更新日:2024/11/22
光回線

「ギガ」とは?代表的な3つの意味について解説!

「ギガ」とは?代表的な3つの意味について解説!

光回線の「5ギガプラン」や、モバイルルーターの「月30ギガ」など、インターネット回線やデバイスに関する話題では「ギガ」という言葉が頻繁に登場します。しかし、ギガが具体的になにを指しているのか、いまいち理解しきれていないという方も多いでしょう。

実は、ギガという言葉には複数の意味があり、話の内容によって使われ方が異なります。

そこで本記事では、ギガの代表的な3つの意味について、それぞれ詳しく紹介します。

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目次

ギガとは

ギガとは

ギガとは、キロやメガと同様に、数字の大きさを表す接頭語の1つです。これらの接頭語は、km(キロメートル)やGB(ギガバイト)のように、単位と組み合わせて使用されます。

インターネット回線やデバイスに関するギガは、主に次のようなものを表します。

  • 月ごとや日ごとにインターネット通信で利用できる「通信データ容量」
  • パソコンやスマートフォンなどに保存できる「本体容量」
  • インターネットの「通信速度」

これら3つのギガについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。

「通信データ容量」としてのギガ

「通信データ容量」としてのギガ

主にスマートフォンやタブレットなどの契約プランに関する話で「ギガ」という言葉が用いられるときは、そのプランの通信データ容量を意味します。

例えば、スマートフォンのプランに「月5ギガ」と記載されている場合は、1カ月で5GB分の通信データ容量を使用できるということです。ここでいうデータ容量とは、あくまでインターネット通信によって消費されるデータ容量であり、本体容量の使用量ではない点に注意しましょう。

多くの場合、プランごとに規定されたデータ容量に達すると、通信制限がかかり、通常と比べて著しく通信速度が低下してしまいます。Webサイトやテキスト中心のSNSを閲覧する程度であれば問題ありませんが、動画視聴やゲームなどを楽しむ際には不便を感じてしまうことがあるでしょう。

なお、なかにはデータ容量無制限のプランを提供している通信キャリアもあります。通信制限を気にせず使用したい場合は、そのような無制限プランを選ぶのがおすすめです。

データ容量には、データの大きさを示す「B(バイト)」という単位が用いられます。この「B(バイト)」を最小の単位として、1,024倍ごとに単位が以下の順に大きくなります。

  • KB(キロバイト)
  • MB(メガバイト)
  • GB(ギガバイト)
  • TB(テラバイト)

つまり、1GBは1,024MBであり、1,048,576KBであるということです。

1ギガのデータ容量でできること

データ容量を消費する量は、インターネットの用途によって異なります。

以下に、1ギガのデータ容量の目安を用途別にまとめました。

LINEトーク 約50万回

(1回あたり2KBとして計算)

LINE通話 音声通話:約55時間

(1分あたり0.3MBとして計算)

ビデオ通話:約3時間

(1分あたり5MBとして計算)

Webサイトの閲覧 約500〜1,000ページ

(1ページあたり1MB〜2MBとして計算)

SNSの閲覧 X(Twitter)のようなテキスト中心のSNS

約4時間

(1分あたり4MBとして計算)

Instagramのような画像中心のSNS

約1時間

(1分あたり18MBとして計算)

動画視聴 SD画質(480p)の場合:約2時間

(1分あたり8MBとして計算)

HD画質(720p)の場合:約1時間弱

(1分あたり19MBとして計算)

音楽の再生 約250曲

(標準音質・1曲4分、1分あたり約1MBとして計算)

写真や動画が多く含まれているSNSは、それだけ多くのデータ容量を消費するため、1ギガにおける閲覧可能時間も短くなります。例えば、InstagramやTikTokなどは、X(Twitter)のようなテキスト中心のSNSと比べて、データ容量の消費が多くなりがちです。

同様に、動画は画質がよいものほど、より多くのデータを消費します。

「本体容量」としてのギガ

「本体容量」としてのギガ

ギガは、パソコンやスマートフォンなどのデバイス本体にアプリや写真、動画などを保存できるデータ容量を表す際にも用いられます。基本的にはデバイスのスペックに関する話題であれば、本体容量を指す可能性が高いでしょう。

また、本体容量にもデータ容量と同様に、データの大きさを示す「B(バイト)」という単位が使用され、以下の順に単位が大きくなります。

  • KB(キロバイト)
  • MB(メガバイト)
  • GB(ギガバイト)
  • TB(テラバイト)

デバイス本体のデータ容量が不足していると、アプリの動きが遅くなったり、デバイスの操作に不具合が生じたりする場合があるため、ある程度の余裕を持たせることが大切です。

また、使用していないデータがある場合は、こまめに削除して空き容量を確保しましょう。

1ギガの本体容量でできること

例えば動画の場合は、1080p/30fpsの動画約10分間分がおおよそ1GBに相当します。写真の場合は1枚3MBくらいになることが多いので、1GBだとおおよそ330枚分を保存できる計算になります。

また、LINEやYouTube、Instagramなどのアプリのインストールには、どれも300MB程度の容量が必要です。ただし、トーク履歴や投稿などデータが増えていくごとに、必要な容量も増えていきます。

加えて、デバイスを動作させるのに必要なOSやシステムデータなどにも、本体容量が割かれます。そのため、さまざまなアプリを気兼ねなく楽しむためには、本体容量には余裕を持たせることが大切。例えばスマートフォンの場合、あまりアプリを使用しない人でも64GBは必要とされています。

本体容量とメモリ容量の違い

ギガという単位は、デバイス本体の保存容量のほかに、メモリ(RAM)の容量を表す際にも用いられます。

メモリには、Webサイトの閲覧や文書作成など、デバイスでなんらかの作業をする際のデータやプログラムを一時的に保管する役割があります。

本体容量がデータやプログラムを長期的に保存する「ストレージ」の容量を表すのに対し、メモリはあくまでデバイスの電源が切れるまでの間、一時的にデータやプログラムを保存する場所のことです。そのため、よくメモリは作業用の机、ストレージはその机の引き出しにたとえられます。

作業領域であるメモリが多ければ、それだけ一度に多くのデータやプログラムを扱うことが可能です。そのため、メモリ容量が多いほどデバイスの処理が速くなり、快適にインターネットを利用することもできます。

「通信速度」としてのギガ

「通信速度」としてのギガ

インターネット回線の通信速度にも、ギガが用いられます。例えば、契約している回線のプランに「1ギガ」や「5ギガ」などと記載されている場合は、そのプランにおける最大通信速度を表しています。

なお、データ容量や本体容量とは異なり、インターネット回線の通信速度は「bps(ビーピーエス)」という単位で表されます。つまり、通信速度におけるギガは、Gbps(ギガビーピーエス)の略称というわけです。

通信速度はbpsを最小の単位として、1000倍ごとに以下の順に単位が大きくなります。

  • bps
  • Kbps
  • Mbps
  • Gbps

bpsとはbits per secondの略称であり、1秒間にデータが何bit転送されるかを表します。bitとはコンピューターにおける情報量の最小単位であり、8bit=1B(バイト)です。

1秒間に送受信できるデータ量が多いほど、通信速度が速いといえるため、bpsの数字が大きくなるほど通信速度は速くなります。

ただし、インターネットのプランにおける「○Gbps」という数値は理論上の最大値であり、実際の通信速度は利用環境や回線の混雑状況などにより左右されます。そのため、契約しているプランは同じでも、ルーターの設置場所や利用時間帯などにより、通信速度が変化する場合があります。

1ギガの通信速度でできること

インターネットの通信速度には、上り・下りという概念があります。

上りは、データをアップロードする作業における通信速度のことです。メールの送信や動画配信、SNSへの投稿などをする際の通信速度が該当します。

一方、下りとは、データをダウンロードする作業における通信速度のことです。メールの受信や動画視聴、SNSの閲覧などをする際の通信速度が該当します。

一般的に、インターネット回線の通信速度とは、下り(ダウンロード)の速度のことです。

アップロードの通信速度は、メールの送信やSNS投稿であれば1Mbps程度で十分ですが、用途によっては10〜30Mbps程度必要になることもあります。

また、ダウンロードに必要な通信速度も用途によって異なります。主な用途ごとに必要な通信速度の目安は、以下の通りです。

用途 必要な通信速度(目安)
メールやチャット、SNSの受信 約500Kbps~1Mbps
サイト閲覧 約1Mbps~10Mbps
動画視聴 約3Mbps~25Mbps
Web会議 約10Mbps~30Mbps
オンラインゲーム 約30Mbps~100Mbps

このように、上りでも下りでも、通信速度が1ギガあれば十分事足りることが分かります。

ただし、前述の通り、インターネット回線のプランにおける「○ギガ」という表記は、あくまで理論上の最大値です。実際の通信速度とは異なる場合が多いため、1ギガのプランでも利用環境や用途によっては、遅いと感じる可能性があります。

インターネット回線の通信速度を計測する方法

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実際の通信速度がどのくらいか知りたい場合は、インターネット回線の通信速度の計測サービスを利用しましょう。

さまざまなサービスやアプリがありますが、手軽な方法としてはGoogleのスピードテストがおすすめです。

やり方はとても簡単で、Googleの検索ボックスに「スピードテスト」と入力し、検索結果の一番上に出てくる「速度テストを実行」ボタンを押すだけでOKです。

速度テストを実行すると、上り(アップロード)の速度と下り(ダウンロード)の速度がそれぞれ表示されます。

インターネット回線の通信速度は1ギガで十分?

インターネット回線の通信速度は1ギガで十分?

インターネット回線のプランには、最大通信速度の異なるプランが複数展開されている場合が多いでしょう。

例えば、関西圏で光回線サービスを提供するeo光では、1ギガコースに加えて、10ギガ・5ギガの超高速コースを展開しています。

インターネット回線の通信速度は「⚪︎ギガ」に入る数字が大きいほど速くなりますが、Webサイト閲覧や動画視聴などの一般的な用途であれば、基本的に1ギガコースでも問題ありません。

しかし、ワンランク上の快適性を求めるなら、5ギガ・10ギガのような超高速コースを選ぶのもおすすめです。

例えばオンライン対戦ゲームはコンマ数秒のボタン操作によって勝敗が分かれる場合があり、高速プランの方が快適にゲームを楽しめる可能性が高いでしょう。また、ハイクオリティなオンラインゲームはダウンロードやアップデートに必要な容量も大きいもの。高速プランであれば、ゲームを初めて購入するときや、更新が入ったときにも、必要なデータをサクサクとダウンロードできます。

オンラインゲームではping値も重要

ping値とは、データの送受信にかかる往復時間を「ms(ミリセカンド)」で表した値のことです。ping値の数値が低いほど、レスポンスが速いことを意味します。

オンラインゲームを頻繁に楽しむ人は、通信速度だけでなくping値も気にしたいポイントです。一般的には、ping値が50ms以下でないと快適にプレイができず、100msを超えるとタイムラグを体感するようになるといわれています。

まとめ

インターネット回線やデバイスに関する話題における「ギガ」は、主に通信データ容量・本体容量・通信速度のいずれかの意味で用いられます。

スマートフォンやタブレットの契約プランの話なら通信データ容量、デバイス本体のスペックの話なら本体容量、インターネット回線のプランの話なら通信速度というように、話題の内容から「ギガ」がどの意味で用いられているのかを判断することが可能です。

いずれの使われ方においても、ギガの数値は契約するプランや購入するデバイスを決定する際に、判断材料の1つになります。今回紹介した目安も参考にしつつ、自分にとって最適なプランや製品を選択しましょう。

もし、光回線の乗り換えを検討中なら、eo光ネットをご検討ください。eo光ネットでは、1 ギガコースに加えて10ギガ・5ギガの超高速プランを提供しており、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。また、自社で光回線を敷設しているので、回線の混雑状況に合わせた柔軟な増強が可能であり、安定した高速通信を実現できます。

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