターの違いは?中継機やハブとの違いも解説

アクセスポイントとルーターの違いは?中継機やハブとの違いも解説

アクセスポイントとルーターは混同されがちですが、それぞれ異なる機能があります。

本記事では、アクセスポイントとルーターを中心に、中継機やハブなど、混同されがちなネットワーク周辺機器の違いを解説します。それぞれの役割を把握して、快適なインターネット環境を構築しましょう。

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アクセスポイントとルーターの違い

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光回線を利用するためには、「ONU」という機器が必要です。

パソコンとONUを直接つなげば、インターネットを利用すること自体は可能です。しかし、それでは、つないでいるパソコン1台しかインターネットを利用することができません。また、パソコンとONUを有線LANケーブルで物理的につなぐ必要があるため、パソコンを利用できる場所も限られてしまいます。

そこで使用するのが、「アクセスポイント」や「無線LANルーター」です。

両者は混同されがちですが、それぞれ搭載されている機能が異なります。

アクセスポイント 無線LANルーター
ルーター機能
アクセスポイント機能
ファイアウオール機能
イーサネットスイッチ機能(ハブ機能)

ここからは、それぞれの機器についてさらに詳しく解説していきます。

アクセスポイント

アクセスポイントとは、簡単にいうと「Wi-Fiの電波を飛ばす機能」を持つ機器のことです。

パソコンやスマートフォンなどのデバイスにWi-Fiの電波を飛ばすことで、ルーターとデバイスを無線でつなぐ橋渡しとしての機能を持ちます。一般家庭ではそれほど利用頻度は高くないものの、商業施設やオフィスなど、利用端末が多い環境ではアクセスポイントを複数設置することで、ネットワークを拡張することができます。

なお、アクセスポイントはローカルネットワークを構築できるものの、それ単体ではインターネットを利用することはできません。

インターネットを利用するためには、別途ルーターを用意し、ONUとルーターを接続する必要があります。

ルーター

ルーターとは、簡単にいうと複数の端末をインターネットにつなぐための機器のことです。

自宅など、特定の環境のなかだけで使用できるIPアドレスをそれぞれの端末に発行することで、複数のパソコンやスマートフォンを同時にインターネットに接続できるようにします。

また、ルーターには有線で接続する「有線LANルーター」と、無線で接続する「無線LANルーター」があります。

無線LANルーターにはルーター機能とアクセスポイント機能の両方が搭載されているため、別途アクセスポイントを購入する必要がありません。

また、ルーターをアクセスポイントモードに切り替えると、ルーターとしての機能(トラフィック管理機能)を無効化して、アクセスポイントとして利用することができます。

複数台のルーターを所持していて、以下のような悩みを抱えている場合に有効な使い方です。

  • 家のなかにWi-Fiの電波が届かない場所がある
  • Wi-Fiに接続できる台数を増やしたい
  • Wi-Fiの通信速度を上げたい
  • 余っているルーターを有効活用したい

なお、ルーターを複数台同時に使用するとトラブルが起こりやすいため、必ず1台はルーター機能をオフにするようにしましょう。

ルーターのモードは、ルーターの背面にあるスイッチで切り替えられる場合が一般的です。ただし、アクセスポイントを利用するためには、別途パソコンやスマートフォン側で接続するアクセスポイントを選択するなどの設定が必要となります。

また、ルーターには外部からの不正アクセスを防ぐ「ファイアウォール機能」や、「ハブ機能」が搭載されているタイプも少なくありません。ハブ機能については、後ほど詳しく解説します。

ルーターの種類

ルーターには有線LANルーター、無線LANルーター、モバイルWi-Fiルーター、ホームルーターの4種類があります。それぞれの特徴をまとめると、以下のとおりです。

使用回線 ルーターの種類
光回線 有線LANルーター ルーターとデバイスをLANケーブルで物理的につなぎ、インターネットを利用できる。
無線LANルーター ルーターとデバイスを無線でつなぐことで、インターネットを利用できる。多くは有線LANルーターとしても利用可能。
モバイル回線 モバイルWi-Fiルーター 持ち運び可能で、自宅だけではなく外出先でも無線でインターネットを利用できる。
ホームルーター 工事不要で、コンセントに差すだけで無線でインターネットを利用できる。

一般家庭では無線LANルーターが向いている

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一般家庭でインターネットを無線で利用する場合は、無線LANルーターを購入またはレンタルするのがおすすめです。

無線LAN通信に必要な機能が1つにまとまっている

無線LANルーターにはルーター機能とアクセスポイント機能の両方が搭載されており、無線LAN通信に必要な機能が1つにまとまっています。設定方法も比較的簡単で、インターネットに詳しくない人も手軽に利用できるでしょう。

配線周りのごちゃつきを解消できる

ルーターやアクセスポイントをそれぞれ別々に設置する場合、機器が増えるだけでなく配線周りもごちゃつきがちです。

一方、「ルーター機能」と「アクセスポイント機能」を兼ね備える無線LANルーターなら、1台設置するだけでインターネットを無線で利用できます。機器を1つにまとめることで、配線周りをすっきりさせられるでしょう。

また、有線・無線問わず、ルーターにはハブとしての機能が備えられたタイプも多く、別途購入して設置せずとも、有線で復数の端末をつなげることが可能です。

比較的安価で手に入る

無線LANルーターはアクセスポイントと比べて普及率が高いため、幅広いラインナップから自宅に適した製品を選べます。また、比較的手頃な価格で入手できるのもポイント。アクセスポイントが必要になった場合も、基本的には無線LANルーターをアクセスポイントとして利用する方法がおすすめです。

無線LANルーターを選ぶ際のチェックポイント

無線LANルーターを選ぶ際は、以下のようなポイントをチェックするとよいでしょう。

家の間取り

Wi-Fiの電波は無制限に飛んでいくわけではなく、届く範囲には限りがあります。無線LANルーターには推奨される間取りが設定されていることも多いため、家の間取りに合わせて製品を選ぶことが大切です。その際、3LDKに居住しているなら4LDK向けを選ぶといったように、少し余裕のある製品を選ぶとよいでしょう。

接続可能台数

無線LANルーターは、製品ごとに同時に接続可能な台数が異なります。自宅にあるパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を把握し、何台のデバイスを接続したいか確認しておきましょう。

通信速度

無線LANルーターの通信速度は、通信規格やアンテナの数によって異なります。

基本的にはアンテナの数が多いほど通信速度が速くなるため、同時に複数のデバイスを利用する場合や、離れた場所でも快適にインターネットを利用したい場合は、アンテナの本数に注意してみましょう。

また、Wi-Fiには、以下の7種類の通信規格があります。

通信規格 最大通信速度
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6E、Wi-Fi 6) 9.6Gbps
IEEE802.11ac(Wi-Fi 5) 6.9Gbps
IEEE802.11n(Wi-Fi 4) 600Mbps
IEEE802.11g 54Mbps
IEEE802.11b 54Mbps
IEEE802.11a 11Mbps
IEEE802.11 2Mbps

高速通信のインターネットを利用したい場合は、最新規格である「IEEE802.11ax(Wi-Fi 6E、Wi-Fi 6)」や、一つ前の「IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)」がおすすめです。ただし、使用するデバイス側の規格を確認することも大切です。

アクセスポイントやルーターと中継機、ハブの違い

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「中継機」や「ハブ」もアクセスポイントやルーターと混同されがちですが、それぞれ異なる機能を持ちます。

中継機

中継機とは、無線LANの電波のエリアを広げるために使用する機器です。無線LANルーターから受け取った電波を再発信することで、電波が届く範囲を広げることができます。家の構造的に電波が届きにくい場所がある場合などは、中継機を設置することでインターネット環境を改善できるでしょう。

ハブ

ハブとは、有線LAN接続できるデバイスの数を増やすためのものです。コンセントにおける電源タップのような存在で、ルーターにハブを接続することで、複数の端末を有線でつなぐことができるようになります。

ただし、「配線周りのごちゃつきを解消できる」の見出しで解説したとおり、ルーターには有線LANの接続口が複数搭載され、ハブとしての機能を備えたものが多いです。そのようなルーターを活用できるようならハブの設置は不要です。

アクセスポイントやルーター等の違いまとめ

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アクセスポイント ルーターに接続することで無線の電波を発するもの。インターネットを無線で利用できるようになる。
ルーター 複数の端末をインターネットにつなぐための機器。アクセスポイントとしての機能も備えた「無線LANルーター」が主流。
中継機 無線の電波が届く範囲を広げるための機器。
ハブ 有線LANに接続できるデバイスの数を増やすための機器。

まとめ

アクセスポイントはWi-Fの電波を飛ばす機器、ルーターは複数の端末をインターネットにつなぐ機器です。

現在主流となっている無線LANルーターにはアクセスポイントとしての機能も搭載されているため、一般家庭ではアクセスポイントは不要な場合がほとんど。普及率も高く、ラインナップも幅広いため、利用シーンや利用環境に合わせて最適な製品を選択しましょう。

自分に合うルーターがわからない場合は、ルーターのレンタルサービスを活用するのがおすすめです。

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