光回線とモバイルWi-Fiの違いは?どちらがおすすめか解説
インターネットの利用を考えたときに
「光回線とモバイルWi-Fiは何が違うのだろう?」
「どちらを使う方が良いのか知りたい」
このように考えている方は多いのではないでしょうか?
そのような方に向けて、本記事では以下の内容についてご紹介します。
- 光回線とモバイルWi-Fiの違い
- 光回線がおすすめの方、モバイルWi-Fiがおすすめの方
- 光回線とモバイルWi-Fiに関するよくある疑問
光回線とモバイルWi-Fiの違いはもちろん、どのサービスがどのような人におすすめなのかがわかる記事になっていますので、ぜひ参考にしてください。
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光回線とモバイルWi-Fiの違い
まずは光回線、Wi-Fi、モバイル回線それぞれの基本について確認しておきましょう。
光回線とは
光回線とは、光ファイバーを利用してインターネット接続を行う通信回線のことです。
回線事業者の収容局から自宅までの間が光ファイバーケーブルによる有線接続であるため、通信速度が安定して速いことがメリットとしてあげられます。パソコンなどとも有線で接続するイメージが強い回線ですが、Wi-Fiルーターを利用することで無線接続も可能となります。
回線利用のためには開通工事が必要なため、サービス利用の契約からインターネットを使えるようになるまで1~2カ月前後かかることや、基本的には自宅内でしかインターネット利用できない点がデメリットとなります。
Wi-Fiとは
Wi-Fiとは、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などを無線でネットワーク接続する通信規格のひとつです。
Wi-Fiでインターネットに接続する場合は、以下のような方法があります。
- 光回線+Wi-Fiルーター
- モバイル回線+ホームルーター
- モバイル回線+モバイルWi-Fi
- モバイル回線+スマートフォン(テザリング)
どのような違いがあるのか、詳しく見てみましょう。
光回線+Wi-Fiルーター
光回線のONUにWi-Fiルーターを接続することによって、Wi-Fiでインターネット接続できるようになります。
自宅内でスマートフォンを使う際には光回線にWi-Fi接続することで、スマートフォンのデータ通信量を気にせずゲームや動画視聴などでインターネット利用できます。
ただし自宅内でしか利用できません。
モバイル回線+ホームルーター
モバイル回線用の据え置き型Wi-Fiルーター(いわゆるホームルーター)を利用して、インターネット接続します。
スマートフォンと同じようにモバイル回線を使うため、開通工事が不要でホームルーターをコンセントにつなぐだけで利用できます。
ルーター自体にバッテリーは搭載されていないため、外に持ち出して使うことはできません。サービスによっては登録住所以外での利用を禁止しているところもあります。また、同じように宅内利用できる光回線とくらべると、通信が不安定になることがあります。
モバイル回線+モバイルWi-Fi
モバイルWi-Fiは「モバイルWi-Fiルーター」「モバイルルーター」と呼ばれることもある持ち運び可能なWi-Fiルーターです。スマートフォンと同じようにモバイル回線を用いてインターネットに接続します。
小型で軽量、本体にバッテリーが内蔵されていることから、移動時や外出先でも利用できるのが最大のメリットとなります。
モバイル回線+スマートフォン(テザリング)
テザリングとは、モバイルデータ通信ができる端末を使って、他の機器をインターネットに接続する機能のことです。
テザリングには「Wi-Fi」「Bluetooth」「USB」と3つの接続方法があり、スマートフォンをモバイルWi-Fiルーターの代わりにして、モバイル回線を使ってパソコンやゲーム機などのインターネット接続が可能となります。
スマートフォンのキャリアや契約プランによっては、テザリング利用が有料であったり、オプション契約が必要な場合があります。
また、バッテリーやデータ通信量の消費が大きいため、使用中にスマートフォンの充電が切れたり通信制限がかかる可能性が高いというデメリットもあります。
モバイル回線とは
先ほども紹介したモバイル回線とは、携帯電話向けの電波を利用してインターネット接続を行う通信回線のことです。
「4G(フォージー)」や「5G(ファイブジー)」などの通信規格があります。
固定回線とWi-Fiの組み合わせとは違い、携帯電話の基地局までの間が電波による無線接続であるため回線工事が不要で、サービス利用の契約をすれば短期間でインターネットを使えるようになります。
電波が届きにくい場所だと通信速度が落ちたり、インターネット接続自体ができなくなるなどがデメリットとして考えられます。
光回線+Wi-FiルーターとモバイルWi-Fi・ホームルーターの違いを比較
インターネット接続の仕組みがわかったところで、「光回線+Wi-Fiルーター」と「モバイルWi-Fi」、「ホームルーター」の違いを簡単にまとめてみました。
光回線+Wi-Fiルーター | モバイルWi-Fi | ホームルーター | |
---|---|---|---|
利用場所 | 自宅内 | 自宅内・外出先
※電波が入る場所であればどこでも |
自宅内(設置場所を移動可能) |
接続方法 | 自宅までは有線(光ファイバーケーブル)
Wi-Fiルーターとデバイス間は無線または有線 |
すべて無線(電波) | Wi-Fi接続の場合はすべて無線(電波)
※LANポートがあるタイプならホームルーターとデバイス間は有線接続も可能 |
安定性 | Wi-Fiルーターとデバイス間が無線接続の場合も、自宅までは有線なので比較的安定しやすい | すべて無線接続のため、利用環境により不安定になる場合もある | 無線接続の場合は、利用環境により不安定になる場合もある
ホームルーターとデバイス間を有線接続にする場合は、すべて無線接続の場合よりも比較的安定 |
光回線+Wi-FiとモバイルWi-Fiはどちらを選ぶべき?
光回線+Wi-FiとモバイルWi-Fiのどちらを選べば良いのか迷っている方に向けて、どちらがおすすめか、特徴ごとに紹介しています。どちらを選ぶべきか迷っている方は参考にしてください。
光回線+Wi-Fiがおすすめの人
次のような方には光回線がおすすめです。
- インターネット利用時にストレスを感じたくない
- 自宅でインターネットを利用する機会が多い
- 動画視聴やオンラインゲームなど自宅でインターネットを多く利用する
インターネット利用時にストレスを感じたくない
Wi-Fi接続でインターネットを利用する場合、モバイル回線よりも光回線+Wi-Fiの方が通信速度は比較的安定しています。
例えば「みんなのネット回線速度」で回線自体の平均ダウンロード速度を確認すると、以下のようになっています。
- 光回線:約70Mbps〜1Gbps以上
- モバイル回線(大手通信事業者):約50〜130mbps
- モバイル回線(格安SIM):約15〜80Mbps
※2023年5月27日時点
光回線の場合、あわせて利用するWi-Fiルーターなどの性能によって速度が変動する可能性があるものの、それらを考慮しても十分な通信速度を見込めるでしょう。
また、光回線であれば必要に応じて有線によるインターネット接続ができる点も魅力として挙げられます。Wi-Fi接続と比べると、他の電波や壁などによる影響を受けず、通信速度を安定させやすくなります。
できるだけストレスを感じずにインターネットを利用したい方は、通信速度が安定しやすい光回線がおすすめです。
自宅で利用する機会が多い
光回線は光ファイバーケーブルを建物に引き込み、有線および無線でインターネット接続を行うため、建物内でしか利用できない点が特徴となっています。
一方、モバイル回線と比べて通信速度が速くて安定しており、データ通信量が実質無制限といったメリットもある回線です。
外出先よりも自宅でインターネットを利用する頻度が高いようであれば、光回線のメリットを十分に活用できることから光回線の方がおすすめです。
動画視聴やオンラインゲームなどでインターネットを多く利用する
動画視聴の場合、動画の解像度を高くしたり視聴時間が長くなったりすると、通信時に必要となるデータ量は増えていきます。オンラインゲームの場合は通信速度が安定している方が、タイムラグが少なくスムーズな操作をしやすくなります。
動画視聴やオンラインゲームでストレスを感じないためには、安定した通信速度や大容量のデータ通信量が必要となることから、光回線の方がおすすめといえるでしょう。
モバイルWi-Fiがおすすめの人
次のような方にはモバイルWi-Fiがおすすめです。
- 外出先でインターネットを利用する機会が多い
- インターネットを利用できる環境がすぐに必要
外出先でインターネットを利用する機会が多い
自宅よりも外出先でパソコンやスマートフォンを利用する機会が多い方には、モバイルWi-Fiがおすすめです。
外出先でインターネットを利用する際には、スマートフォンのテザリング機能を使う方法もあります。テザリングは便利ですが、
- スマートフォンの充電を消耗する
- スマートフォンのデータ消費量が多くなる
といったデメリットもあります。
モバイルWi-Fiを別途用意すれば、スマートフォンのバッテリー消費だけでなく、データ通信量を抑えることも可能です。
「光回線などのインターネット接続先がない外出先で、パソコンを利用することが多い」
「外出中にタブレットやスマートフォンで動画を視聴することが多い」
といった方は、持ち運び可能なモバイルWi-Fiの方が安心してインターネットを利用しやすくなります。
インターネットを利用できる環境がすぐに必要
光回線を利用するためには開通工事が必要となりますが、モバイルWi-FiはSIMとモバイルWi-Fiルーターなどの機器があれば、モバイル回線でのインターネット接続が可能となります。
転勤などの急な引越しで回線契約が間に合わなかったり、一人暮らしを始めたばかりでどれくらいインターネットを利用するかわからないといった方には、モバイルWi-Fiがおすすめです。
光回線やモバイルWi-Fiに関するよくある疑問
光回線とモバイルWi-Fiの違いに関係する、よくある疑問をご紹介します。
- モバイル回線の方が光回線より遅いって本当?
- Wi-Fiルーターがあれば光回線でインターネットを使える?
- 光回線に接続できるWi-Fiルーターはどこで購入できる?
- 光回線でWi-Fiを使うには?
- 光回線でWi-Fiやインターネットが使えなくなったときはどうする?
それぞれの疑問を詳しくみてみましょう。
モバイル回線の方が光回線より遅いって本当?
光回線では主に1Gbpsから10Gbpsの最大通信速度が出るコースが存在し、契約するプランによって速度が大きく異なります。
一方でモバイル回線の通信速度は近年向上してきており、5G通信であれば理論上は最大10Gbpsで通信可能です。
ただし無線通信であるモバイル回線は天候や利用場所などの外的環境の影響を受けやすいため、必ずしも期待通りの通信速度が出るとは限りません。
その点では、光ファイバーケーブルで物理的に接続している光回線は速度が安定しやすいといえるでしょう。
なお「みんなのネット回線速度」を確認すると、各回線の平均速度は以下のとおりとなっていました。
回線 | 下り | 上り |
---|---|---|
光回線 | 373.2Mbps | 335.5Mbps |
ホームルーター | 172.8Mbps | 19.2Mbps |
携帯キャリア | 85.5Mbps | 19.0Mbps |
モバイルルーター | 50.3Mbps | 13.0Mbps |
※2023年6月8日時点 直近3カ月の平均値
※契約プランや利用環境によって回線速度は大きく変わります。
光回線の速度が遅くなる原因は?どう対処すれば良い?
光回線でWi-Fiの速度が遅いと感じる場合は、以下の5つの原因が考えられます。
- デバイスが古い
- Wi-Fiルーターが古い
- 接触不良
- 電波干渉
- 回線の混雑
パソコンやスマートフォンなどの利用端末や、Wi-Fiルーター自体が古い場合、通信規格が古い可能性が考えられます。まずは、現在利用しているデバイスやWi-Fiルーターの通信規格を確認したうえで、新しい規格に対応した機種への交換も視野に入れてみましょう。Wi-Fiルーターを回線事業者からレンタルしている場合は、契約している回線事業者に相談してみるのがおすすめです。
新しい機種を利用しているのに通信速度が遅い場合は、Wi-Fiルーターや周辺機器が接触不良を起こしている場合もあります。とくに、通信速度が急に遅くなったり、不安定になったりした場合は、接触不良を疑ってみましょう。
また、家電との電波干渉が原因で、Wi-Fiの通信速度が落ちることもあります。Wi-Fiとの電波干渉が起こりやすいとされているのは、電子レンジやテレビなどです。これらの家電とWi-Fiルーターの位置が近い場合は、設置場所を見直すことをおすすめします。
特定の時間帯のみ通信速度が遅くなる場合は、インターネットの利用者が増えて、回線が混雑している可能性があります。とくに、自宅でインターネットを利用する人が多い夜間の時間帯は回線が混雑しやすいため、通信速度が遅いと感じたときはインターネットを利用する時間を変えて試してみましょう。
Wi-Fiルーターがあれば光回線でインターネットを使える?
Wi-Fiルーターがあるだけでは、インターネットに接続できません。光回線でインターネットを利用するためには、まず光回線が開通され、回線事業者およびプロバイダー契約が完了し通信できる状態にあることが必要です。
契約した光回線にWi-Fiルーターを接続することで、Wi-Fでインターネット接続できるようになります。
またモバイルWi-Fiの場合は、モバイルWi-FiルーターにSIMをセットすることでインターネットが利用できるようになり、そのルーターのみを持ち歩けば外出先でも利用できます。光回線の場合は、自宅の光回線とWi-Fiルーターが光ファイバーケーブルで接続されていなければ利用することはできません。
光回線に接続できるWi-Fiルーターはどこで購入できる?
モバイルWi-Fiで利用するWi-Fiルーターは契約時に用意されますが、光回線に接続するWi-Fiルーターは自身で用意しなければいけない場合もあります。そこででてくる疑問が、「どこに探しに行けばいいの?」というものです。
光回線のWi-Fiルーターは、家電量販店やネット通販などから購入できます。
市販のWi-Fiルーターを購入する際は、以下の2つのポイントをチェックするとよいでしょう。
- Wi-Fiの通信規格
- ビームフォーミング機能の有無
Wi-Fiの通信規格にはいくつかの種類があり、最新のものになるほど通信速度が速い傾向があります。ただし、Wi-Fiルーターの通信規格が最新でも、パソコンやスマートフォンなどの利用端末が最新規格に対応していない場合は、スペックを最大限活用することはできません。Wi-Fiルーターを購入する前に、まずは普段利用しているデバイスのWi-Fiの通信規格を確認してみましょう。
また、Wi-Fiルーターを購入するなら、ビームフォーミング機能がついているものがおすすめです。ビームフォーミング機能とは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスの位置を検知して、その方向にむかってWi-Fiの電波を飛ばす機能です。デバイスに向かって集中的に電波を送信できるため、通信速度の向上が期待できます。
どのような機器を購入するのが良いのかわからないときは、契約している事業者に相談してみるとよいかもしれません。
また、Wi-Fiルーターは、光回線事業者からレンタルできるケースも多いでしょう。
例えばeo光ではeoホームゲートウェイもしくはeo光多機能ルーターのレンタルサービスがあり、月額105円で無線ルーター機能を利用できます。また現在は eo光ネットと無線ルーター機能を同時にお申し込みいただければ、この月額料金が12カ月間無料となるキャンペーンも実施中です。
光回線でWi-Fiを使うには?
光回線でWi-Fiを使えるようにするためには、おおむね以下の手順が必要です。
- 光回線を契約する
- Wi-FiルーターをONU(回線終端装置)に接続する
- 利用端末にWi-Fiのパスワードを入力する
まずは、利用する回線事業者とプロバイダーとの契約手続きを進めます。このとき、開通工事の手続きも行います。
工事が完了したら、Wi-FiルーターをONU(回線終端装置)に接続します。Wi-FiルーターもONUも、回線事業者からレンタルするケースが多くみられます。また、回線事業者によってはWi-Fiルーター一体型のONUを提供している場合もあります。その場合はONUにルーター機能が搭載されているため、ONUとWi-Fiルーターを接続する手間がかかりません。
スマートフォンやパソコンなどで、利用するSSIDを選択し、Wi-Fiのパスワードを入力します。SSIDとは、スマートフォンやパソコンが、どのWi-Fiルーターに接続すればよいのか認識するための識別情報です。詳しいやり方は機種やOSによって異なりますが、一般的にはインターネット関連の設定画面から利用可能なネットワークを検出すると、自宅に設置したWi-FiルーターのSSIDが表示される場合が多いでしょう。また、SSIDやパスワードは、Wi-Fiルーター本体の背面や底面、または契約書類などに記載されています。
Wi-Fiルーターの接続や設定手順などは機器によって異なるため、付属の説明書を参照してください。
なお、eo光の場合は新規開通時に無料で設定してもらうことも可能です。
光回線でWi-Fiやインターネットが使えなくなったときはどうする?
開通工事があったりWi-Fiルーターの接続設定が必要だったりと、光回線ではインターネット接続できるようになるまでに複雑な手順が必要です。もし突然インターネットが使えなくなったら、どうすればいいかわからなくなりますよね。
インターネットにつながらない原因は大きく分けて3つあります。
- 自宅内の通信環境の不具合:LANケーブルが断線している。電波干渉が発生しているためWi-Fiがつながりにくいなど
- 端末の不具合:Wi-Fiとの接続が切れている。設定に問題があるなど
- 回線事業者側の不具合:事業者側の設備に不具合が発生している
1、2の場合は設定や接続状態を見直したり端末を再起動したりすることで状況が改善する場合があります。3の場合は事業者側の対応が完了するまで待つしかありません。光回線がつながらなくなった場合については以下記事でも詳しく解説しているため参考にしてください。
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光回線とモバイルWi-Fiの主な違いは、利用場所と通信の安定性にあります。光回線は光ファイバーを利用した固定回線で、通信速度が安定して速いことが特徴です。一方、Wi-Fiは無線でネットワーク接続する通信規格のひとつで、モバイル回線を利用するモバイルWi-Fiは外出先でインターネットを利用する機会が多い人におすすめです。光回線でもWi-Fiルーターを利用すれば、自宅内でWi-Fiを利用できます。
光回線とモバイルWi-Fiの違いを理解して、自分に合ったサービスを利用しましょう。
関西圏で「自宅内でインターネットを利用する機会が多い」「自宅内でWi-Fiを利用したい」とお考えの方は、この機会に光回線「eo光」との契約を考えてみませんか。
eo光の光回線は、通信速度が安定して速く、サポートが充実している特徴があります。
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